東方のあかり

東アジア(日、韓、中+その他)のまとまりを願ってこのタイトルにしました。韓国在住の日本人です。主に韓国発信の内容です。

二人の百歳人。

2024-04-17 19:44:24 | 韓国物
(ネットの文章より)

百年の友情をずっと維持している百歳人がいる。
江原道華川郡(カンウォンド・ファチョングン)で会ったユ・グンチョルさん(当時98歳)は、
日常用品を直接購入し、生活管理を徹底している。仕事をするのが大変ではないかと
尋ねると「ただ退屈で仕事をしてるんだよ」と淡々と答えた。

仕事をしない時は何をしてるのかと尋ねると「山を越えて同い年の友達に遊びに行くんだよ」
と言った。山を越えて訪ねて行った先のソン・ギグさんは子供たちがそれなりに成功したと
自慢するので、なぜ子供たちと一緒に暮らさないのかと尋ねると「私の土地がここにあって、
ここに住んでるんだよ」と普通に答えた。

彼は続けて「山を越えて同い年の友達がいて良いよ。それでお互いに行ったり来たりしてるんだ」
と話した。

その山を越えて行く村というのが、行くのに4時間、来るのにまた4時間かかる道
だった。二人の百歳人はお互いに会うために週に1、2回ずつ山を越えて行き来してい
る。そんなに苦労して会って何をするのか聞いてみた。

「何をするかって? 当然だろ、ただ座っているだけだよ。この歳になるまで友達がいるというの
がいい。それだけですばらしいことじゃないか。その友達がいなかったらって考えるとぞっとするよ」

まさに愚問賢答(愚かな質問に賢い答え)だった。
一生を、隣人であり百年の友情を分かち合った友人がいるということは祝福だ
った。彼らは幾重にも連なる山深い江原道で友情を土台に健康長寿の幸せを享受
している。

4時間かけて歩いてきて会って何をする。ただ黙って座っているだけ。ここがなんとも心に染みる
情景だ。恋人以上の心の通い合いといえるのではないだろうか。いつかは終わりが来るだろう
けれど、その日まで元気に会って、黙って座っていてほしい。
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