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萌え萌え戦乙女事典

2011年12月17日 | ★★★★☆
『萌え萌え戦乙女事典 』
戦乙女事典制作委員会 (編)

 
イーグルパブリシング (発行)
B6判、ソフトカバー、192ページ
2008/05/01発行
ISBN-13 978-4-84146-139-2 
NDC分類: 280

定価 :1,575円(税込み)


内容(「BOOK」データベースより)
戦争などで活躍した「戦乙女」を世界中から捜しだし、厳選した45名を紹介する事典。「ワルキューレ」「アマゾネス」のように特定の集団も紹介している。モノクロページには、カラーで紹介できなかった戦乙女をジャンル別に紹介する小事典や、昔の女性の立場、戦乙女が活躍した戦いなどについて詳しく説明した解説パートも収録。


戦乙女INDEX p.02
はじめに p.04
案内役の御紹介 p.05
目次 p.08
ヨーロッパの戦乙女p.09
日本の戦乙女p.39
中国の戦乙女p.75
その他地域の戦乙女p.87
近現代の戦乙女p.95
神話世界の戦乙女p.107
戦乙女資料編 p.129
 ジャンヌダルクの百年戦争 p.130
 女性の歴史 p.144
 戦乙女たちの戦い p.152
 日本の戦乙女・武芸者小事典 p.161
 神話・伝承のの戦乙女小事典 p.169
 ワルキューレ小事典 p.174
イラストレーター紹介ページ p.177
戦乙女索引 p186
年代別戦乙女索引 p188
参考資料 p.189
萌え萌えシリーズ広告 p.191
奥付 p.192


萌え本分類:図鑑型。
ナビゲーター:ワルキューレの教育係「ブリュンヒルデ」、同新人見習いの「フィルルゥ」、日本神話代表の「アマテラス」の3名で、全員3~5等身のちびキャラ。

カバー表紙:タイトルは横書き、一部変形配置。タイトルの字色は黄色の縁が付いた白と、赤の縁がついた白~赤系グラデュエーション。夕焼け風の背景に、西洋甲冑と和装の具足を纏った少女二名のイラスト。
中表紙:カバーと同柄のイラスト。
折込ポスター:なし。
本文:横書き、一段組み。巻末の「小事典」やコラムの一部は二段組み。
構成・設定:  巻頭から前半の6章はフルカラー、資料編以降はモノクロ印刷。前半の図鑑部分は見開き2頁(一部4頁)を基本とし、キャラクター解説1頁(ナビゲーターのフキダシ脚注あり)+萌えイラスト1頁(4頁版では、見開きのイラストもしくは解説2頁分+コラム)という基本構成。コラム10項目では、地の解説文とナビゲーターのアイコン付き掛け合いのパートが混在している。後半の資料編では、写真やイラスト、模式図、関連4コマ漫画、コラム形式の囲み記事など構成はかなり凝った造り。イラストレーター紹介には7頁をさき、コメントやサイトへのリンクも掲示。


評価:
萌え絵度:  イラストレーターは総勢42名(下記の紹介サイトには「萌え萌え事典」シリーズ最多、との記載あり)。水準は相当高くて粒ぞろい。
テーマ萌え度: 「戦乙女萌え」を発案した着眼点は偉い。編集自体はさほど目新しいものはないが、構成や細部の細工などに編集部の熱意が感じられる。
萌え本的意義: 「萌え萌え-」シリーズの通巻20冊目。直前の3月には『 -ランジェリー図鑑』が、直後の6月には『 -スパイ事典 』が刊行されているが、記述やイラストの水準はこれらよりもはるかに高い。
イラスト付きの人物紹介45名、小事典の項目まで含めると総計180名の「戦乙女」を集めた努力は評価できる。その分、対象が「神話・伝承系」から「史実・歴史系」まで、「神代・古代」から「第二次世界大戦の女性兵士」までと非常に幅広くなり全体の対象がぼやけてしまった感は否めない。とはいえ、元来の編集意図が「女戦士に萌える本」なのでこれはこれで大いにアリ。
類書としては、『戦国美麗姫図鑑(萌える乱世の女たち)』(2009/06 PHP研究所発行)、「Truth in Fantasy 59 剣の乙女(戦場を駆け抜けた女戦士)」(2003/07 新紀元社発行)あたりか。


総合萌え度 :★★★★☆


イーグルパブリシング
2011年の公式サイトリニューアルにより、紹介頁は消失 →(Web魚拓
(本書についての記述はない)

編集担当、Studio TEASの紹介ページ:
萌え萌え戦乙女辞典
http://www.otabeya.com/moeikusaotome.html
担当イラストレーターのリンク集あり。


Amazon.co.jp         の紹介頁
オンライン書店bk1     の紹介頁
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング  の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB の紹介頁(取り扱いなし)


付記:
Amazon.co.jpでの発売日は、4月24日。確証はないがイラスト担当者のBlog記事などからも、おそらくこちらの方が実勢に近いものと思われる。


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