《トマトのおじさん》
いつからそう呼んでいるのか、もう忘れちゃうくらい昔からのお付き合い
正確に覚えてない事や、今より少し若いおじさんを知らない理由は亡くなった父なのです
人懐っこい同士、気が合ったのかおじさんの相手は元気だった頃の父が一手に引き受けていました
トマトが大好きな父、病と闘っていた父の元気を支えたのはおじさんのトマトも一役買っていたと思います
おじさんの作るトマトはとにかく美味しくて、そして安くて今年の夏もいっぱい食べる事ができました
ナスやキュウリや他の野菜も美味しくて、最近のヒットは枝豆です
毎年おじさんの顔を見ると“あぁもうそんな季節なんだなぁ”ってしみじみ思います
来るのが遅い年は、元気なんだろうかって心配で軽トラックでやってくる笑顔を見ると本当にホッとします
もうそろそろ畑の終わりなので、しばらくおじさんには会えません
“おじさん写真写させてくれる”って言ったら、“あぁいいよ~”って飛び切りの笑顔を見せてくれました
内緒だけれど、このおじさんに会うと
この人本当に人間かなぁ妖精っぽいんだよなぁコロボックルとかっていつも思ってしまうの
おじさんっていくつかわからないけれど妖精パワーでこれからも美味しい野菜を届けてくださいね