☆母べえ 08.01.31. 11:50 TOHO3
いきなりのタイトルが小津映画みたいで、憂鬱になった。
途中の台詞なんかでも「何とかなるわよ」「何とかなるって?」「何とかなると思えば何とかなるわよ」とか。
どうなんでしょう、このキャスティング。
小学生の子供がいるとなれば、母親は30代からせいぜい40代。それを60代の吉永小百合が演じる。
あ、そう言えば、それについては本人のコメントがあったな、と今思い出した。。そう言うことか。
で、やはりムリを感じたのだ。
確かに60代にしては若いんだけどね。
で、志田未来も歳下の役なんだが、14歳が12歳を演じるってのも、ちょっと無理があったよね。おさげにしたり、短いスカートやワンピースで幼さを出すんだけど、逆にロリねらいか?って感じで。
壇れいがまた、もう40近いのにたぶん役どころとしては20代前半ってところでムリが・・・。
そのキャストがいずれも、商品としての映画としての、ではなく、なんか大御所老人の趣味につきあっているだけ、って感じがする。
寅さんシリーズの喜劇監督なので、随所にくすぐりが入って入るのだが、ドラマの性格上か、からすべりして虚しい。
それに、第二次大戦を使って平和を問うというのは、もう無理なんじゃないかな?と思う。
強いて言えば、アナクロだ。
だって、「世渡りの下手な」父べえにも、「銭至上主義の」おじさんにも、「芸術家ぶってる」おばさんにも、誰にも感情移入ができないんだもの。
それに、そりゃ事実かも知れないが、「おじさんは、戦後に吉野で野垂れ死にました」「おばさんは広島で原爆にやられて死にました」「山ちゃんは輸送船を静められて溺れました」と、どれも描き方がおざなりすぎて、手抜きとしか感じられない。ここに描かれることへの理解と共感は、せいぜい40歳以上だろう。
少なくとも若い世代には届かない。
そのあたりを理解できないというのが、考えの固まった古い世代の固執だと思う。
そうして、例えば、インド洋への自衛艦派兵が、侵略戦争の容認であるという見解から作劇することだってできるのに、それをしないのは、創造者としての怠慢だろう。
確かに、対戦中の軍国政治を批判するのは簡単だが、それと同じことが現代にも起きているのに、それを看破しないでいるのだから。
いきなりのタイトルが小津映画みたいで、憂鬱になった。
途中の台詞なんかでも「何とかなるわよ」「何とかなるって?」「何とかなると思えば何とかなるわよ」とか。
どうなんでしょう、このキャスティング。
小学生の子供がいるとなれば、母親は30代からせいぜい40代。それを60代の吉永小百合が演じる。
あ、そう言えば、それについては本人のコメントがあったな、と今思い出した。。そう言うことか。
で、やはりムリを感じたのだ。
確かに60代にしては若いんだけどね。
で、志田未来も歳下の役なんだが、14歳が12歳を演じるってのも、ちょっと無理があったよね。おさげにしたり、短いスカートやワンピースで幼さを出すんだけど、逆にロリねらいか?って感じで。
壇れいがまた、もう40近いのにたぶん役どころとしては20代前半ってところでムリが・・・。
そのキャストがいずれも、商品としての映画としての、ではなく、なんか大御所老人の趣味につきあっているだけ、って感じがする。
寅さんシリーズの喜劇監督なので、随所にくすぐりが入って入るのだが、ドラマの性格上か、からすべりして虚しい。
それに、第二次大戦を使って平和を問うというのは、もう無理なんじゃないかな?と思う。
強いて言えば、アナクロだ。
だって、「世渡りの下手な」父べえにも、「銭至上主義の」おじさんにも、「芸術家ぶってる」おばさんにも、誰にも感情移入ができないんだもの。
それに、そりゃ事実かも知れないが、「おじさんは、戦後に吉野で野垂れ死にました」「おばさんは広島で原爆にやられて死にました」「山ちゃんは輸送船を静められて溺れました」と、どれも描き方がおざなりすぎて、手抜きとしか感じられない。ここに描かれることへの理解と共感は、せいぜい40歳以上だろう。
少なくとも若い世代には届かない。
そのあたりを理解できないというのが、考えの固まった古い世代の固執だと思う。
そうして、例えば、インド洋への自衛艦派兵が、侵略戦争の容認であるという見解から作劇することだってできるのに、それをしないのは、創造者としての怠慢だろう。
確かに、対戦中の軍国政治を批判するのは簡単だが、それと同じことが現代にも起きているのに、それを看破しないでいるのだから。