マウントクックからダニーデンに向かう今日は見学、観光は控えめの長距離移動日のはずだったが、色んなことがあり、訪問先も多義に渡り450kmも走り回ってしまった。
泊まったマウントクックロッジの部屋は少し古いものの、それなりに広く、山も眼前に見え、まあまあだった。
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前日の晴天と打って変わり、夜半から強風と激しい雨、朝になっても止む様子はない。もちろんクック山は見えない。一日ずれて居たらアウトだったね。
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一昨日、昨日とあれだけ晴れたのだから、移動日だし、仕方ないね、と出発したが、プカキ湖岸を走るうちに、雲が切れてきた。
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Twizelを出てすぐ、Ohau川を渡る時、道路の左側に商売柄見慣れたものがドンと座っている。水車のランナだ。
看板にはAviemore Power Station Spare Runner, Output 8万1千馬力、重量73トン、直径5.1m、製造者Canadian Allis Charmers
と書いてある。日本だと、佐久間発電所位の大きさ、鉄腕アトムより、少し力足らずかな。
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スペアランナとは書いてはあるが、実は数十年の稼働の後、新ランナに交換されたのでここに飾ってあるのだ。新ランナは後輩達が日本で新規開発、設計し、私が設立に関わった中国の子会社でステンレスを溶かし鋳込み、5軸NCで削り、溶接して作ったもの。
例えて言うと、数十年走った車のエンジンを交換して、また数十年走らせるようなことを、水力発電所ではよくやる。今回は水車の効率が数%も上がったので、お客さんは大喜び。同じお客さんから、別の注文(Benmore)ももらったのだ。
道路の両側には緑が広がるが、先ほどの地点で取水した灌漑用水を撒くことで、ようやくこの緑が維持できていることを多くの人は知らない。(衛星写真を見ると良くわかる。)
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十数km走って、ベンモア発電所に到着。水圧鉄管6本、思っていたよりもずいぶん大きい。
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土曜日なので、発電所は無人。インターフォンを押しても、反応は無い。ただ、無防備と言おうか、外から発電所の制御室が丸見え。テロリストに狙われて、ダムのゲートでも開けられた日には、大変なことになりかねないと思うのだが、、、、、おかげで、私には後輩たちが作った機械のすべてが正常に動いている様子を写真撮影、確認できて、大満足したのではあったが。
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Benmore PS 6台中5台が運転、1台が運転待機で40万kW発電。 Aviemore PS 3台が運転、1台が運転待機で15万kW発電とクック山から流れ出た水でMeridian EnergyのWaitaki川水系の半分、450MWと小さな原発並みの発電を、後輩達が作った機械が行っているのを見て、誇らしくおもったのだ。
ただ、電力自由化でお金が無くなり、展示館は閉鎖、荒れ果てていた。
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続いて、一つ下流のAviemore発電所へ。のどかに発電所のすぐ横で羊が草を食んでいる。
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さらにもう一つ下流、Waitaki発電所。残念ならが、この発電所の受注は逃してしまったのだが、、
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今回のルート設定に当たり、マウントクックからクイーンズタウンに向かうのではなく、このルートを選んで大満足。
83号線を走っているとCherryの看板、即寄りましょう。無農薬チェリー$5、安い!
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イチゴやジャムも買って、ゆっくり走り始めると、先ほどから気になっていた、自転車マークとダートロードが頻繁に現れる。
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A2O Alps to Ocean と書いてある。あ、聞いたことある。Mt CookからOamaruまで続くサイクリングロードだ。
今回はダメだけど、一度走ってみたいな。
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二人のサイクリストに話を聞いてみると、イギリスから来た親子!5日間のツアー最終日で、今日はペンギンを見るために海岸まで走るのだそうだ。
お茶目な娘さんは、Elephant Rocksでこのポーズ。
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私は高い所から落ちて骨折した経験があるので、遠慮がちに。この場所はナルニア国物語の撮影に使用された場所とのこと。
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さて、昼ご飯の時間もせまってきたので、Oamaruへ急ごう。とにかく、まず食事、イエローアイドペンギンコロニー脇のポートサイドレストランでシーフードチャウダーとガーリックブレッド。
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海風が気持ち良い、開放的なレストランを後に、元の道を戻ると、ペンギン横断中の標識。
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アバンギャルドなSteamPunkの機関車を見ていたら、
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急に降り始めたので、横の建物に飛び込み避難。Heritage Radio というFM局。
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隣の部屋は、昔の電気機械で一杯。雑多に陳列されている。
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そして、この1989年製の1kWの発電機。我が家の太陽光の1/3の出力。
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興味は尽きないのだが、雨も小雨になってきたのでOamaru探検続行。オアマルストーンでできた荘重な建物で有名。
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とその建物の前を、サンタの恰好をした集団が自転車走行している。
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ここはA2Oのサイクリングロードの終点の町なので、何かイベントかな??と近寄って話してみたら、ただの若者の酔っ払い集団。クリスマスを前に乱痴気騒ぎ中、酒酔い運転中だった。
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さて、ダニーデンまではまだ遠い。途中の観光地をすっ飛ばし、モエラキボールダーへ。
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丸っこいボールのような岩が海岸にゴロゴロ転がっている。蹴とばそうとしても、無理か、、、
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丘に上がると、風雨が強くなってくる。朝のマウントクックの雨雲が追い付いてきたようだ。この後は豪雨で前が見えにくい中、速度を70km位に落とし、一路ダニーデンへ。
ホテルで一休みした後、ペンギンを見に行こうと、ツアーの予約をしようと電話するも、土曜日5時過ぎで、どのオフィスもテープがむなしく流れるだけ。(ここで気を利かせ、ホテルのコンシェルジェに相談すべきだったが、、)まあ、とにかくオタゴ半島の先端を目指そうといそいで、車に乗り込み、半島の半分まで来たところで、ガソリン空の警告ランプ点灯。ダニーデンで給油予定だったのだが、気がせいていて、給油し忘れ、、、。
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GPSでガソリンスタンドを検索すると、十数kmダニーデンに戻るしかない。恐る恐るアクセルをあまりふかさないようにしてダニーデンに戻り、何とかガス欠にならず、給油完了。ついでにガソリンスタンドであったかいミートパイをかじり、再度オタゴ半島の先端を目指す。
この時点で夜の8時なるも、雨も上がり、行く手には薄っすらと虹がかかる。きっと何か良いことがある予感。
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で着いた先、ロイヤルアルバトロスセンターに着いてみると、日没からのペンギンツアーまで、後1時間とのこと。やったぜ、、、。
我々が着いた時は閑散としていた待合室が、30分ほどすると、続々客が到着。そうと分かっていれば、焦らずゆっくりガソリン入れて、食事して来たのに。
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日没後30分、辺りが暗くなると、海面の一部がざわつぃて来る。
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来ました、来ました、世界一小さいブルーペンギンさん、集団上陸。
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でもフラッシュ禁止、もう日が暮れて、忙しく動き回るペンギン撮影はボケまくり。
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やっと照明が当たっている所で一休みしているペンギン君をゲット。
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数百匹のペンギンのよちよち歩きを見て、大満足でホテルに帰着したのは、11時ころ、長い一日、行きつ戻りつを含め、450km走行の一日だった。
下図はGPSのGPX消失(普段は自転車なので、数日分保管OKなのだが、走行距離が長いので、保存容量Over)の為、後で手動で作ったGPXに基づくGoogle Map. 写真の位置は少しずれて居るかもしれないが、写真のタイムスタンプは正確だ。
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ニュージーランド2週間ドライブ旅行の日記リンク
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