前回のブログで「過去の僕が僕を病気にした」と書きました。
今日は「ごく近い過去」について書いてみようと思います。
僕は今年の2月半ばに8年住んでいた東京から名古屋へ引っ越してきました。
嫁さんはフリーランスで仕事をしていて地元にクライアントが付いていました。
だから東京に来るということは、クライアントを一から探すということに
近い状況だった為、僕が名古屋に引っ越すことになったのです。
僕は東京ではインテリアコーディネートと家具のデザイン・設計の仕事を
していました。そうする中で、インテリアや家具だけでなく飲食店や
販売店の内外装をすべて手がけてみたいと思うようになっていました。
だから、転職を期に名古屋への引越しをするという感じでタイミングも
良かったのです。
昨年の12月に名古屋で店舗デザインの会社の面接を受け、
内定を頂き3月から働くことが決まり
いよいよ、いろいろなことが具体的に動き始めました。
僕は「引越し」と「転職」と「結婚」の「人生の3大イベント」とも
言えそうな事を、一度にすることになったのです。
もちろん僕なりに
引越しをして、一人の友人もいないところにいくこと
転職をして、新しい人間関係の中で新しい仕事をやっていくこと
結婚をして、妻を持ち新しい家族として生活していくこと
それらをいっぺんに始めることが並大抵のことではないことは
想像し覚悟をしていました。
けれど自分ならそれらすべてを、自分と会社と嫁さんが期待する通りに
すべてできると思っていました。
ところがそんなに甘いものではありませんでした。
三つの内二つであればなんとかできたかもしれません。
転職と結婚だけであれば、何かしんどいことがあっても、友人となじみの
店に行って愚痴を聞いてもらったり相談に乗ってもらえばいい。
引越しと転職だけであれば、何かあれば自分の身一つだし、たとえ
給料が下がったってバイトからのスタートだってまた新たな会社を探して
チャレンジすればいい。
引越しと結婚だけであれば、なれた職場環境で今までどおりの仕事を
結婚を期にさらに気合を入れてやればいい。
でも三ついっぺんだと、何か問題が起きたときにどうしても
どこかで行き詰ってしまうのです。
それでも三ついっぺんに期待通り、想像通りにできると思っていた僕の中で
それができないという現実に直面し毎日を過ごすうちに
「できる」が、いつの間にか「しなきゃいけない」に変っていきました。
でもできないものはできないんです。
だから、当然何度も行き詰ります。
そうこうしているうちに僕は自分に対し「期待はずれ」と思うように
なりました。「もっと俺はしっかりできる男だと思っていたよ」と。
それはやがて会社においても家庭においても自信のなさに繋がっていきました。
「自分が思っているように、周りも『期待はずれ』だと思っているんじゃ
ないか」という考えに囚われるようになっていったのです。
そして、小さなミスをしたり、ちょっと気が利かなかったりするだけで
「期待はずれ」という言葉が頭に浮かび、それがだんだんと
「自分は価値のない人間なんじゃないか」という思考へと変ったのでした。
今思えば、こうした自分への過度の期待と根拠のない自信が僕の病気の原因の
一つだったのだと思うのです。
***************************************************************************
同じ病気と向き合っている仲間のブログランキングに参加しています。
良かったらポチリとクリックお願いします。