暑い最中ではありますが、京都に行って参りました。
京都といえば、関西屈指の「暑い場所」として有名であり、
京都在住の方も「夏は来ないほうがいいよ」とのたまうぐらいの暑いエリアではありますが、
私にとっては別の意味で「熱いエリア」なのであります。
ほかならぬ、私の愛してやまない美味しいものがたくさんあるエリアなのであります。
美味しいものに出会うためなら多少の苦労は厭わない性分なので、水分と休憩を十分取りながら出かけて来ました。
まずランチに向かったのは荒神口にあるフレンチのお店「シェ・キクスイ」。
この荒神口エリアは最近どんどん美味しいお店が増えているエリアなようで、
何度か足を運ぶうちにこのシェ・キクスイさんの存在に気づいたのでありますが、なかなか行くことがなかったので、
この度念願叶っての訪問でありました。
ランチメニューは、お肉料理、お魚料理、ハンバーグ、パスタ、ステーキなどがあり、
それぞれにセットで自家製パンやスープ、前菜、食後の飲み物がついて1380円~というラインナップ。
私は本日の魚料理のコースをオーダーしました。
最初に運ばれてきたのは、前菜とパン。
前菜は人参のムースと豚のリエットと野菜サラダ。
人参のムースは人参が甘くてオムレツのようなふわふわ感がなんとも言えずいい食感。
豚のリエットも脂っこくなく、しつこすぎず、でもしっかりとした味わいがバゲットとマッチしていました。
パンは天然酵母のレーズンのたっぷり入ったパンとシンプルな丸いパン。
どちらのパンももちっとしていて、食べ応えも十分。小麦の甘みを十分に感じられる美味しさでありました。
ほどなくして、本日のスープ、とうもろこしの冷製ポタージュが運ばれてきました。
じゃがいもや枝豆の冷製ポタージュは食べたことがあったけれど、とうもろこしのは初めてかもしれません。
これもとうもろこしの甘みが凝縮されていて、美味しい~。
人間は同じものでも温かくするとより味を感じやすくなり、冷たくするとより味を感じにくくなるらしいのですが、
その理論から言っても、この冷製スープ、とうもろこしの味がしっかり感じられて、美味しかったのあります。
お次はメインの本日の魚料理:鯛のポワレです。
結構ボリューミーな鯛の周りにはバジルとおぼしき緑のソースとトマト系の赤いソースできれいにデコレーションされています。
鯛の下には夏野菜がじっくりと煮込んであるカポナータのようなものが見え隠れしています。
鯛の外側はパリッとしているのに、中の身がふっくらとしてジューシーなこと。
鯛の塩気と身の甘みがなんとも言えずソースともマッチしています。とても美味しいです~。
シンプルなお料理ほど難しいといわれますが、これはすばらしい~。
付け合せの夏野菜も味がしっかりしていて、淡白な鯛にとても合います~。
ボリューミーにもかかわらずあっという間にペロリと平らげてしまいました。
食後のアイスティーまで、余すところなく、堪能させていただきました。
これで1380円はなかなかのコスパだと思います。
うーむ、おそるべし。
また、素敵なお店をひとつ、見つけてしまったようであります。
シェ・キクスイでランチを満喫した後は、荒神口界隈を散策。
この辺は雰囲気の良い雑貨屋さんなども点在しているので、歩いて回るのが楽しいのであります。
河原町丸太町から寺町通りに入り、寺町通りを散策した後に、
高倉通りと夷川通りの間にあるケーキのお店「アグレアーブル」でおやつ休憩です。
どうもこのお店、ニューオープンしたところらしいのですが、情報誌なんかに載り始めているらしく、
私も情報誌で見ては気になっていたお店でありました。
お店の名前を冠したケーキがあったのですが、それはどうも売り切れらしく、
私はシブーストをいただきました。
パッションフルーツ、マンゴー、バナナ、などフルーツのソースがたっぷり入ったムースの中には、
いよかんとおぼしき柑橘類がごろりと入っております。そして一番上はカラメルでつやつや。
食欲のそそられるビジュアルでございます。
お味は、フルーツの酸味と上のカラメルのほろ苦味、カスタードの甘みがなんともいい組み合わせで、おいしい~。
カスタードの甘みとカラメルのほろ苦味に、フルーツの酸味がほどよくいいアクセントになっています。
甘すぎず、さっぱりとした後味を楽しめます。
下に敷いてあるタルト生地もバターの香りがふんだんにしていて、たまりません。
柑橘好きにはたまらんシブーストでありました。
暑い最中、歩いた甲斐のある、ランチとスイーツに出会えて、至福の一日でありました。