A black cat and I・・・☆

人生、前向きに…!乳房再建等5回目の手術を経験して、今は既往症や趣味や猫の事など、日々の出来事を適当に綴っていきま~す。

冷静になれない私

2004-10-05 | 乳がん日記
朝一番に姉に電話して手術を延期することを告げる。

「わかった。あなたがそんなに言うんだったら私もあなたと一緒に頑張るわ。」

お昼過ぎに母にも電話する。
「えっ、何で?わかった。お姉ちゃんもそう言っているんだったら、あなたの言うとおりにするわ。」

母と姉の了承を得たあと、私は広島市民病院へ電話をして手術の延期を告げる。理由は、
『まだ精神的に手術を受け入れる状態じゃーありませんので、手術を延期してください。』


この時点で私は手術を受ける気など全くなかった。というか、美乳に傷をつけたくなかった。
おっぱいがなくなることで私の魅力が半減してしまうと内面のことは棚に上げて肉体の美醜だけを考えていた。


延期した理由。
『癌の治療は手術しかないと思い込んでいて、他の選択肢を全く聞いていませんでした。(病院からは事前に治療の説明もちゃんと聞いているし「これから乳癌手術をうけられる方へ」というパンフレットで詳しく説明してあるし免疫療法のことも書いてあった)やっぱり手術は体力を消耗するし、おっぱいは変形して抗癌剤治療や放射線治療で体はボロボロ。出来ればおっぱいを切らずに食事療法や免疫を高めて癌を治すことが出来ればいいなって思います。母も姉も急な延期でなかなか理解してくれなかったけど色々と話したらわかってくれた』

この内容で友人にメールを送信したらすぐに電話が架かって来た。
「何を考えているんだ。素人がそんなこと言ったらだめじゃないか。ちゃんと手術しなきゃだめだ!何を見てそんな事を言っているかわからないけど、医者が言っていることをちゃんと信用しろ!医者に任すしかないんだから!ちゃんと手術しろ!あなたが言っている免疫療法のことも先生にちゃんと聞いてみろ!とにかく家族を振り回すなぁ~!」

私は頭を鈍器で打ちのめされたような感覚を受けた。
なんて馬鹿な事をしているんだろう。
私はいろんなことを冷静に考えることが出来なくなっていた。



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