地理B 2016年センター試験解説 赤本より詳しい解説 

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地理B 2016年センター試験第1問問1【1】

2016年03月23日 | 受験

センター試験地理B(本試験)2016年1月実施      (mail) morinoizumi9@yahoo.co.jp
地形

 

 

 

 


解答 
第1問 問1【1】解答①
解説
①~④の地震分布図からは、地震の多い順に①②③④である。地震活動が最も盛んな地域は、図1のA(インドネシア)である。
Aー①:インドネシアのジャワ島・スマトラ島はユーラシアプレートとインド・オーストラリアプレートの境界にある。インドオーストラリアプレートのスンダ海溝に沈み込む、狭くなる変動帯である。
スマトラ島の造山帯はアルプスヒマラヤ造山帯でに属する新期造山帯。海洋プレートの沈み込む海溝はスンダ海溝である。2004年12月26日にはマグチュード9.1のスマトラ沖地震が起こった。インドネシアではこのあと、大きな地震が増えた。
もともと、インドネシアにはアルプスヒマラヤ造山帯以外に太平洋岸には環太平洋造山帯の2本があり、火山・地震活動は激しい。
B-④:オーストラリアの大部分は安定大陸、東部のグレートデヴァイディング山脈は古期造山帯であり、いずれも火山活動は極めて少なく、あっても微弱である。安定大陸に火山・地震活動があったとしても6億年前には終息した。古期造山帯の火山・地震活動は5億~3億年前の古い活動である。新期造山帯は2億年前~現在の新しい活動であり、環太平洋造山帯とアルプスヒマラヤ造山帯とがある。地震・火山の活動原理はプレートテクトニクスによって説明される。オーストラリアには新期造山帯による地震・火山はない。
Cー③:Hot Spot。太平洋、大西洋上の海洋プレートには、プレートの衝突しない地域でも、地中数100kmの深さからマグマの直接噴出する。プレート境界ではない地域で火山活動が起こる。火山活動は激しいが、地震は弱い。
D-②:ずれる変動帯であり、カリフォルニア最大のサンアンドリュース断層は右横ずれ断層である。大地震ではなくても都市直下型地震として、都市の活動に大きな影響を与える。
解説の解説
地震はプレート境界、HotSpot 、中央海嶺などで起こる。安定陸塊でもプレートの力が及んで地震の発生するが、ごくまれである。
プレート境界では複数のプレートが衝突をしたり、一方がもぐり込んだりして、大きな地震が起こる。地震には津波をともなうことがある。日本やインドネシアが典型例である。環太平洋造山帯やアルプスヒマラヤ造山の一部は狭くなる変動帯であり、地震帯・火山帯・海溝が並行する。
HotSpotは海洋において、海洋プレートよりも深い位置からマグマが噴き出して、火山島が見られる。ハワイ諸島が典型例であり、マグマの供給源は太平洋プレートよりも深い。ハワイ諸島は火山島だが、プレートの境界ではない。ハワイ諸島のHot Spotはハワイ島東部地域に固定されている火山活動地域だが、海洋プレートの移動にともない、ハワイ諸島は西に年6~8cm移動する。
中央海嶺は海洋底から8000mの高さの海底火山山脈である。海洋の海底プレートの割れ目で、広がる変動帯に相当する。海底火山の割れ目からは溶岩が噴出し、地震が起こる。中央海嶺から流出する溶岩が海底をおおう玄武岩であり、海溝で大陸プレートに沈み込む。
オーストラリア、南アメリカ、インド、南極などはアフィリかを中心にゴンドワナ大陸を形成していた。その中心域が安定大陸、縁辺部と分割部が古期造山帯である。

日本列島の形成や津波・地震などと関わる太平洋プレートは、南米沖合の東太平洋海膨(地形は中央海嶺)でできる。東太平洋海膨から噴き出た玄武岩質の溶岩は海洋プレートとして西に進む。速度は年6cm程度である。玄武岩質の海洋プレートは大陸プレートよりも重いので、海は低くなるし、海溝において大陸プレートの下に沈み込む。海嶺が広がる変動帯、海溝が狭くなる変動帯である。海溝に並行し、火山帯・地震帯が分布する。ハワイのような Hot Spot は火山帯とは別の深い位置からマグマを供給される火山である。プレートに火山島部分を切り取られて西に運ばれて、石灰岩地域を形成する。

 

 

 

 

 

 

 



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