ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

藤の花の当たり年?

2013年05月14日 | 日記
今年は藤の花がすごい。









もちろん藤は他の木を伝い登って繁茂している訳ですが、
「これ藤の木?」というくらいその木に紫の花が咲きみだれています。
そんな木が何本もあると山全体が紫色になるくらい、藤の花がみごと。
夜になると甘い匂いが立ち込めて、蜜の中でもがいているような気分になります。


山に暮らしていると、自然は毎年違った表情を見せます。
何かの植物や動物が大繁茂大繁殖したり調子が悪かったりします。
その時の気候など、何らかの条件で変動があるのでしょう。
でも極端なことにはならず、その振れは元に収束していきます。

藤が木に絡まったままの様子を見て、山が荒れてる、と山の人は言います。
人手があるときは木の生長を阻害する藤などはどんどん切ったのだと思います。
なるほど、眺めると、杉の植林にも随分藤が咲いています。
やはり過疎なんでしょう。





藤の花を撮っていたら、工房の裏山の裾に鹿が死んでいるのを見つけました。





雄の鹿。見た感じ100キロくらいありそうです。
烏が来て騒いでいる。つついている。

この辺りでは畑の被害を防ぐためにネットを張っています。
そのネットに鹿が引っ掛かって死んでしまう。
あるいは何日も逃げることもできずにいる。
そんな死を覚悟した鹿の目は、見たこともないような闇をたたえていました。





仕事話。

こんな家具を納品しました。本棚です。




階段の壁一面を覆う本棚です。
塗り壁や無垢の梁などを使った素敵な雰囲気のお宅なので、
その雰囲気を壊さないようにデザインしたつもりです。
ぴったりきっちりしたものはそぐわないし、施工も難しいので、
わざと段々に箱を作り、抑揚を付けました。

お客様が本を入れながら棚板の位置を決められるとのことでしたので、
棚板は入れずに写真を撮りました。

本が入ったらまた見にお伺いしてみたいです。




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