3月11日の日曜日。
東日本大震災から、一年が経ち、まだここなのか・・・と愕然としたり、被災された方のたくましい笑顔に、逆に励まされたり。
様々な複雑な思いがあります。
でも、私はシンプルに考えたい。
これだけの悲しみを与えたものは、もう終わりにしたらいい。
原発の再稼動はなしにしてほしい。
これからも起こりうるであろう大地震を前に、検討される原発の再稼動問題。
原発付近で被爆している子供たちがたくさんいて、これからどんな問題が出てくるかわからないのに、まだ真実の目を開いていないこと。
私には滑稽にしか見えない。
この日、世界中のあらゆるところで追悼のイベントが開かれたと思います。
私も、幼稚園のママ友のだんな様がピアニストの「平野 剛さん」で、画家であり、活動家の「
葉祥明先生」の詩の朗読で即興ピアノを弾くというので、この日は写真を撮るスタッフもさせていただきながら、家族で参加をさせていただきました。
場所は、北鎌倉にある「葉祥明美術館」。
かわいらしい洋館の佇まい。
子供たちは入り口のお庭で、楽しそうに遊んでました。
午後2時から始まったイベントは、会場もたくさんの人です。
葉祥明先生のお話、そしてスライドを使った詩の朗読がはじまりました。
先生の優しいタッチの絵と、詩、そして即興ピアノのコラボレーション。
いつしか、その世界に引き込まれていきました。
2時46分には、会場全体で黙祷。
この時、本当にたくさんの人たちが世界中で祈っていたんですね。
本当に、亡くなられた方、未だ行方不明の方が光に導かれていくことを願ってやみません。
そして、約1時間のイベントは終了。
先生のサイン会も行われるということで、私も気になった絵本を買い求め、サインしていただきました。
とても飄々としていて、気さくで、不思議な魅力のある方でした。
イベント終了後は、平野家と一緒にみんなでごはんを食べに行きました。
初めて行ったのですが、建長寺の前の「五山」でけんちんうどん。
建長寺発祥がけんちん汁ということで、おいしかったです。
おなかもいっぱいになったところで、建長寺でも追悼の儀が行われていたので、お散歩がてら初めて中に入ってみました。
広い境内に、子供たちダッシュで見えません。w
私はこの日初めてだったので、樹齢何百年なんだろう?という大きな木に驚いたり、建築物の見事さに、息を呑んでしまいました。
全てが古く、歴史深く、大きく、荘厳な雰囲気が漂っていました。
境内を友人と歩きながら話しました。
「今こうして普通に話しながら、家族と友人と過ごしている、これってほんとに幸せなことだね」と。
本当にその通りだなと思いました。
一年前にあった、この震災でたくさんの犠牲になった方がいるということを、忘れないでいよう、と改めて思うのです。
そして、日々に感謝。
ありがとう。