修行は まだまだ続く ♪

ぼちぼちと ほどほどに 今を愉しんで・・・

老舗に魅せられて

2008-03-23 | おでかけ
3月25日で、あの大地震から1年を迎える能登へ・・・。
一年を記念してあちらこちらで復興記念行事が行われるようだが、
いまだに仮設住宅での暮らしが続いている方もいらっしゃる。
家々の屋根瓦の多くは、地震で落ちたり割れたりしたのだろうか、
黒々した新しい瓦に葺き替えられているものの、所々に建物を取り壊し
整地された空間がポッカリ空いていたりする。
土地の人たちは、力強く生きておられるように見えるが・・・
人々の心の奥底まで、真の復興がなされていることを祈りたい。

そんなことを思いながらも、ひとり暮らしをしている義母の様子を見がてら、
春の能登路を満喫させてもらった。

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風が強く、うねりの強い能登の外海。

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『曹洞宗大本山 總持寺祖院』
約七百年前の元享元年(1321年)に開創された風光幽玄な曹洞宗大本山。
ここには、町中では決して感じられない空気が流れているようだ。
悠久の時空の流れの中で、その美しさは更なる磨きがかかるのだろう。



鐘楼側の梅の小枝からは、「ホッ・・・ケキョ」とまだ下手な囀りが
聞こえてきて、まるで昔話『みるなの蔵』の世界。

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北前船が盛んに往来していた頃を忍ばせる重厚なたたずまいが残る
能登七尾の一本杉通りにある老舗。



灯と香り『高澤ろうそく店』



創業百年以上になり、重厚な土蔵造りの老舗。
扱っている商品はもちろんのこと、建物を見学するだけでも価値がある。
ここは、植物の実から採った蝋と、イ草の茎から採った芯に和紙を
巻き付けた灯芯を使った日本古来の和ろうそくと香を扱うお店。
一本一本丁寧に作り、模様が手描きされている。
月に一回の晩に、お店の二階で大人対象のおはなし会が催されている。
もちろん、おはなしのろうそくとして、当店のろうそくが灯される。

近くに住んでいれば、通いたくなるほど・・・
majoのおはなし会用に、和ろうそくを買い求めた。

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同じく、一本杉通りにある 昆布海産物処『しら井』

      

北前船が盛んに往来していた当時の町家商家を忠実に再現した建物。
外壁は黒漆喰、内壁は白漆喰で塗り上げられており、
什器も全て黒の拭き漆で仕上げられている重厚な建物。
一歩足を中に踏み入れると、甘辛に炊きあげた昆布や魚の食欲をそそる
匂いがたまらない。
地元能登で採れる海産物はもちろんのこと、
当時は、北前船が運んだであろう海産物が素敵に並んでいる。

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七尾の一本杉通りには、まだまだ重厚な老舗が点在している。
また、次回の老舗探訪に楽しみをとっておこう。

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