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魔獣大百科

2012年04月14日 | ★☆☆☆☆
『魔獣大百科 』
魔獣大百科制作委員会 (著)

 
メディア・テック出版(発行)
B6判、ソフトカバー、188ページ
2007/05/07発行
ISBN-13 978-4-89627-345-8 
NDC分類: 388

定価 :1,500円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
おとぎ話や神話でおなじみの魔獣が総登場! オリエント地域、欧米地域、ギリシア・ローマ、インド・イラン、日本・中国の魔獣の世界を、4人の娘キャラがご案内。魔獣娘イラスト満載、魔獣の出典を探る解説も充実。


 目次 p.02
オリエント地域の魔獣 p.03
ナビゲーター紹介 p.12
欧米地域の魔獣 p.13
ギリシャ・ローマの魔獣 p.41
インド・イランの魔獣 p.63
日本・中国の魔獣 p.73
魔獣の出展を探る p.95
 魔獣が神であった時代 p.96
 聖書の中の魔獣 p.100
 北欧神話の魔獣 p.110
 ギリシャ神話 p.122
 インド神話と魔獣 p.134
 中国神話 p.141
 日本の神話 p.146
(中略)
 D&Dの影響力 p.174
 異種婚姻譚 p.176
索引 p.180
イラストレーター紹介 p.183
奥付け p.188


萌え本分類:図鑑型。
ナビゲーター:怪獣大好き女学生の「神開 円」と、魔獣娘の「おろちゃん」「レビヤさん」「Qoo」、計4名。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は白縁つきグラデュエーションありの紫と緑。緑色系の背景に、魔獣娘6名の集合イラスト。
中表紙:カバーと同一柄のカラーイラスト。
折込ポスター:なし。
本文:横書き、一段組み。
構成・設定:  巻頭から5章までの94頁はカラー、95頁以降はモノクロ印刷。カラー部分は目次の通り、地域別に分類した神話系の魔獣を萌えイラスト付きで紹介。見開き2頁が基本構成で、左側(偶数)頁に魔獣の名前(日本語・英語表記)と解説文。右側(奇数)頁に1ページ大のイラストを配する。背景は付かないか、付いてもシルエット程度の簡便な形式が多い。各章最終頁には、ナビゲーター同士のアイコンつき掛け合い形式の「合いの手」が入る。解説部分は文書主体で、各地域の神話体系の解説から、魔獣に関する様々な話題を解説。各章の始め、および文中の随時にアイコンつき掛け合い形式の「合いの手」が入る。イラストレーター紹介はアイコン・リンクつき。モノクロパートにも、ちびキャラ魔獣娘のカット3種類が挿入されている。


評価:
萌え絵度:  イラストレーターの総数はカラー20名+モノクロ3名。カバーイラストとナビゲーターキャラクターの担当者は記載されていない。イラストの絵柄は単なる獣化娘みたいなのからちびキャラ風、リアル女性っぽいのまで様々で、統一感は皆無。
テーマ萌え度: 解説文の文体はくだけた感じで読みやすいが、内容には目新しいものはなく、ところどころはさまっているオタクねたはかえって興ざめな感じがする。ナビゲーターの掛け合い部分は基本的に「神開 円」の暴走を他の3名が受けるか突っ込むという構成だが、前記のように地の文がそこそこくだけているので、掛け合い部分が余り生きてこない。また魔獣娘3名のキャラクター差異もあまり立ってない。不定形の「Qoo」ちゃんが実は「ア・バォ・ア・クゥー」ってのはさすがに判りにくいぞ。
萌え本的意義: メディアテック発行の萌え本としては『ツンデレ★りなっくす』(06/10)、『悪魔大百科』『女神大百科』(06/12)、に次ぐ『 -大百科』シリーズの3冊目にあたる。続刊は『プリンセス大百科』(07/06)で、メディアテック社はこの後ほぼ毎月ペースで「 -大百科」シリーズを発行。本書はそのさきがけとなった。
類書としては、イーグルパブリシング刊行の『萌え萌え幻獣事典 』(08/11)など。萌えキャラではないリアル・ファンタジーイラスト系の「魔獣事典」「幻獣事典」は大判の専門書から文庫版まで各社より多数発行されており、むしろそっちの方で“萌える”人が多いような気がする。


総合萌え度 :★☆☆☆☆


紹介ブログ記事:
漫画描きの為のネット画材屋 画力向上ガイド 2009年04月30日づけ記事、
魔獣を描く時の作画資料 
http://yuzaityo.livedoor.biz/archives/51304685.html
「スキュラ(人魚姫)やドラゴン、ケンタウロス等、魔獣娘のイラストも可愛いですが、魔獣にまつわる話など、解説ページも満載で様々なモンスターやクリーチャーの予備知識を覚えたい時に役立ちます。
もちろんデザインも萌え系なので比較的整った、無理の無いデザインが多いのでモンスターやクリーチャー等の「魔獣」や魔獣系の亜人を描く時の参考にしましょう。 」


 編集担当、JCNさんの関連サイト:
A-KIBA BOOKS
http://a-kiba.com/
魔獣大百科 特設ページ:
http://a-kiba.com/special/
「従来の中辞書サイズの新書版から、より読みやすい四六版に改め、解説と図版が見開き配置に。」
「ナビゲートを行うキャラが付いて、より楽しく読み進めるように工夫。」との由
担当絵師のリンク集があります。


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付記:
Amazonの発売日は04月、紀伊国屋の発売日は05月との記載。上記紹介のサイト上では、「4月4日発売!」との文言がみられる。


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