日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

四谷赤坂麹町(11)

2008-08-19 22:25:05 | 居酒屋
日本酒バー発見です。寛永年間から続く老舗「赤坂四方」の直営店で、一合600-700円というリーズナブルな価格で全国の地酒がいただけます。銘柄の数を競うのではなく、季節に合った酒を提供してくれるのが良店の証です。
この店には「懐メロBar」というもう一つのコンセプトがあります。薄暗い店内には'80-'90年代の曲が流れます。それも有線放送などではなく、ライブ音源などから集めたナンバーを流すところにただならぬこだわりが感じられます。赤坂で呑んだ後の定番になりそうな悪寒

赤坂とんねる
港区赤坂3-16-7
03-5561-2511
2000PM-400AM(日祝休)

雅山流葉月・お通し(駄菓子)
〆て1200円
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四谷赤坂麹町(10)

2008-08-19 21:15:30 | 居酒屋
呑み歩きがにわかに活発化しています。今日のお目当ては「宮わ」です。二度目ということもあり、親方の意外な一面というものが徐々に分かってきます。諏訪の出身で、御湖鶴を定番酒に据えたのもそのためであること。いくつもの店を武者修行で渡り歩いた末に開いた店であること。ラガーマン時代の仲間が時折訪れることなどです。見た目は無骨で寡黙な親方ですが、酒へのこだわり、料理へのこだわりに関しては堰を切ったように饒舌になります。逆に言えば、お客との雑多な話題について軽妙なしゃべりを展開するのは、あまりお得意ではなさそうにお見受けします。職人気質の親方といえそうです。
料理の一品一品にもその職人気質が随所に表れています。一言でいうなら「仕事が細かい」ということです。素材選び、仕込み、調理、盛り付けに至る全ての段階に繊細な配慮が感じられます。その点で「居酒屋」としてくくるのは少々失礼な面があります。〆のカレーは、野菜と果物を丁寧に裏ごしして作ったことが一口で分かる、これも仕事の細かさを感じさせる逸品ですが、聞けば修業時代に「カレーは邪道だ」と教わったとか。それでも昨今の「居酒屋カレーブーム」に乗ってお客からのリクエストで始めた品だそうです。親方の人知れぬ苦労に敬服しつつ席を立ちました。

馳草 宮わ
港区赤坂5-1-38 赤坂東商ビル3階
03-3568-7380
平日1730PM-2330PM
土祝1700PM-2230PM
日休

御湖鶴純米青ラベル・長珍
お通し2品
う巻玉子
大山どりのつくね焼温玉添え
宮わの〆カレー
〆て4330円
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