二代目 もん吉くん

無くせ、種の保存法

閣議決定

2017年02月28日 | 戯言

種の保存法の改定正案が閣議決定されたようです。

詳しくはこちらから→報道発表資料

そこで気になる部分は、この法改正でスローロリスの扱いはどうなるのかってことですが、実は現段階では何も判らないというのが現状です。

と言うのも、登録票が五年以下の期間で更新だとか、マイクロチップの埋め込みが義務付けられるようなことが書いて有るのですが、実際にはどの動物がこの改正の影響を受けるのかは環境省令で定める事に成っているんですが、その環境省令が公表されていないんですよね。

 

ただ、この登録票の更新期間については、更新期間が過ぎれば自動的に登録が抹消されるみたいなことが書いて有るんですが、これってどうなんでしょうね?

そもそも、個体登録自体が任意なうえに、登録個体であっても5年でその登録が切れるって成ったら、日本中に合法的に飼育されている未登録個体が溢れるって事に成りかねないと思うんですがね。

それに、更新期間が切れた個体の再登録は出来るのか?更新料はいくらになるのか?(登録票にICチップ付けられたりされたら、下手すりゃ1匹1万円くらい取られそう・・・)

 

閣議決定前にパブリックコメントとか求められれば、いろいろ聞いてみたいことも有ったのですが、こうなってしまっては今後の展開を見守るしかありませんね。

 


アジアアロワナの扱い

2017年02月01日 | 戯言

以前書いた、種の保存法の改正に伴う答申案がパブリックコメントを経て正式な答申という形で出されていました。

原文はこちらから→絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存につき 講ずべき措置について 答申

 

これについては答申(案)の時点で書きたいことは一通り書いたし、実際の法改正でどうなるか解らないんで、これ以上書かないつもりですが、ただちょっと気になったことが有ったんで、そこだけ書いときます。

実は答申(案)の時点で、マイクロチップなどの導入に関して、「原産国で密猟、密輸等の問題が生じているとの情報がなく、かつ、合法的に非常に多くの個体が輸入されている種については、個体識別措置の導入の必要性は低いと考えられる。個体識別の必要性が高く、技術的に対応可能な種を中心に、個体識別措置の導入を検討することが適当である。」って書いて有ることで、これはアジアアロワナを除外しようとしてるのではないかって事を以前書いたんですが、実は今回パブリックコメントを受けて「国内で違法取引が多数報告されている場合を除き個体識別措置の導入の必要性は低いと考えられる。」という一文が追加されていました。

アジアアロワナに関しては「国内で違法取引が多数報告されている」ことはないので、一見何の影響も無いように思いますが、実は今回の法改正の目玉の一つである登録(表)に期限を設ける事に成った原因として、答申ではアジアアロワナを名指し(?)で登録票の返納数がが異常に少なく、不正利用の可能性を示唆した上で期限を設けることを提言したことになっているのです。

要は、不正取引が一番疑われていると言っておきながら、その報告が無いからと言ってマイクロチップの埋め込み対象からアジアアロワナを除外するのかどうか?

興味のあるところです。

 

ちなみに、私が出した「密輸・密猟の可能性が低いなら、そもそもマイクロチップの埋め込みを除外するのではなく、規制自体の必要がないんじゃないか?」って言う意見に対しては「ご意見は今後の施策の参考とさせていただきます」という定型文で返されてました。