Mochy's Backgammon Today

プロプレイヤー望月の日々バックギャモン

WSOB終了

2010年02月09日 | 海外ギャモントーナメント


WSOBは篠和裕氏の優勝で終わりました。おめでとうございます。
賞金$150,000は歴史に残る金額だと思います。私がバックギャモンを始めてからは
2番目に大きい賞金です。(1番はバハマで数年前に開催されたParty Millionの$600,000です)
篠氏はギャモン自体数か月ぶりだとのことでしたが、豪快にプレイして勝利していました。


前回のエントリーの3つのポジションですが、
Botの解析結果は

最初のベアオフがダブル-大パス(テイクは0.4ぐらいのブランダー)
2つ目のブリッツがノーダブル-テイク(パスは0.6ぐらいのブランダー)
3つ目のプライムがダブル-パス(テイクは0.25ぐらいのブランダー)

です。

最初のベアオフは勝率が18-9%ぐらいしかなく、2away-3awayではとんでもないパスです。
まさかテイクするとは思わなかったのですがびっくりしました。しかし普通に勝ってましたね。

2つ目のブリッツは実戦では悩んだ末にテイクしたのですが、局後に景山さんからパスでしょうと言われて納得した局面でした。しかし、Botに入れてみるとイージーテイクでびっくり。ヒットされない(25%)場合はすぐに有利になるし、ヒットされても6に立つ(20%程度)場合はすでに有利になっているようです。

3つ目のプライムは2枚オンザバーからのキューブでパスなことはないだろうと思ってテイクしたのですが、大パスでした。マネーだとテイクなようですが、3awaysはかなりテイクしづらくなります。テイクサイドの13pの駒を1枚6pに移すとマージナルテイクになります。

これから飛行機に乗ります。火曜日の代官山でお会いしましょう。
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WSOB

2010年02月06日 | 海外ギャモントーナメント
当日の朝になりました。

昨日の夜はシートをかけた予選があり、景山氏が出場してFishyな相手に負けてしまいました。

景山さんによると、9ポイントマッチ全てのキューブアクションが間違っていたとのこと。
ダブル・テイクのものを4回パスされ、パスのものを2回テイクされたそうです。
キューブアクションは簡単にいえば2択問題なのに、6回とも間違えるのは単純にいって
64分の1しかないぞ・・・


たとえば、上記のポジションは景山さんが6−7/9pからダブルした局面です。
解答は書きませんが、間違えると0.4点以上のブランダーになります。
*保坂さん、この画像の「7」は「1」と見間違えやすい気がするのですが・・・


このポジションは僕と景山氏の練習試合で現れたものです。正しいキューブアクションは?
私は大きく局面判断を見誤ってしまいました。このブログの読者がどれくらい正解するか興味があります。よかったら解答してください。


こちらも私のブランダーです。黄色の手番で、正しいキューブアクションは?


今日のフォーマットは3ポイントマッチの2セット先取です。景山さんと練習試合を何回かしたのですが、勝つにしても負けるにしてもあっという間です。二人で「これで$7500ぱーですか・・・」などと言い合ってました。どちらかでも明日に残っているといいのですが。
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WSOB shootoutのウルトラC

2010年02月05日 | 海外ギャモントーナメント
WSOBのShootoutが明日に迫ってきています。
この大会は賞金総額が$48万ドル保証されています。大会の参加人数にかかわらず$48万ドルという賞金が出されるわけですが、参加者が足りないので保証人のWill Cockerellはどうする気なんだろうと心配していたところ、ウルトラCがあることを昨日教えてもらいました。

現在純粋な参加人数の見込みは全64シート中32シート程度です。
1シートは$7500なので、どう考えても$7500 * 32 = $240,000ほど足りない
のですが、この足りない32シートを彼自身が全部買って勝負するというのです。
なるほど、保証人のWillはどうせ$480,000払うのですから、それなら余ったシートを全部買って自分が勝つチャンスを残した方が良いに決まっています。
言われてみれば当然なのですが、全く気付きませんでした。

大会のホームページを見ると、確かにベスト4からのエントリーが認められています。
このベスト4に彼の子飼いのプレイヤーを2人ほどエントリーさせるつもりなのでしょう。

What are the Entry Fees?

You may buy-in at one of five stages. The buy-in and registration fees are as follows:

Round of 64: $7,500 + 600 registration

Round of 32: $15,000 + 900 registration

Round of 16: $30,000 + 1,250 registration

Round of 8: $60,000 + 1,500 registration

Round of 4 $90,000 + 2,000 registration

ということで、期待値的にはおいしい大会にはならないようです。しかし、Willがいなければこの大会は成立しなかったでしょうから、彼に感謝しなければいけませんね。
(といいつつ、勝負では勝つつもりですが)

う〜ん。
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今年のNordic Wide Openについて

2010年02月04日 | 海外ギャモントーナメント
ロンドンにつきましたが、しとしとと雨が降り続け、外に出る気はあまりしません。泊まったホテルも特筆すべきことは何もありません。景山氏も無事到着し、土曜日からの試合に備えています。

ということで、がらっと話題を変えてNordic Wide Open(デンマーク、4月1日-5日)についての情報です。


今年のNordicはいろいろな面でいい大会になっています。

1、今年からNordic Wide OpenはWorld Backgammon Tourに参加することになりました。このWBGTは日本も参加することになっています。詳しくはJBLのスレッドで説明しています。
Grand Finalを狙う人にはポイントを稼ぐ最初のいい機会になります。Nordicはツアー最大の参加人数を誇りますので、ここで良い成績を残せば大きく点数を稼ぐことができます。

2、場所がコペンハーゲン(Copenhagen)になりました。昨年まではエルシンノー(Hersingor)というコペンハーゲンから30分ほど北に行った街で開催されていましたが、今年はまた首都になりました。観光を楽しみたい人にとっては嬉しい変更です。

3、クローネが安い! 現在1クローネは約17円と、昔の21円から大分落ちています。ホテル代や飲食費などにかかるお金が大分節約できそうです。
また、飛行機もHISで調べると8万円台からありました。

と、書いていたら主催者のSteen Gronbechから日本人向けに会場のScandic Hotelを安く提供するとお話がありました!
1泊800DKKで朝食、internet付きだそうです。(約13600円/1泊)
このスペシャルレートはホテルから限定的にSteenが獲得したものですが、一番遠くから来る人(つまり日本人)に優先的にあげたいとのことでした。
部屋数まで聞いてませんが、おそらく数部屋だと思いますので、興味のある方は早めにご連絡ください。
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めでたいニュース

2010年02月01日 | 日記
JBLの最年少プレイヤー、岡田史彦君がラサール中に合格したそうです。おめでとう!
本命は麻布中学校のはずで、それは今日受験だということを思い出しました。もし受験日が20年前と変わっていないなら、ですが。
この調子で頑張ってほしいものです。
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なんと優勝しました

2010年02月01日 | ネットギャモン


昨日こちらで告知していたWSOB (World Series of Backgammon)のサテライトですが、なんと優勝してしまいました。これでWSOBのエントリーフィーが無料になったうえに、飛行機代も出ました。
今日は赤坂例会で那須さんにDMPの末やぶれ、エラーレートも4点台と悪くてへこんでいましたが、なんでも出ているといいことがあるんですね。
WSOBはトーナメントに限って棋譜がのこらないので、せこせこ手で棋譜取りしながらプレイしていたところ、今まで入力したエラーレートがすべて2点以下とこちらも意外な結果でした。まあ、簡単なゲームだったので、那須さんの方を実力と思って勉強します。

本選でもいいプレイができるように頑張ります。
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バックギャモン ジャイアントの投票がもうすぐ締切です。

2010年01月30日 | 日記


Backgammon Giantsの投票締め切りが近付いています。(1月31日まで)
これは2年に1回、プレイヤーによる投票によってランキングを決めるイベントです。

投票資格はその国のChampionshipクラスのプレイヤーであるということだけです。
投票者は1位から32位まで自由にプレイヤーのランキングを決めて投票し、それを総合して結果をだします。(参加者は最低16人以上の名前を書かないといけない)
ユニークなのは2位は常に投票者自身の名前を書く決まりになっていることです。ちょっとしたエスプリが効いていますね。

まだ投票がまだという方はお早めにどうぞ。
1位から32位まで名前を書いてメールでcjc@flintbg.comまで送るだけです。

バックギャモンジャイアントのホームページには、候補者のリスト(PDF)も載っています。
(ただし、このリストはあくまで目安で、載っていない人に投票するのも自由です。)

ちなみに前回のジャイアントは下記の通り。32位以下ですが35位に景山さんもいました。

Giants top 10の写真はこちら

RANK
2007 GIANTS
of BACKGAMMON
COUNTRY
1. "Falafel" Natanzon (4)* Israel
2. Nack Ballard (1) USA
3. François Tardieu (3) France
4. Sander Lylloff (44) Denmark
5. Neil Kazaross (2) USA
6. Masayuki Mochizuki (28) Japan
7. Steve Sax (6) USA
8. Kit Woolsey (5) USA
9. Bob Wachtel (15) USA
10. Morten Holm Lassen (27) Denmark
11. Peter Jes Thomsen (12) Denmark
12. Paul Magriel (10) USA
13. Lars Bønding (7) Denmark
14. Jake Jacobs (14) USA
15. Paul Weaver (16) USA
16. Lars Trabolt (31) Denmark
17. Bill Robertie (20) USA
18. Mike Senkiewicz (19) USA
19. John O'Hagan (18) USA
20. Malcolm Davis (17) USA
21. Gus Jacobsen Hansen (26) Denmark
22. Ed O'Laughlin (29) USA
23. Jörgen Granstedt (13) Sweden
24. Ray Fogerlund (36) USA
25. Ralf Jonas (37) Germany
26. Walter Trice (23) USA
27. Mike Corbett (30) USA
28. Dirk Schiemann (8) Germany
29. Petko Kostadinov (152) Bulgaria
30. Richard Munitz (--) USA
31. Dana Nazarian (221) USA
32. Leo Fernandez (41) Argentina

かなり人気投票的な側面があるのは事実だし、実力を正確に表しているとは言えないけど、イベントとしてはかなり楽しいものです。強い人が下の方にランクされることはあっても、弱い人が上位にランクインすることはほとんどないでしょうし。
ジャイアンツ自体は僕がギャモンを始めたころに憧れていたものだし、もっと日本人に多く参加してほしいと思って書きました。多分日本人で投票した人は一ケタ代じゃないでしょうか。
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WSOBのネット予選が明日開催されます!

2010年01月30日 | ネットギャモン


2月1日の早朝4時からWSOBのサテライト予選がWSOB backgammon(Dice Arena)上で開催されます。
優勝すると参加費と宿泊費、交通費のパック($9000相当)がもらえるようです。
参加費は55ユーロ。

このサテライト自体の参加人数が100人も行かない気がするし、ロンドンの本選Shoot outも64人募集が32人ぐらいしか集まっていない(現在の参加者リスト)ので、期待値はとんでもなく高そうです。
頑張って早起きします。

ちなみに本選SHOOT OUTは参加費$7,500で保証賞金が$480,000です。
2月の6日・7日の土日にロンドンで開催されます。
日本のサテライトを優勝したのですでに参加は確定していますが、このサテライトも勝ちぬいて2枠で頑張りたいと思います。
このサテライトを勝ち抜いてもロンドンには行けない、という人は買い取りますのでご連絡ください。
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Whoopsに行きます

2010年01月17日 | 日記
タイオープンの記事が中途半端ですが、あれは時間をおいてまたいつか書くことにします。

今日のブログはWhoopsに行こう、ということです。
http://30min.jp/place/405290

最近チャレンジカップに来ている人はご存じでしょうが、岡山先生が昭和音大の生徒さんを大量に連れてきてくださっています。
で、その昭和音大のバックギャモンの本拠地がこのWhoopsという新百合ヶ丘にあるバーです。オーナーの栗田さんもチャレンジカップにここ2回来てくださいました。いつも元気のいいナイスガイです。

栗田さん


で、いつかお店に参上しますといいつつ行けていなかったのですが、1月21日(木)に遊びに行くことにしました。19時ごろから開始の予定です。
このブログを見た方で興味のある方は是非ご一緒しましょう。
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僕のヒーロー

2009年12月30日 | 日記
僕は22歳のころニューヨークに1カ月ほど住んでいたことがある。
バックギャモン修行の旅の最後の1カ月だった。

ニューヨークは最盛時の勢いはなくしていたものの、3つか4つのクラブがあり、毎日たくさんのアクションがあった。
アクションのほとんどは公園で開かれていて、夜になって暗くなるとクラブに移動すると言う感じだった。
もちろんほとんどのゲームはマネーゲームで、お客も観光客からハスラー、大富豪までさまざまだった。毎日入れ替わり立ち替わりいろいろな人が来た。まさしくストリートファイトだ。

クラブ側はボードは貸すもののお金のやり取りなどについてはほとんど関与しない。だからお金を回収するまでが勝負で、勝っても相手が払わなければ意味がない。負けが込んでいる相手がタバコを買いに行くとか言って帰って来ないとか、明日払うといって二度と来ないとか、そんなことは日常茶飯事だった。
また、日本の雀荘とちがって待っていれば相手を斡旋してくれるわけではないので、クラブに来たからといって必ず相手とプレイできるわけではない。
対戦相手は自分で見つけなければいけないのだ。強いという噂がたてばあっという間にカモはプレイしてくれなくなる。
バックギャモンのスキルよりも相手を見つけるスキルの方が重要なぐらいだった。

僕はというとクラブで出会ったロシア系のVitalyとイスラエル系のJunsanと3人でチームを組んでプレイをしていた。
彼ら2人がカモを僕に斡旋して僕がプレイし、取り分は3人で山分けという構図だった。
3人で同時にクラブに現れるとばれてしまうので時間をずらして登場し、カモを待つ。誰かが僕をゲームに誘うと彼ら2人のどちらかが"Go"か"No"かを目配せで教えてくれる。弱くて金払いが良ければ"Go"だし、強かったり、弱くても金を払わない相手なら"No"ということだ。
その指示通りに僕は対戦を受け入れたり、あるいは拒否したりする。
もちろん彼ら2人もカモを見つけてプレイして、とにかく3人の勝ち負けをトータルして山分けするのだ。

こう書くとなんだかうまくいきそうだが、実際はそれほど成功しなかった。
僕はあまりついていなかったし、英語もうまくなかったから、大勝することもいいカモを捕まえることもできなかった。
Junsanは良い奴だったが少しスチーマーで、負けが込むとゲームを離れることができなかった。
クラブを離れる時も来る時と同じように少し時間をずらし、近くのバーガーキングに集まることにしていたのだが、Junsanがなかなか帰って来ないときは必ず負けて帰ってきた。僕とVitalyは遠くから帰って来いと念力をおくったものだ。

それでも3人でいると楽しかった。僕たちは3人とも同じようにお金が無かったし、同じように未来が見えなかった。
2人とも良い奴だったし、大敗した時はみんなでサウナに行って作戦会議を開いたりしていた。手に持っているお金が全てという戦いは苦しかったけど、僕たちは若かった。

そんなある日、僕は一人のプレイヤーと会った。

僕らはプレイヤーを3つのタイプに分けていた。
1、カモ
2、普通(暇ならプレイしろ)
3、絶対やるな

3番に入るプレイヤーはほとんどいなかったのだが、そのうちの一人がGabriel Davisという男だった。
彼はストリートギャモンのヒーローだった。ほとんど無一文からギャモンだけで財産を築き、そして毎日ストリートで戦っていた。ストリートで勝ち続けるためにはギャモンが強いだけではなく、相手をその気にさせる社交力、戦い始めたら決してやめない体力、不運がつづいても折れない気力、相手を徹底的にたたきのめすハングリー精神、その全てがないといけない。彼はそのすべてを持っていた。

ある日Gaveがプレイしているのを見ていると、Vitalyが「彼はあの相手を完全に殺すだろう。おそらく100点は勝つと思うよ」と
囁いたことがあった。その時点でのスコアはまだ20点も行っていなかったし、僕はギャモンでそんな簡単に100点勝てるはずが無いと信じなかったのだが、ほんの数時間で彼は完全に「殺して」しまった。見ると相手はほとんど朦朧とした状態になっていて、ただ負けるためにプレイしていた。スコアは200点になったと思う。あれから9年たつが、その時の衝撃はいまだに忘れられない。
ギャモンというゲームの暴力性をまざまざと見せられた。このゲームは人を殺すことができるのだ。

それ以来僕はGaveに憧れつつ、反面嫉妬まで覚えていたと思う。盤上の技術ではあまり変わらない(と信じていた)男が自分よりはるかに稼ぎ、はるかに称賛をあつめ、キングとして振舞っていた。僕らは彼を3番に入れながらも、Vitalyは「もし彼と戦うことがあれば君の全力を見せて、彼に認められるべきだ。そしたら彼の仲間に入れてもらえる」と言っていた。
僕は彼との対戦を避けながらも、いつか対戦することを半分待って半分恐れていた。半分恐れていた、というのは「君は弱い」と彼に言われるのが怖かったのだ。
要は彼は僕のヒーローになっていたのだ。

あれから9年、彼はパタヤバックギャモンクラブの主催者になっていた。

続く
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