先週はメチャクチャ暑かった・・・ でも午後に大雨がよく降るソフィア。そんなある日、友人のダナイルとデスィが「サンダンスキに遊びに来て! そしてウチに泊まっていってよ!!」と誘ってくれました。でも、この暑い時に源泉80度くらいの温泉に行くのはちょっと・・・(大汗) でも、せっかくだから行っちゃおうかな~♪
ダナイルとデスィの家は、町の中心部まで徒歩5分。「まっ、この街は小さいからなんでも近くにあって便利ヨ~」と、デスィ。大家のおじさんは階下に住んでいて、世話好きな人で、頼んだらウチのシュコーダ・フェリシアちゃんをガレージの前に停めさせてくれました。
窓から外を見ると・・・丘の上のほうまでけっこうびっちりと家が建っています。話をしながらくつろいでいると、んっ?なんかすご~い音楽が、どこからともなく・・・ そして近づいてくる!! ベランダから通りを見下ろすと、ロマの人たちの嫁入り行列!! 「ここ、けっこうマハラ(ロマの人たちの集落)が近いのよ」とデスィ。花嫁とその付き添いや友人たち、そして母親が楽団を引き連れて踊りながら歩いていきました。
「まずはごはんにしよう!」とダナイル。ワーイ!! 彼は元ゴトバチ(料理人)ですごく料理が上手!! そして彼は私がお客になるときにとっておきの料理を振舞ってくれると約束してくれていたのです!! それは、ぬわんと!!
「じゃーん!オフリョフだよーん!」
オフリョフ・・・ ブルガリア語でカタツムリのことです。フランスではいわずと知れた高級食材、勝手に捕って食べることは禁止されているとか。日本のウニやサザエと同様の扱い?! でも、ブルガリアでカタツムリ!? そういえば雨の日、道に出現するブルガリアのカタツムリはかなり大きくて、日本の「ぐるぐるまいまい」型というより「たてまき」型に近い、あの写真でしか見たことのないエスカルゴに、よ~く考えると近いような気もするけどね・・・ でも、普通の家で食べるってどうなの?
「おいしいよ~!! オフリョフは草しか食べてないからきれいなもんさ!体にもいいんだゼ!! コプリバ(イラクサ)と米とでマンジャにすると最高なんだけど、今日はコプリバはないし時間もなかったから塩味のみの油炒めだよ。」(ちなみにカタツムリ、ぶどうの葉やこのイラクサが好物らしい)
見ると形は・・・ ヒ~っ!! けっこうグロ。目・・・目がこっち見てる~!!
ちなみにオマケ画像。ブルガリアでよく売られているグミ菓子、「ハリボ」にもカタツムリがいますが、これもけっこうグロ・・・
でも、考えてみると、イカやタコ、サザエやアワビよりすごい形じゃないような。よ~し、一口!! フムフム・・・ けっこう歯ごたえのある、貝柱的な・・・ でも風味は貝とは違うな~。まぁ、海草を食べている貝類と、ぶどうの葉やイラクサを食べているカタツムリの違い、ということかな。デスィと一緒にパクパク。それを見てダナイルは大ウケ!! 「ハッハッ!! 日本人がブルガリアのオフリョフを食べてるぅ~っ!!」
このダナイル、ブルガリアの別の都市、タルゴビシュテ出身。そこはワインで有名です。ブルガリア中どこでも流通してるタルゴビシュテワインから白のトラミネールを選んで持参。食事に華を添えます。
「おお~っ、さすが分かってるね~。ワインはタルゴビシュテさっ!!」
ブルガリア人の料理人から本格的なレシピをいつか習ってみようと思います。オフリョフにもまた挑戦!?