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まんがと図解でわかる ドラッカー 使えるマネジメント論 (別冊宝島 1823)

2012年03月21日 | ★★☆☆☆
『まんがと図解でわかる ドラッカー 使えるマネジメント論(今日からすぐに実践できる!“マネジメント”が3分でわかる!)(別冊宝島 1823) 』
藤屋 伸二 (監修)


宝島社(出版)
文庫判、ソフトカバー、144ページ
2011/12/11出版
ISBN-13 978-4-7966-8609-9
NDC分類: 336

定価 :840円(税込み)


内容(下記出版社の公式頁より)
累計100万部を突破した人気の「まんがと図解でわかる」シリーズ第8弾!ドラッカーを取り上げた3冊目となる本誌は、より実践的なテーマを解説。ドラッカー理論をビジネスに応用するコツを具体的にアドバイスするページを設け、より現場に生かしやすい内容を網羅。テーマも外部環境の分析、ノウハウの見直し、経営者としての心構え、戦略の検討方法など、人の上に立つビジネスパーソンに必須の知識ばかり。ドラッカー理論を知っている人も初めての人も、数多くの深い発見と出会えること請け合いです。


目次 p.02
序章 ドラッカーで明日を変えろ! ――未来の成果は今、つくられる――p.05
 [まんが INTRODUCTION] 廃業危機の文具店に救世主がやって来た!? P.06
 ドラッカー経営 基礎の基礎(1) 今のための経営から明日のための経営へシフトせよ!
                 ――将来へのビジョンが会社の行動を変えるp.12
 ドラッカー経営 基礎の基礎(2) 適切な目標を定め、その達成のために事業を改善する
              ――マーケティングに基づくイノベーションとそのマネジメントとは? p.14
 Column 1 客層の変化を察知し「使われかた」の変化に対応する p.16
第1章 外部環境からチャンスを見いだせ! ――自社の置かれた状況をどう見るべきか――p.17
 [まんが CHAPTER1] まんがでわかる「外部環境のとらえかた」
             ――「脅威」をとらえチャンスを呼びこむ!P.18
セオリー編(1) その脅威とは本当に脅威なのか? 慣れ親しんだ考えかたを捨てチャンスを見つけようp.26
セオリー編(2) 外部環境のどこを見ればよいのか?
         産業構造や人口、人の意識に注目して事業を変化させるp.28
応用編(3) 外部の環境とは何を意味している? 変化の背後には必ず新しいニーズがある! P.30
(中略)
応用編(12) 「イノベーション」にイノベーションは禁句 ビジネス用語は現場ではNG! p,48
 Column 2 同業者が乱立する地域にも穴場はある p.50
第2章 社内のノウハウと体制にもチャンスはある! ――社内に強みを見いだし、ムダを省く―― p.51
 [まんが CHAPTER2] まんがでわかる「社内改革の手がかり」
             ――業績UP♪は“事業の中身の見直し”から P.52
セオリー編(1) 自社が選ばれる「強み」としての知識とは?
         他にないノウハウを知るのが事業の存続と成長のカギ p.60
セオリー編(2) 知識は存分に活用できているか? 変化する市場に合わせノウハウを日々更新させる p.62
応用編(3) わが社だけが知っていることを見つけるには?
        「なぜ他社ではこれができないのか?」を問う p.64
(中略)
応用編(9) コストは必ず「率」」で見る コストカットもコストになる p.76
 Column 3 販売業は“サービス業化”を、サービス業は“コンサルティング業化”を目指せ p.78
第3章 成功する経営者の条件とは? ――仕事で成果をあげる「8つの習慣」―― p.79
 [まんが CHAPTER3] まんがでわかる「リーダーの条件」
             ――デキる経営者は“私たち”de成果を出す★ p.80
セオリー編(1) 本当の「個性を活かす」仕事とは?
        「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」を考える p.88
セオリー編(2) 誰のために働くのか? 社会と会社を切り離して考えない p.90
応用編(3) 何よりもまず成果・貢献から考える 性能は購入メリットの裏付けに過ぎない p.92
(中略)
応用編(9) リーダーの器は何で決まる? 「チーム」の範囲をもっと広く考えよう p.104
 Column 4 売る側の「好き!」が事業の足を引っ張ることもある p.106
第4章 ドラッカー戦略を理解する ――「攻めかた」の種類とメリット・デメリット―― p.107
 [まんが CHAPTER4] まんがでわかる「事業戦略の立てかた」
             ――“専門化”と“多角化”で事業の差別化を図ろう P.108
セオリー編(1) 自社の事業の本質を知る 顧客の立場から自社の事業内容を問う p.116
セオリー編(2) 事業は将来、何になっているべきなのか? 事前の準備が事業の将来を成功させる p.118
応用編(3) 会社を固定的なしくみと見ることの“マチガイ” 事業とは満足を生む「プロセス」のこと p.120
(中略)
応用編(12) ドラッカー戦略を実践する(2) 地理的ニッチを狙って顧客を発掘する! p.138
〈さくいん付〉 ドラッカーのマネジメントがわかる用語57 p.140
参考図書、奥付け p.144


萌え本分類:解説本型。
ナビゲーター: 漫画の主人公である文具店の家族(父娘)と「ドラッカー氏」。各章の表紙と解説中カットに、無名の男女2名のイラスト。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は白、サブタイトル部分はピンク、黄色・白。ドラッカーの写真に、漫画の主人公のイラストを配す。
中表紙:メインタイトルと、ドラッカーとおぼしき人物のシルエット。
折込ポスター:なし
本文:縦書き、四段組み。
構成・設定:巻頭の16頁はカラー、以後巻末まで黒赤の二色印刷。序章は6頁のイントロ漫画とドラッカー式経営論の「基礎解説」。本文の4章では章頭に8頁のストーリー漫画、以後は見開き2頁単位の解説部が続く。漫画部分は小さな文具店を舞台に「なぜか突然時空を越えてドラッカー(本人)と人格が入れ替わってしまった娘が、実家の寂れた文具屋を建て直していく」というストーリーが展開。
解説部は前二作『まんがと図解でわかる ドラッカー (別冊宝島 1710) 』、『まんがと図解でわかる ドラッカー リーダーシップ論 (別冊宝島 1750) 』と同様に、キーワード、原著の英文と邦訳、解説で1頁、図解とシメの言葉で1頁を見開きに配置する構成だが、ドラッガーの言葉を補足・解説する「セオリー編」二項と現代日本の直面する問題を論じた「応用編」一項を章内単位とする構成が見られる。
 「解説内の漫画カットでサブストーリーが進行する」点は『-リーダーシップ論』を踏襲。各章の章扉イラスト、目次、解説部分、索引内に「あいづち」カットとして登場する無名の男女2名は前3作より大人びたキャラクターであり、第3章の扉カットでは3作のナビゲーター6名がBARで飲んでる姿が描かれている。


評価:
萌え絵度:  ストーリー部分、挿絵部分とも現代漫画風。章扉イラストと本文カットの担当は、前作と同じ菌うさぎさん。イラストレーターが表紙と漫画・本文イラスト、章扉・人物カットの3人体制なのは本シリーズ共通の特徴であり、おそらく以前からのMOOK本の体制に漫画描きが割り込んだことによると思われる。
テーマ萌え度:ドラッカー萌えの成分は特になし。今回のテーマが実務経営的なマネジメントの方法論であるため、本書は最も理解しやすい内容。
萌え本的意義: 『 -ドラッカー(1710) 』『 -ニーチェ(1729) 』に続く、別冊宝島の「まんがと図解でわかる」シリーズ第3作。本書以降もドラッカー関連本として『 ぜんぶマンガで簡単にわかる ドラッカー超入門(1840) 』が発行。また「まんがと図解でわかる-」シリーズとしても2012年3月までに『-正義と哲学の話(1767) 』『-空海と密教(1781) 』『-決算書(1794) 』『7つの習慣(1805) 』『-マーケティングの神様 コトラーの思いやり仕事術(1841) 』が続刊され、全10冊を超えるシリーズとなっている。
フォーマットの充実を評価して、本書は星ひとつ加。シリーズ全般に言えることだが、
入門書としての出来は大変良いので、萌え本としての評価が辛くなるのはむしろ残念。


総合萌え度 :★★☆☆☆


章扉・人物カット担当、菌うさぎさんのブログ
菌うさぎの愛ノウタ♪ 2011年11月12日づけ記事、
お仕事(ドラッカー使えるマネジメント論)のお話のウタ♪
http://kinusaginoouchi.blog75.fc2.com/blog-entry-276.html
「ドラッカーシリーズ3冊をとおして,扉絵と人物カットを描かせて
いただけたこと,大変嬉しく思っております。
※(追記に,1~4章の扉絵もちっこく載せてみました(o´∀`o)
興味を持ってくださいました方がおりましたら,よかったらご覧ください。) 」
 序章の扉絵カットと、追記部分に第1章~第4章の扉カットの原画(カラー版)を掲載。

宝島社紹介ページ
>「まんがと図解でわかる」、書籍検索結果


Amazon.co.jp         の紹介頁
オンライン書店bk1     の紹介頁
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング  の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB紹介頁


付記:
Amazon.co.jpおよび出版社公式ページ上の発売日は11月11日。その他サイトでは(おそらく実売日と書籍上の発売日で)11月と12月との2説が混在する。


1 コメント

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まさかの (ユジクン)
2012-03-21 23:55:56
まさかのドラッカー3連発、恐れ入りました。
さて、また余計な情報提供ですが、大手の本屋さんでカウンターの脇とかに ”ご自由にお取りください” って置かれているA5版のPR誌が色々ありますが、毎日新聞社の「本の時間」の4月号の中の高橋源一郎の『「萌える」言葉』と言う記事が萌え本を紹介してたので、お知らせです。
PR誌のなかでは、この「本の時間」と、講談社の「本」が結構面白い記事を載せてたりするかなと思います。あまりブログとは関係ない話題でしたね。
では、今後のますますの活躍を期待してます。

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