日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

制服が変わった件

2008-04-10 21:21:32 | 旅日記
昨日新宿に行って気付いたのですが、西武の制服が変わりました。先月末に20年ぶりのリニューアルを果たしたようです。
十数年前、高田馬場駅で駅員のアルバイトをしていたことがあるのですが、先代の制服は当時としても明らかに時代遅れで、関西私鉄に多いレトロな制服とも違う、何の趣もない陳腐な制服でした。明らかに他社の十年後を行く車両の技術やデザインと同様、そのセンスのなさには辟易したものです。それだけに、ようやく西武も人並みになったというのが率直な感想です。
とはいえ、リニューアルした制服をよくよく見れば、この十数年来の他社の流行を採り入れただけということもできます。目新しいものは何もなく、ただ時代に追いついたというだけのことです。これから五年十年すればまた時代遅れの制服になるのでしょう。新しいことにチャレンジするのを極端に嫌う西武の体質は、「堤王国」が崩壊した今も変わっていないようです。
もっとも、その古臭さがある意味西武らしいところでもあります。時代遅れの陳腐な制服とはいえ、幼い頃からの憧れだった鉄道の制服に身を固め、汗にまみれながら働いた年月は、今も私にとって何物にも代え難い経験となっています。自分が慣れ親しんだ制服もとうとう過去のものになってしまったかと思うと感慨もひとしおですが、あの制服が21世紀の今日まで現役だったことはある種の奇蹟です。今は一言「おつかれさまでした」という言葉をかつての相棒にかけてやりたいと思います。
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