MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『1(ONE)』(駒子シリーズ4)

2024年04月13日 | BOOKS
駒子シリーズに新刊が出ました。

シリーズの4作目となる新作は、
『1(ONE)』
著者:加納朋子
出版社:東京創元社


『スペース』が2004年の作品で、あれから20年近く。
読者である私たちと同じように駒子さんも大人になって、物語は次の世代に受け継がれていきます。

『ななつのこ』は1992年(平成4年)の第3回鮎川哲也賞受賞作で、主人公の駒子さんは短大生。
気になる本の作者に手紙を書いて不思議な文通による謎解きが始まるというストーリーです。
昭和生まれには懐かしい「短大生」「文通」は今では激減しているものだと思います。

時代はちゃんと平成から動いて『1(ONE)』では、スマホやSNSも登場します。
人の悪意と善意、残忍さと優しさ。弱さと強さ。
時代を超えても変わらない人の心の動きが描かれています。
私にとっては、久しぶりに田舎の同窓会に参加したような、「駒子さん、久しぶり!ご家族は?」とおしゃべりしているような、そんな読書時間でした。

駒子シリーズを読んでいた方は懐かしい登場人物との再会を楽しんで、久しぶりにシリーズ全部を読み返すのがおすすめです。
新しい読者の方は『1(ONE)』から始めて『ななつのこ』に戻ってもいいですし第1作から読んでもいいと思います。
高校生や大学生はお父さんお母さんの若い頃を知るような感覚で読めるんじゃないでしょうか。

<駒子シリーズ一覧>(2024年4月現在)
シリーズ1作目『ななつのこ』
シリーズ2作目『魔法飛行』
シリーズ3作目『スペース』
シリーズ4作目『1(ONE)』
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東から西日

2024年03月13日 | いろいろ
家から職場までの通り道で、夕方、東から西日を受ける場所があります。
交差点にあるガラス張りのビルに当たった西日が反射して、西側を明るく照らしていてビックリ。
きっと建物の配置や角度的なものもあるのだと思いますが「東から西日」に驚いてしまいました。

むかし手鏡で光を反射させて壁を明るくしてみたことがありますが、ビル全体だと大きな光になるものですね。
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グッドモーニング靴下

2024年02月13日 | いろいろ
友人からプレゼントされた靴下、タグを取ろうとしてびっくり。
「GOOD MORNING SOCKS」

直訳すると「おはよう靴下」ではないですか。
仙台では「穴の開いた靴下」を「おはよう靴下」というのだと聞いていたので、思わず笑ってしまいました。

イラストを描いている松尾ミユキさんは知ってるのかな。
それとも「気持ちの良い朝に」って気持ちでつけたのかしら。
履くたびに、ちょっと微笑んでしまいそうです。
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朝ぼらけソックス- ヒートテックハイソックスをレッグウォーマーに

2024年01月23日 | 手芸・工作・リメイク
我が家では穴が開きそうなギリギリの段階の靴下を「朝ぼらけソックス」と呼んでいます。
仙台では穴の開いた靴下を「おはよう靴下」って言うのだと聞いて、「おはよう」の手前なので「ほのぼのと明るくなってくるころ=朝ぼらけ」という言葉遊びです。

最近愛用しているのが、娘の"朝ぼらけヒートテックハイソックス"を再利用したレッグウォーマー。
タイツは苦手なのですが、出勤時に ふくらはぎ辺りは冷えますし、ハイソックスにすると職場で暑い時に脱ぐのが面倒。
市販のレッグウォーマーは厚みがあり過ぎるけど、元々ハイソックスだったものなので、薄くて長さもぴったり!
しかも裁ちバサミで切っただけなのに、ほつれません。

最近は娘も使い始めました。
寝る前は履いていて、暑くなったら脱げるから便利なんだとか。
今では「朝ぼらけ」が待ち遠しい気持ちです。
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オルテクサーロ?オルテクサー!

2023年12月24日 | 一考察
口内炎がなかなか治らないので病院で相談したら、薬を処方していただきました。

薬の名前を初め「オルテクサーロ」だと思ったのですが、
「オルテクサー」+「口腔用軟膏」の「口腔」部分の「口」をカタカナの「ロ」と見間違えていたことに後から気がつきました。

薬局の袋の文字のフォントだと文字サイズが同じだったので、カタカナの「ロ(ろ)」と漢字の「口(くち)」って見分けがつきにくかったんです。
(軟膏の容器を見れば、フォントサイズが違うから一目瞭然ですが)
ちゃんと考えれば「オルテクサーロ」+「腔用軟膏」なんて分け方は変なんですが、つい「カタカナ」と「漢字」で分けてしまうクセが私の頭の中にあるようです。

そういえば、「第二中学校」も漢数字で「二中」と書いてもカタカナで「ニ中」と書いてもフォントによっては気がつかないこともありますよね。
熟語で漢字変換するときは大丈夫ですが、漢字一文字で変換するときは気をつけないといけませんね。
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『八月の御所グラウンド』

2023年11月13日 | BOOKS
『八月の御所グラウンド』
著者:万城目 学
出版:文藝春秋


この1冊に「十二月の都大路上下ル」と「八月の御所グラウンド」の2篇が収められています。
「上下ル」は「カケル」と読むのだとルビがふってあります。

今回はクセの強すぎない、あっさりとしたお吸い物のよな味付けで、でもしみじみと美味しい1冊だと思います。
じんわりと優しくて、心に小さな種火がつく2篇です。

冬の都大路の底冷えも、夏の御所グラウンドの陽炎立つような暑さも、
そこで起こるちょっとした不思議と「ここ、京都だし」「じゃあ、ここが京都だから」という感覚も、
「そうだよね」「わかるわかる」と思いながら読みました。
そろそろ師走の都大路を走る学校も出揃った頃。御所グラウンドの周りはドングリが落ちてるはずです。

『鴨川ホルモー』シリーズ以来の京都を舞台にした万城目作品ということで、ちゃんとあちこちに匂いが付けられています。
これを読むと、また『鴨川ホルモー』シリーズを読みたくなるんじゃないでしょうか。
(私はさっき本棚から出してきました)
年末にかけて、ゆっくり読むのもいいかもしれませんね。
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どうして濁った?「リラクゼーション」

2023年10月13日 | お稽古&お勉強
「reraxation」という単語、日本では「リラクゼーション」と表記されることが多かった単語ですが、英語&米語では「リラクセイション」と「セ」が濁らない発音に近いため、最近の書籍では「リラクセーション」と表記されているようです。とくに心理学用語では「リラクセーション」と書いてあるようですね。
日本標準産業分類(令和5年6月改定、令和6年4月1日施行予定)では「7893 リラクゼーション業(手技を用いるもので医業類似行為を除く)」とありました。心身の緊張をほぐすサービスとしては「リラクゼーション」と濁る方が採用されているんですね。

辞書では「リラクセーション」をひくと「→リラクゼーション」となっているものもあるのですが、『広辞苑 第七版』は「リラクセーション」しかありませんでした。

それにしても、イギリスでもアメリカでも濁らない「セ」の音が、なんで濁ってしまったんでしょう。
ちなみにドイツ語では「リラクサツィオーン」みたいな発音です。

高校生の時、どんな言葉にも濁点が付いているような話し方をする先生がいました。
もしかして、そういう先生がいたのかなぁ…なんて想像してしまいます。
(でも、そうだったら「リラグゼージョン」になっちゃう?)
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「頁」「ページ」は新しい訓読み?

2023年09月13日 | BOOKS
『遊遊漢字学 中国語には「鰯」がない』
著者:阿辻哲次
発行:日本経済新聞出版


「頁」の字を漢字変換するとき、みなさんはどう入力しますか?
音読みだと「ケツ」で変換されますが、「ページ」でもちゃんと変換されますね。
(部首名の通称「おおがい」では変換されないんですね…)
でも「ケツ」って音読みを知ってる人の方が少ないような気もします。
前から「『ページ』って音読みでも訓読みでもないよなぁ」と思っていたのです。

今回の本『遊遊漢字学』に「『頁』がページになったわけ」というコラムが入っています。
紙の枚数を数えるときに画数の多い「葉(ヨウ)」を使う代わりに、音が同じ「頁」を「当て字」として使うようになったということだそうです。西洋式の製本技術が使われるようになって、紙の枚数ではなく1枚の表も裏もそれぞれ数えるときにも「頁」の字を使うようになったんだとか。(和綴では「第○葉の表」「第○葉の裏」と言っていたわけですね…)
つまり「ヨウ」という音読みを「ページ」という意味で使っているんですね。

『遊遊漢字学』には「ちょっと大きな漢字辞典には」と書いてありましたが、我が家の辞書(小学館『新選漢和辞典 第六版』1996年第3刷、小学館『現代漢語例解辞典』1999年第4刷)にも、音読み「ケツ」と「ヨウ(エフ)」がありました。
※「エフ」は「ヨウ」の歴史的仮名遣い。

私の住む街の大きめの図書館で、大きな漢字辞書をチェックしてみました。
音読み「ヨウ」が載っていたのは、下記の4冊。
大修館書店『大漢語林』(1992年初版)
講談社『新大字典』(1993年第1刷)
旺文社『漢字典(大活字版)』(2000年発行)
三省堂『全訳 漢辞海 第三版』(2011年第1刷)

とくに「大漢語林」には「1.漢:ケツ・呉:ゲチ 2.ヨウ(エフ) 慣.コウ」と4つの音があって、「ケツ」「ゲチ」のときは、「かしら。こうべ。頭。」「首筋。うなじ。」の意味で、「ヨウ」と読むときは「ページ。書物の紙面で、その片面。またそれを数える語。北方の近代音で葉と同音であることから借り用いた(ただし、葉は枚の意味)。=葉」と詳しく記載されています。「ヨウ」は北方の近代音なんですね。
※「漢」は「漢音」、「呉」は「呉音」、「慣」は「慣用音」。

「訓読み」を「漢字を『和語』で読んだもの」とすると、外来語である「ページ」を「訓読み」と分類できないのでしょうけれど、すでに日本で日常に使われている言葉なので「新しい訓読み」と言えるんじゃないかなぁと思います。
「外来訓」という言葉はないのかもしれませんが、「米=メートル」「麦酒=ビール」も「外来訓」といえるんじゃないでしょうか。
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片仮名のペンネーム?

2023年08月13日 | BOOKS
 つい先日、図書館で見かけた本の作者名が欧米人の名前にありそうな片仮名の名前だったので、勝手に外国人作者だと思って借りて読んでみたら、1ページ目から「ん?日本人?」という感触。
 よく見たら、本の図書分類記号も「913」、つまり「日本語で書かれた物語」です。
(「9」は「文学」、「1」は「日本語」、「3」は「物語」)

 「あれ?日本人作者だった?」と思いましたが、よく考えたら外国人でも日本語で物語を書いていたら「913」になるわけです。
そして、洋風のカタカナの名前でも国籍は日本、つまり「日本人」の人もたくさんいるわけで、「片仮名の名前=外国人が書いている=外国文学」という考え方は偏見だったと反省しました。
 「外国ルーツでも日本生まれ日本育ち、育っていく中で吸収したのも日本文化で、話せるのは日本語だけ」という方もいるんですよね。

 世界では国籍とルーツの国が同じではない人も多いので、図書分類が「日本語」「英語」のように「原著がどの言語で書かれているか」を基準にすることに納得しました。

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トマトスープに「みりん」

2023年07月13日 | 料理&美味しいもの
トマトスープを作るとき、少し酸味が強いなぁと感じたら「みりん」を入れるのがオススメです。
本みりんを ひとさじ加えるだけで驚くほど酸味が落ち着きます。
私は3人分のスープで大さじ1ぐらい入れてます。

ほかのトマトを使った煮込み料理でも使えます。
ラタトゥイユやポークビーンズ、ミートソースにもお試しあれ。
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