森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

アウラニで見つけたハワイ

2017年03月04日 | ハワイアナ


先月、ディズニーのアウラニリゾートの話をしました(こちらです)。やたら混んでいたとか(笑)、ネガティブなことを書きましたが、感心する部分も多かったのです。今さらですが、今日はその点についてご紹介しましょう。

アウラニに関してよく言われるのは、ハワイ文化のエッセンスを取り入れたホテル造り、などという点ですね。しかも私の見たところ、ごくさりげなくハワイのタッチに溢れている点が素敵でした。実際、言われなければわからない程度に、さらっとハワイアン、なんですね。

たとえば冒頭の写真。これはロビーのシャンデリア?なのですが、古来ハワイアンが多用した、コアなど木製の器をかたどったものですね。ビショップ博物館や街のハワイアンショップなどで、こういうのご覧になったこと、ありませんか?

庭のあちこちに立つかがり火もしかり。かがり火自体はワイキキのホテルなんかにもよくありますが、ちょっと下の写真をご覧ください。柱の上に、串刺しのお団子みたいなかがり火がのっているの、わかりますか?



これはククイナッツを模したものなんです。古代ハワイで、ククイナッツは大切な燃料でした。大変、油分が高く、別名キャンドルナッツと呼ばれていたほどです(ハワイ語で、ですが)。ちなみにハワイ州の木はククイの木でございます。

ハワイアンは殻の中の白い部分を取り出し、ヤシの葉でくくって松明にしたり、細い竹で串刺しにして灯したりしたんですね。そうです、この写真のように! もちろん本物のククイナッツが使われているわけではなく、ガスで火を灯しているのでしょうが。

そんな、仕る人ぞ知る文化的な飾りをさりげな~くあちこちに施しているアウラニ。やるナ! 深いナ! と思いました。わざとらしくフラダンサーやサーファーの像をあちこちに配置したりするより、ずっと気が利いているじゃありませんか?

というわけで、ミッキーだけじゃなく、文化的にもなかなか楽しめるアウラニ。いつか、評判のルアウショーも観てみたいものです! ディズニー系のホテルですから、エンターテイメントもそれは素晴らしいに違いありません。 
コメント
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