昨晩、非常にきれいに蕎麦を食べられるお客様が一人。岐阜・「仲佐」のご主人に風貌が似てたので、思わず聞いたところ「旅のものです。よくお蕎麦やさんに間違われます」とのこと。蕎麦好きで、あちこち食べ歩いているそうだ。それにしても、「旅のものです」－久々に聞きました、というか、言ってみたいフレーズです。
少し前に受けた人間ドックの結果が送られてきた。結果、どこも異常なし。体が資本なので、ほんとありがたあい。丈夫に生んでくれた両親に感謝。この仕事を始めて強く健康が一番、と感ずる。というか、生活リズムが自分にあっているみたいで、蕎麦打ちそのものが適度な運動になっているせいか、すこぶる元気である。４０代前半、まだまだ体力的に無理がきくうちに、つりや、テニス、サイクリングとたのしみたい。それには、早く冬に明けてもらわなくては。それにしても、暖冬、暖冬というがそんなに感じない。いつも通り寒いと思うのは自分だけだろうか。それとも奈良だけ？
京都の新進気鋭のフレンチ・ガスパールの内野シェフがプリンを差し入れてくれた。ガスパールの姉妹店「ガスパールｚｉｎ ｚｉｎ」でテイクアウト用に作っているオリジナルで、あまから手帖などで紹介されるなど、知る人ぞ知る人気商品である。前々から食べたいと思っていたが、京都に行く機会もなく、そのままに。年末、蕎麦を食べにきてくれた内野さんに「奈良では手に入らないのですか」と聞いたのを覚えていてくれたらしい。グレープフルーツ味のプリンは、流石の大人の味。甘すぎず、かといってグレープフルーツが前に出すぎず、絶妙の味付けで、人気が出るのも頷ける。後味さわやかで、大人のプリンといったところか。京都の「ガスパール」「かね井」、大阪の「天笑」「からに」「和」など行かなければいけない店ばかり増えている。皆、目標にすべき店ばかりで、わざわざ食べに足を運んでもらうと恐縮してしまう。今年こそ、時間をみつけ、いやさいてでも行くようにしよう。
店を臨時休業にし、何年かぶりの健康診断へ。会社勤めのように、誰が世話をしてくれるわけでもなく、自分で市の人間ドックに申し込んだ。割と、スムーズに終わり、８時１５分受付開始、１０時前には全ての検査を終了。詳しい結果はまだだが、問診ではとくに異常なし。自営業は体が資本。また機会を見てうけるようにしよう。今日、知らずに足を運んでくれたお客様、申しわけありませんでした。年明けはいつも不安である。蕎麦はうまく打てるか。ツユは大丈夫か。お客さんが来なかったらどうしよう。いつも通りの日常にもどればなんとも無いと思うのだが‥。それでも良いイメージより悪いほうが頭をもたげる。今年も自分が打てる一番いい蕎麦を多くの方にたべていただきたい。１年間、よろしくお願いします。
