先日のこと、会社の研修を受けました。
それは自分の思考のタイプを把握して、それを踏まえた上で業務に臨み
気分良く効率良く仕事をできるようにしよう!的な、まぁよくある研修です。
その研修の中で、自分から他者・他者から自分へ向けられる
「重要性・有能性・好意」
に、どんな特徴があるかを知るというものがありました。
それは次のような感じのワークを通して行いました。
まず、目を閉じ深呼吸してリラックスします。
そこへ講師が話します。
「今あなたは、扉の前にいます。中にはたくさんの人がいて、あなたのことを
とても重要な人だと思っています。あなたは扉を開き中へ入ります。すると
みんながあなたに注目をします。さて、そこはどこですか?あなたはどんな
気持ちですか?呼吸は、鼓動はどうなっていますか?」
で、頭に思い浮かんだものをグループ内で発表しあってディスカッションをする。
こんな感じです。
「重要」の時は
「僕は何かのコンテストで大賞を受賞し、みんなが僕の登場を待ってくれている。
扉を開いて入ると、皆が僕に注目して、お辞儀をして集まってくれたことに対して
感謝を表すと、万雷の拍手で迎えられる。僕は感謝と感動で高揚した気分に
なっている」
とイメージしました。
「有能」の時は
「そのコンテストは小説か何かの文章のコンテストで、みんなは大賞を
受賞した僕のスピーチを、期待感を持って見守っている。僕は喜びを感じつつも
その期待感に応えなくちゃいけないというプレッシャーも感じている」
とイメージしました。
そして「好意」の時。
目を閉じて、多くの僕に対して好意を持っている人がたくさん集まっている部屋に
入るところをイメージしたとたん、動悸が激しくなり、砂を少しずつ頭の上から
かけられるように、サラサラと恐怖心が僕の心に広がっていきました。
僕の頭に浮んだイメージは、こんなものでした。
たくさんの人が僕に「好意」という同じ感情を持っているというそのことが
奇妙で、そこにいる全員が「好意」を表す笑顔を僕に向けていることが
薄気味悪く、僕の体は固まり歩くことも話すこともできなくなります。
すると、その「好意」がそこにいる人の体から煙のように立ち上り
やがて、何か濁った半透明のグニャグニャとしたスライムのようなものになって
僕の方に向かってきます。
僕はその「好意」に飲み込まれると瞬時に思いました。
僕は恐ろしくなって、ドアを開けて逃げ出し後ろ手に扉を閉め
そのスライムのようなものがこちらに出てきて僕を飲み込むことの無いよう
扉に背中を当て足を突っ張っている……
「はい、目を開けてくださーい」
という講師の声で、目を開けると、グラスの水を一気に飲み干して
目立たないように何度も深呼吸をして、なんとか発作を回避しました。
何十人、何百人の人が「重要だ」と思ってくれることには「感謝・感動」を感じ
「有能だ」と思ってくれることには「喜びとプレッシャー」を感じ
「好意を抱いてくれている」ことには「恐怖」を感じる……
なんなんでしょうね。これは。
トニモカクニモ初対面の会社の人が30人近くいる(しかも僕の病気のことは
だれもしらない)中で発作を起こさなくて、本当によかった……(*_*)
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