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会計は「ザックリ」のほうがよくわかる!

2015年01月21日 | ★★☆☆☆
『 会計は「ザックリ」のほうがよくわかる!(数字が苦手なあなたを救うビジネスマンガ) 』
西山昌彦 (著), 絶牙 (イラスト)

 
現代書林 (発行)
B6判、ソフトカバー、140ページ
2014/11/05発行
ISBN-13 978-4-7745-1476-5
NDC分類: 336.9

定価 :1,080円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
英文会計の基礎からFP&Aの仕事までよくわかる!会計リテラシーが高まれば、もう「数字に弱い…」なんて言われない!「数字で説得できる力」まで身につく4つのストーリー。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
ふとした数字を見て、イメージを作り、仮説が立てられるようになればより仕事がスムーズに進み、コミュニケーションも円滑になり自身の一層の成長へと繋がっていくと思います。
会計的に考えるコツ、ツボを押さえ、会計的な視点や発想を得られるヒントが満載の一冊です。。


はじめに p.03
目次 p.09
登場人物紹介 p.12
Prologue 春日直美、会計アウトソーシングと出会う p.13
 会計に専門知識はいらないってホント? p.26
 会計の目的はコミュニケーション p.28
 会計リテラシーを身につけると得をする!? p.30
第1章 苦手な数字を克服するザックリ把握力 その1 p.31
 パレードの法則とザックリ把握力のよい関係 p.48
 マクロ視点で決算書を理解する p.50
第2章 苦手な数字を克服するザックリ把握力 その2 p.53
 増減分析は「会計の名探偵」への近道 p.74
 三種の神器で会社をイメージする p.76
第3章 数字を身近に理解するザックリイメージ力 p.79
 外資系企業の会計IROHA(イロハ) p.102
 P/LとB/Sを英語で解説! p.104
第4章 数字でシナリオを作るザックリ仮説力 p.109
 プラン、バジェット、フォーキャストは管理会計の3兄弟! p.136
 ザックリ仮説力の相棒は分析・検証! p.140
Epilogue 会計は「ザックリ」のほうがよくわかる! p.143
 まとめはザックリ説得力で! p.150
 会計原則からアプローチする p.151
おわりに p.155
著者紹介 p.159
奥付け p.160


萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター: コミック部分の登場人物。転職したての春日直美、会計関連SNSのナビキャラ「ザックリ君」、大学時代の後輩で再就職のきっかけとなった川名実、ほか。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は黒と赤、橙色。無地白色の背景にナビゲーターのイラスト。
中表紙: タイトルおよびナビゲーターのイラスト(縮小版)を配置。
折込ポスター:なし。
本文:縦書き、一段組み。
構成・設定:  全ページモノクロ印刷。全体はプロローグ・エピローグと本文4章から構成され、各章は章扉1頁、6~24頁のコミック、各1~4頁の文章解説部からなる。
コミック部分は「数字が苦手で経理事務の契約社員職を失った主人公が、偶然再会した後輩の薦めで再就職した会計アウトソーシング会社で業務をこなしつつ、その後輩から教わったSNSのナビキャラ「ザックリ君」と会計業務を学びつつ、会計業務に精通していく 」というストーリーにそって進行。コミック部分と解説部分には直接のつながりはなく、まえがき・解説部・あとがきの上部欄外にナビキャラの背景画が付属するのみ。6部のテーマはそれぞれ、「会計概論論」「パレードの法則とマクロ視点」「増減分析;ザックリ把握力」「外資系企業の会計の基礎;ザックリイメージ力」「外資系会計の実際と分析・検証;ザックリ仮説力」「全体のまとめ;ザックリ説得力」。
 索引、参考文献などは付属しない。


評価:
萌え絵度:  カバーを含むイラスト担当は絶牙さん。やや古典的なマンガ絵で画力はかなり高い。萌え絵ではないか。
テーマ萌え度: 会計業務を複雑な理論からではなく「ざっくり」としたフレームで理解した上で業務に繋げる、という本書のアプローチ自体は興味深い。しかしながら本書自体はコミック部分が8割以上を占めるためもあり、会計業務の解説がかなり繁雑になっているせいでザックリ理解するのはちょっと大変かもしれない。
監修者自身があとがきでふれている通り、本書後半の「外資系企業の会計」はかなり難解な内容であり、初心者には相当難しいのではないかと思われる。
かなりよくなとまってはいるのだが、内容を詰め込みすぎた感が強い。会計の基礎と外資系を含めた実務の2分冊にすれば程よくなったかとも思うが、それでは2巻が売れないだろうなあ。
萌え本的意義:  現代書林発行の萌え本としては、おそらく初の萌え書籍。
会計・経理に関する類書としては、
(女子大生会計士の事件簿)世界一やさしい会計の本です 』(日本実業出版社刊、09/10新判)をはじめとして、
(見る、読む、分かる)決算書速習教室(女子高生コンサルタント・レイの事件ファイル) 』(PHP研究所刊、10/01)
『数字で考える習慣をもちなさい(女子高生コンサルタント・レイの数字眼) 』(同、11/02)、
『(女子高生コンサルタント・レイの)キャッシュフローパーフェクトレッスン 』(同、11/12)の3冊、
(3つの財務諸表(決算書)の役割が3分で理解できる!)まんがと図解でわかる 決算書(別冊宝島 1794) 』(宝島社刊、11/08)、
『(経理のルールとコツをやさしく習得できる)マンガでわかる経理入門 』(ナツメ社刊、11/10)、
(決算書は「イメージ」で読めばOK!!)(超入門!銀行員がやっている)決算書の読み方・使い方 (別冊宝島 2144) 』(宝島社刊、14/04)、
(COMIC)会計天国 』(PHP研究所刊、14/09)、
『マンガでやさしくわかる決算書 』(日本能率協会マネジメントセンター刊、15/01)など多数あり。
 B6版、ストーリー漫画がメイン、定価1,000円と、「(まんがでわかる)7つの習慣- 」シリーズ(宝島社刊、13/10~ )と同系のビジネス系萌え本。内容的には上記「女子高生コンサルタント・レイの- 」シリーズに近い。


総合萌え度 :★★☆☆☆


紹介記事:

著者、西山昌彦さんの関連サイト:
「付加価値型」会計アウトソーシングのサンライズ
http://www.sun-inter.jp/
トップページに「弊社代表取締役 西山昌彦 著作本の紹介」コーナー。本書のAmazonへのリンクあり。

イラスト担当、絶牙さんのBlog:
そらのいろ くものいろ  2014年10月23日づけ記事、
http://blog.livedoor.jp/sorakumo_zegga/archives/40894513.html
カタチになりました。
http://blog.livedoor.jp/sorakumo_zegga/archives/40894513.html
「 以前やりました仕事がカタチとなって世に出ましたので
少し告知をさせてください。 」
 1冊まるごと一人で担当、というのは初の経験なので感慨深い、との事。


現代書林紹介ページ
 ほぼ基本情報のみ。

同、プレスリリース
REGNAS[ レグナス ] 」  2014年10月29日づけ記事、
決算書は読めなくていい! 新刊書籍『会計は「ザックリ」のほうがよくわかる!』を発売(現代書林)


Amazon.co.jp          の紹介頁
honto               の紹介頁
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店         の紹介頁


付記:
Amazon、honto、楽天の発売日は10月23日、公式サイトの発売日は22日。その他の発売日は、11月との記載が主。


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