山に溺れる金魚

お山にはまってまだ6年。横浜発☆週末日帰りハイカーのお山の記録。
ブログ『深い森の金魚』続編です。

ご訪問ありがとうございます

2050-04-07 13:50:46 | 挨拶

ブログ『深い森の金魚』の続編でこちらにブログ開設。

2009年秋から突然登山に目覚めてしまい、

山から遠く離れた横浜を起点に、毎週のように低いお山から高いお山まで幅広く登っています。

電車またはレンタカーで日帰り登山が原則の我が家。

いかに時間をかけずに高く聳える山に登るかが最大のテーマです。

(写真は2013年10月7日の涸沢カール)

2015年山行数 17(2015年8月15日現在)    2014年山行数 42   2013年山行数 47 2012年山行数 52 2011年山行数 41

2010年山行数 61 2009年山行数 11

岩礁を歩いた時の記録を除く。 ※山行数は登頂数ではありません。


日本百名山   75座(2015年8月15日現在) 

※百名山制覇目指しているわけではありません。

◎このサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を固くお断りいたします。また、小さいパソコンでは画像の端が切れて表示されることがあります。 


■あきらめなくて良かった!【西穂高岳】花咲く夏の青空目がけて

2015-07-25 01:30:06 | 北アルプス

 ※これは2015年7月11日の記事です。

 

今年の梅雨は雨が多いですね。

やっと週末晴れる―♪(´∀`)

夏の西穂高に行きたいなぁ~。。。

とずっと密かに思っていたので、勇気を出して行ってみることに。

久々の北アルプスです。^^

 

日帰り西穂高岳へのアプローチは新穂高ロープウェイで。

車、夏は鍋平高原まで上がれるんですね。

今まで冬に一度しか行ったことが無かったので知らなかった。

5時前に鍋平高原駐車場に着いて、ロープウェイ始発まで仮眠zzz。

でもここって駐車場にトイレないんですね。

ロープウェイ駅内しかなくて、営業開始時間(8時?)まで我慢しました。。。

 ※我慢できそうにない方は、営業時間ギリで来るか、下の新穂高温泉駐車場利用をおススメします。

 

8:45の始発の臨時便に無事乗車でき、9時には西穂高口へ。

 

 

文句なしの快晴。

さて、とりあえず西穂山荘へ向けて樹林帯を歩き始めます。

最初は遊歩道です。

なので観光の人もちらほら。

 

登山の領域に入ると、登りが始まります。

岩ゴロ道。。。

わかっていましたが、冬を知っているだけにテンション上がりません(笑)

 

少しだけ視界が開けて、笠ヶ岳の稜線が見えました。

 

岩ゴロゴロ~。

萎えそうになるから、冬景色を思い出しながら登ります。

 

冬はこの岩たちはすっぽり雪に覆われて影も形もありません。

雪に埋もれてて欲しい岩、岩、岩。

しかも暑いです!

まだこの辺りは樹林帯なのでマシですが、できるならもっと早い時間から登りたい。。。

暑いので。。。

 

なんやかんやと言いながらも、1時間弱で西穂山荘~。

お花も出迎え♪

ミヤマキンポウゲ。

 

ハクサンフウロ。

 

1年半ぶりの山荘です。

山荘前で10分ほど休憩して気合いを入れ直す。

 

さて、、、ではまいりましょう。

ちなみにここは厳冬期はこんな感じになります。

ここも雪道の方が歩きやすいよね。。。

と思いながら登る。

 

とりあえず独標へ向けて。。。

大きな岩がゴロゴロ~。

雪の下はこんなだったのかー。

 

疲れたので振返る。(え、もう疲れたの?(*´ー`) ハイ)

遠くに白山が見えます。

 

前方には今日の目的地が見えてきました。

 

また振返ると焼岳(右)と乗鞍岳(中央)。

 

天気良すぎてめちゃくちゃ暑いです!

 

霞沢岳。あれも冬は真っ白なんですよ。

 

ピークがいくつも見える。
夏もここは美しい!

 

私は今日は結構元気です。気合い十分っ!

 

コバイケイソウの花。

 

軽く丸山到着。

まだ全然余裕ですよね。

 

次は独標へ。

 

でも、、、足元石がゴロゴロ。。。。

 

下りは歩きにくそうだなぁ思ってしまう。

 

振返る。

 

上高地の大正池が見える。
キレイだー♪

 

待ち受ける峰々。。。

あれを越えていくのです。

 

日差しを遮るものがないので暑い。。。もう少し早い時間から登りたい。。。


とにかく一歩ずつ登る。

 

イワギキョウ。

 

 

イワツメグサはいっぱい咲いてました♪

 

やっと独標が間近に見えてきた。

 

これを登れば独標!

雪が無いと岩でゴツゴツなんですね~。

 

 

ここは冬より全然余裕ですね♪

 

登って来たところを見下ろす。

 

鎖もありますが、この時期は三点支持で登れます。

 

冬ほど高度感なし。。。と思うのは私だけ?

 

独標到着~。丸山から50分かかりました。

ひとまず、お疲れさまです!

1年半ぶり。今回も快晴でした♪

 

さてさて、今日はまだまだ先があります。

行けるかな~、、、時間がちょっとやばい。

 

あの色の違うのは奥穂。さすがな感じ。もちろん行きませんw 見るだけです。

時間がやばいので先へと急ごう。
ここからヘルメット装着です。

とりあえず岩場を下りる。

独標からの下りは怖いかなぁと心配でしたが、個人的には難無く通過。

冬だと絶対ここ怖くて無理。。。(´Д`)

 

絶壁に咲くハクサンイチゲ。

 

岩場が似合う。。。ミヤマキンバイかな。

 

登りは上ばかり見ているので特に怖いところは無かった気がします。(個人的感想です)

皆さん、ヘルメット着用率高いです。

 

狭い岩稜、、、少し渋滞気味。

 

振返る。人がたくさんいるのが先ほどいた独標。

岩の○マークを頼りに登って行く。

 

足が重くなってきたなぁ。。。

そんなときに癒しの ハクサンイチゲ。

ありがとう、がんばります。^^

もうすぐ12時なのに。。。

まだ8峰だったりします。。。(独標が11峰でした)

時間大丈夫かなぁ、、、心配になってきた。

山頂まで行けないかも?

この8峰というのが、通称ピラミッドピークと言われている峰。

ピラミッドピーク、、、かっこいい響きです。 「わーい♪」とテンション取り戻す。

 

さて、どこまで行けるかわからないけれど、時間ギリまで先に進みます。

 

スピードアップを図るためにも、途中で旦那さんの重過ぎるザックをデポしました。

夢中で登って、、、気がつくと4峰っ!

ここまで来たら、、、何が何でも山頂まで行かないと。

3峰は巻く形で助かりました。

リミットは13時かなぁ。。。現在12時32分。

帰りのロープウェイ最終は16時45分。

 

2峰も巻く形でした。

この辺りですれ違った人に「もうすぐですよ」と励まされる。

「えっ、山頂あれですか?」「はい」

実はこのとき一番感動。

登頂時よりもw

「間に合う~♪」

 

西穂高岳への最後の岩壁。

もう少しだ、がんばれっ。

嬉しくて最後の登りはあまり記憶に無いw

でも思っていたより難しくなく、ちょっと拍子抜けだった。

(個人的感想です。もっと難しいもっと怖いと勝手に思っておりました。^^;)

西穂高岳きたー♪

 

 

山頂からの眺め。

奥穂高岳。

槍ヶ岳へと続く

槍ヶ岳。

 

と、、、あまりゆっくりはしていられないので、下山です。

奥穂、ばいばいっ!

下りを気を付けないと。

西穂高岳からの下りは途中どこに足置こうかな、みたいなところもありましたけど、他は特に怖いと感じませんでした。(個人的感想です。)

そういえば、拳小くらいの落石が旦那さんの背中に当たってました。

落とした方は全然気付いて無くて。。。

怪我はありませんでしたが、ザックを背負っていなかった分、直にあたって痛かったのではと思います。ザックは、やはり大事ですね。

 

 

帰り道のギザギザピーク。

谷合いへと咲く花たち。

 

あれは8峰ピラミッドピーク。

この辺りはまだ元気ありました。

 

西穂高を振返る。

 

登りでスタミナ全部使いきった気がする。。。

足元ちょいとフラフラ。

ひと呼吸おいて岩場を通過。

 

独標への登り返し。

その前にちょっと元気補給。イワツメグサ。

イワベンケイ。

 

トウヤクリンドウ。

 

独標を過ぎて、丸山への下り。長い、、、とても長く感じます。

 

丸山をやっと通過。。。
時間的にはもう余裕でロープウェイ最終に間に合います。

山荘が見えてきました。

 

年中営業の西穂山荘。

 

冬の名物は西穂ラーメンですが、夏はコレ。

ソーダのソフトクリーム!!

中にラムネも入っていてめちゃくちゃ美味しかった!

(※ラーメンは15時までです。)

 

ロープウェイ最終には余裕で間に合うので、山荘から先はのらりくらりと下った。

やっぱりここは雪道がいいな~。。。(しつこいw)

無事16時15分のロープウェイに乗車。

久々にお天気にも恵まれたし、お花もいっぱいだったし、憧れの1つだった西穂にも登れて大満足の山行でした。

 

 

コースタイム

西穂高口9:04-10:03西穂山荘10:13-10:31丸山-11:21西穂独標11:31-11:56ピラミッドピーク12:00-12:41西穂高岳12:50-13:36ピラミッド

ピーク13:47-14:10独標14:13-14:57西穂山荘15:11-16:02西穂高口

 

メモ

鍋平高原駐車場 普通車1日500円
第二ロープウェイ往復 大人1人2800円(手荷物6㎏以上は200円)
時刻表など詳細は、こちら⇒ http://www.okuhi.jp/Rop/FRTop.html
なお、鍋平高原駐車場にはトイレはありません。
ロープウェイ営業時間内に限り、駅構内のトイレ使用可。

西穂独標までは特に問題無し。
独標から先は、岩場なのでヘルメットがあった方がいいと思います。
この日の登山者のヘルメット着用率は8割以上。
浮き石、落石に要注意。

 

 


■歓喜の絶景広がる【南ア烏帽子岳】青空と白銀の世界を2人占め!!(前篇)

2014-06-03 20:08:03 | 南アルプス

※これは2013年11月30日の記録です。

 

年に二度もここに来るとは思ってもいなかった。
駐車場から登山口までの林道が長いのが難だが、それでもどうしてもどうしても自分のこの目で見ておきたい景色があった。
久々にお山に呼ばれた気がする。
ここは鳥倉林道ゲート前駐車場。
満天の空の下、車は我々一台だけ。

前日までどこの山に登ろうか決まらないまま。。。
雪がまだ少ない時期なのでなかなか登りたい山が無い。
そんな時ふと見たあるサイトで目を見張る写真を見つけた。
それが今回の烏帽子岳。
雪も結構あるし、景色が素晴らしいし、とにかく9月に登ったばかりのお隣の塩見岳より近いので雪があるとしても楽じゃないかな。
あの林道歩きは少し長かったけど、塩見岳山行はとても素晴らしかった。
塩見行けたんだから全然行ける、と。

問題は積雪の関係上、駐車場まで車が上がれるかどうか。
前々日に降雪があったというので道路の凍結(アイスバーン)だけが心配だった。
とりあえずダメなら木曽駒にでも行こうと代案も準備。


けれど、その心配もなく無事駐車場まで辿りつく。
寝袋に入って仮眠しているともう一台車がやってきて、
準備して先に出発して行かれた。

予定どおり5時半頃ゲートを出発。
少し明るくなる頃登山口に着く予定で歩く。
林道には所々雪がうすく積もっていた。

40分弱歩いて登山口に着く。
ここから登りになるので衣類調整。
予定通り空は明るくなってきた。

ヘッデンはもう用無し。

どのくらいで行けるかな~。
雪の状態次第。

うっすらと赤く染まってきた。朝が来る。

サラサラの新雪の上を歩く。

 

三伏峠までの目安。
今日は塩見ほど遠くないのでちょっと気持ちに余裕あり。

 

2/10を過ぎるとちょっと急坂。

もうすぐ3/10。

 右側滑って落ちると厄介なので少しだけ慎重に。

三伏まであと2時間だって。

ここからは結構好きな道。
だけど梯子とかは出てきます。

うっほ~♪
北アルプス見えてるよ~♪
お天気ばっちり♪

中央アルプスも綺麗♪

丸太の橋は雪被ってますが、サラサラなので歩きやすい。

ずっと日陰なので明るさに少し飢え気味。。。

ずっとサラサラの雪なのでそのまま登る。
もう少し締まっていたらアイゼンの方が登りやすいかな。

あと1時間だって。
特に苦も無くここまで来てる。

だってサラサラで楽しいんですものー♪

例のごとくほとんど寝てませんが、元気です。

お。何か見えてる。

梯子も何のその。
雪で埋もれてますが、たまに隙間があったりします。

(*´ー`) フーと一息。

 

歩きにくい箇所もたまにあり。

塩川小屋ルートとの合流地点。
未だこちらは通れず。

雪が少し深くなる。
この辺りになると気温がぐっと下がるのか寒いです。
三伏峠に近付いてる証拠。

9/10ですよ。
あとちょっと♪

 

仙丈ヶ岳と甲斐駒。

 

仙丈ヶ岳。

 

ん?あれは・・・

塩見岳!!!!
白い塩見岳だ~♪
かっこえーー!  (*゜∀゜)==3

 

テンションあがります。
あと200歩。

小屋が見えてきました。

木々の向こう側がやたら明るい。

まぶしい世界が広がってそう~♪

 

三伏小屋に着きました。

当然小屋は休業中です。

 

ちょっと一息。

 

冬期小屋は開放されているらしい。

テント場に行くと、、、

わーお♪ ヾ(*´∀`*)ノ

すごーい♪ (*ノ≧∀)ノ

テン場から先は別世界でした。。。
もう綺麗で嬉しくて思わず感激で叫びそうになる。
(叫んでましたw)
まさかこんな景色に出会えるとは。

感動の嵐でついつい歩みも遅くなる。

 

そして塩見岳と烏帽子岳との分岐。

見てわかるように先行者は左の塩見岳に行かれたらしい。

右の烏帽子岳へ伸びる道はノ―トレース。

うは、、、ここからは初めての道。

しかも誰も足を踏み入れていない新雪♪
ドキドキする。(ノ∀`♥)

霧氷~♪



青い空の下、キラキラ光る太陽の光をいっぱい浴びた霧氷たち。

はぁぁぁぁ♪
もうため息しか出ないよ~♪(´∀`)

まさかこんな景色に出会えるとは。
感動の嵐でさらに歩みが遅くなる。

 

そして樹林帯を抜けると目の前には、、、

 

白い塩見岳!!!(*゜∀゜)=3!!

うきゃー!!!かっこいい!!

間近に見る塩見岳は雪を被り、夏とはまた違って見える。

白兜の塩見岳。
冬の方がさらに男前だねっ!!!

しばしうっとりです。(´∀`)

 

そして、後篇へと続く。。。

 

 

 


■残雪期鹿島槍ヶ岳に憧れて【爺ヶ岳】冬ルート南尾根より <後篇>

2014-05-29 20:14:00 | 北アルプス

 こちらは後篇です。

 

爺ヶ岳南峰頂上。

嫌なガスもすっかりとれ、晴れて青空が広がってきました。

当然、テンション上がります!!!

 

まだ少し雲が残っているけど、あとは時間の問題。

冷たい風が鹿島槍にぶつかってあそこから雲ができている。

爺の中央峰、北峰へと続く稜線。

 

立山連峰。
左から、富士ノ折立、真砂岳、別山。

そして剱岳。
あの雲がとれるのも時間の問題。

 

さー、、、ここからは知ってる道ですよ。

爺ヶ岳最高峰の中央峰へと向かう。

夏道が出ているので不安なく歩ける。

ここから先はハイマツの霧氷群が広がっていた。

寒いはずだよね。。。

 

私は得意の雷鳥の鳴き真似をしながら歩く。
でも晴れちゃったから、雷鳥いないだろうな~。。。

 

と、、、霧氷のハイマツの中からふと視線を感じ、見ると何かがいる。

「え、雷鳥?」

少し距離があるのでじーーーっと見つめるが、ソレは動かない。

 

木の幹が雷鳥に見えるのだろうかとも思ったけれど、やっぱり雷鳥だった!!
保護色でわかりにくい~www

1年ぶりの雷鳥さん♪
鳴き真似につられて顔出してくれたの?
こんなに嬉しいご褒美もらえていいのかしら~♪(´∀`)

 

 

そして爺ヶ岳中央峰。

 

ガスからの~快晴~♪

 

三角点タッチ。

爺ヶ岳中央峰からの眺め①
剱、立山連峰。

 

爺ヶ岳中央峰からの眺め②
鹿島槍ヶ岳。
まだ雲製造中。

 

爺ヶ岳中央峰からの眺め③
爺ヶ岳南峰と種池山荘と針ノ木岳への稜線。

爺ヶ岳中央峰からの眺め④
針ノ木、蓮華、そしてその向こうに穂高。

 

爺ヶ岳中央峰からの眺め⑤
立山の雄山、大汝、真砂岳、別山。

 

爺ヶ岳中央峰からの眺め⑥
剱岳。

 

爺ヶ岳中央峰からの眺め⑦
吸い込まれそうな谷。

 

爺ヶ岳中央峰からの眺め⑧
遠くに南アルプス。 

 

 

周りのガスは消えていたが、鹿島槍ヶ岳には少し雲が残っていて片耳が見えない。

もう少し待てば見える。。。
しばらく風の極力当たらない場所で休憩がてら待機する。
日差しがあるので背中は幾分温かい。

 

爺ヶ岳北峰は、、、行かない。

爺ヶ岳中央峰からの眺め⑨
あれは青木湖かな。

 

10時頃、雲は消え、鹿島槍ヶ岳の猫耳が見えるようになった。

ありがとー!!!

 

そろそろ下山しますか。。。

これ以上身体を冷やさない方がいい。

 

鹿島槍を眺めながら帰る。

いつかあの頂へ。。。

 

海老の尻尾、すごいね。
ここは春だからって侮れないね。

 

剱、さらば♪

 

南峰より。。。鹿島槍ヶ岳、さらば!!

 

 

針ノ木への稜線歩き、楽しいだろうな~。。。
いつ来てもそう思う。

あそこもいつか歩いてみたい。

 

下界は水田がキラキラと光っていた。

 

種池山荘。

 

夏道はまだまだ雪深し。
夏道出てる時にまた来ます。

 

 

 

振返って快晴の爺ヶ岳。

 

行きはよいよい帰りは。。。
行きはこんなな裂け目無かった気がする。。。
注意しながら歩く。

 

針ノ木もまた行きたいなぁ。

あの藪漕ぎをまたしなくてはならないのかと思うと、少しうんざりだけど
この日の帰りの気分はとても良いものだった。
「下りが長いしつらいから帰りたくないな~。」といつもなら思うのだけど、
今日は少し違ってる。

 

樹林帯を下る。
まだ凍結してるところもあるので注意。

登りと同様、雪稜を下ったり、樹林帯に入ったりを繰り返す。
雪は朝より緩くなっていて、軽アイゼンをつけていても
足が滑って一旦お尻がつくと尻セード状態になってしまう。
濡れるから尻セードしたくないし、ピッケルないので止まらなかったら大変。。。

 

下ってきたジャンクションピーク。

下りの藪漕ぎは登り程つらくは感じなかった。
藪の生えてる方向にもよるのだろう。

赤布や赤テープ、ピンクリボンなどを頼りにしながら下る。

もしかしたら登りのときに見逃した黄色い案内板があるかもしれない。
長い歩きにくい尾根道をのらりくらりと下って1時間ほどすると
いきなり八ツ見ベンチの真上に出た。

「あれー。ここが南尾根の入口だったのかー。」
結局、黄色い案内は目にすることは無かった。
にしても、もっと予習の写真見ていればここが南尾根への入口とわかったハズ。(反省)
でもここから急登の尾根を直に登っていくというのも、、、つらかったかもしれないな。
雪もないし。

(八見ベンチの真向かいに南尾根への入口があった)

結果論ではあるけど、今回使った登りルートは今日の時点では正しかったんだと思う。
先行者さんに感謝。

 

ここから先はもうしっかりと整備された登山道。

安らぎを感じるほど心地良い下りに思えてならない。

 

14時23分、登山口に到着。

下界はポカポカ陽気で暑いくらいだった。

 

自宅への帰路でもこの日の山行の充実感でいっぱいだった。
計10時間以上(休憩含む)の山行だといつもは
「疲れた~。。。しんどかった~。。」
で終わることが多いのだけど、今日はなんだか違ってた。
久々に味わう沸々と湧き出てくるような充実感。
いつぶりだろー?
毎回感じることは違って当然なんだけど、この今日の感覚は常に味わいたいと思えるものだった。

 

 コースタイム 

4:09登山口-4:46八ツ見ベンチ-9:05爺ヶ岳南峰-9:37爺ヶ岳中央峰10:02-13:47八ツ見ベンチ-14:23登山口

 メモ

扇沢駅手前の爺ヶ岳登山口に緑の橋を挟んで無料駐車スペースあり。

爺ヶ岳への夏道はまだまだ雪で埋まっていて開通していません。
柏原新道開通は6月中旬らしいです。
柏原新道から南尾根冬山ルートへの入口の黄色い案内板は見かけませんでした。 
南尾根ルートは途中雪も融けていて厄介な藪漕ぎが出現し悪路です。
雪で藪が埋もれていれば歩きやすいのでしょうが、とてもおススメはできない道でした。
これからの時期は植生を傷つけるということで、立入るのはできれば控えた方が良さそうです。
ジャンクションピークから先のガレ場は浮き石など注意。
森林限界超えると風を遮るところは無いので防寒は冬並みに。
その他装備は、これから雪どけは進み、歩きにくい箇所もありますが、まだ軽アイゼン以上はあった方がいいと思いました。
今回ストックの先が刺さる程の雪質でしたが、下山時予期せぬ尻セード状態になった場合にピッケルがあった方が確実に止まると思いました。

登山ポストは登山口にあります。

登山口、南尾根ルートはトイレは一切ありません。
駐車する前に先の扇沢駅まで行ってトイレは済ませましょう。
(下山後も私はお借りしました。係員の人にお願いすると駐車場に車を入れることなくトイレをお借りすることができました。ありがとうございます。)

  今回のルート

 

 


■残雪期鹿島槍ヶ岳に憧れて【爺ヶ岳】冬ルート南尾根より <前篇>

2014-05-27 19:40:55 | 北アルプス

※これは2014年5月18日の記録です。


残雪の鹿島槍ヶ岳が見たい。
少し前からそう思いつつも、なかなか決心がつかず、
ここまで延ばし延ばしになってしまった。
この日のヤマテン天気予報。
朝のうちはガスるが午後に近づくにつれて晴れる。
風は、、、気になるところだが、、、気温が上がれば問題ないと判断。
「行こう。残雪の鹿島槍を見に。」

4時前、爺ヶ岳登山口前に駐車。
予想通り車は少なかった。
準備して4時過ぎに出発。
まだ暗い。ヘッデンをつけて歩き始める。
去年の秋に一度夏道は登っているので暗くても八ツ見ベンチまでは問題ない。
この日私は頗る調子が良かった。

暗いうちから登り始めて30分。朝がやってきました。

ようやくまともに写真が撮れる明るさに。

 

動きが俊敏になったのか、それとも私の手元が悪いのか。。。最近よくブレる。

わたし今日は調子いいです!

蓮華岳がオレンジ色に染まってくる。

 

八ツ見ベンチです。

ベンチより少し手前から八ヶ岳が見えるハズ。


この辺りから冬ルートの南尾根のはずなんだけど?
黄色い案内の看板なし。
もっと先かな?と思い、スルーして歩く。

 

むむ、雲?ガス?に覆われてきた。。。

ベンチから先は嫌な感じの残雪地帯。
私は滑らないように慎重になる。

「どこから南尾根なんだろう。。。」と思いつつ、、、
先行者の足跡を辿って登り続ける。

んー、、、南尾根への黄色い案内が無いな~。

麓はすっかり朝。

踏抜いたっ。

う~、、、ガスってきたよ。

 

やがて、尾根筋に出た。
赤いテープもチラホラ見える。
これが南尾根か。。。
けっこうな急登。

案内は無かったけど、間違いなくこれが南尾根。

赤テープや踏み跡を頼りに登る。

これでも道です。

 

青い空は見える!

少しすると笹の藪の中にも入る。

「こんな藪漕ぎだなんて。。。」

予想以上の悪路がたびたび出現。

熊笹を踏むと滑る。顔に笹が刺さる。
掴んだ枝のササクレが手袋を通して手に刺さる。(´Д`)サイアク

予想以上の藪漕ぎに時間もかかり、体力を消耗する。
ペースが上がらない。

急で登りにくいけど藪がないってだけでありがたく思ってしまう。

 

青空見えた。
こっちは晴れてる。

 

予習済みのジャンクションピークへの雪の登りに出た。
思ったより急斜面。そして雪は固め。

 

振返って針ノ木方面。

今はこれぐらいしか楽しみが無い。

 

軽アイゼンを付けて登る。
ま、、、ストックは刺さるし、すぐに緩むだろう。

 

雪の登りは傾斜がちょっと危険ぽいので、ふたたび赤テープのある樹林帯に入る。



 

そしてまた雪斜面と、出たり入ったり。

これを登り切れば、ご褒美はあるか?

 

ガスガス!!!

「ご褒美なーーいっ!」

テンション下がる。。。

見えるはずの爺ヶ岳がガスに包まれていた。
これじゃ、、、鹿島槍も見えないんではー?

 

とにかく尾根を歩いて行く。

 

上空は風が強そうだ。
暗い雲が爺ヶ岳に纏わりついてる。

髪もなびく。。。
急激に寒くなってきた~。

南は晴れてるのに~。

富士山もうっすら~と。。。

鹿島槍が見えるかわからないけど、予報は晴れるはず。
時間もまだあるし、とにかく時間が許す限り爺ヶ岳南峰までは頑張ろう。
悪路も考えて引き返しリミットは10時。

 

振り向くと槍ヶ岳が見えてきました。

槍ズーム♪

 

 

オレンジのテントも風景のアクセントに。

針ノ木とスバリ岳ズーム。

 

ハイマツとガレの登りに入る。

風が冷たいので防寒のためレインウェアを上に着こみ、
軽アイゼンは外した。

上空の風は強そう。
雲が吹き飛ばされてる。

 

フードも被らないと寒くて耐えられない。顔にあたる風が冷たすぎる。

 

種池山荘もガスガス。

爺ヶ岳方面、ガスガス。。。

ヤマテンさんの予報バッチリ当たってますね。(苦笑)

赤沢岳方面は稜線見えなくなった。

穂高はまだ青空。

霧氷だ。。。
寒いはずだよ~。(´Д`) 

稜線をガスが覆いかぶさる。

 

う~。。。腿が寒い~。。。

レインパンツ履こうか悩みます。

 

ガスの上は青い空。
そう、予報では昼前から晴れる!

 

青い空優勢?

 

風が雲を蹴散らしてるみたい。

 

振返る。

ガスが薄れてゆく。

 

あれはまだ爺南峰じゃない。

 

ガスのベールが薄れてきた?

 

予報どおり晴れそうじゃ~ん♪

俄然やる気出てきた!

 

種池山荘の向こうは剱岳が見えるハズ。

 

大いなる自然の中にいる感じ

ガス後晴れ。 予報通り青空が勝ったようだ。
期待が深まる!

暗雲、さらば。

 

 

 

まだ雪たっぷり針ノ木とスバリ岳のガスも晴れた。

 

剱岳が姿を現してきたー。

これを登り切れば南峰はすぐ。

 

爺ヶ岳南峰山頂!!

まだ雲残るも、鹿島槍ヶ岳も私たちを出迎えてくれた。。。

 

続きは、後篇へとつづく。