2015年10月のMIZUNO Katsuyaブログで、「発信するために必要なこと」について書きました。(以下アドレス参照)
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/e/c7a343bd9af209ee408dedd64bc35212
長年、英語教育に携わっていると、英語力だけ高めても、自分の意見を発信することは出来ない、つまり、その力は“役に立たない”とうことを痛感しています。そこで、今月も発信に関連したことです。
「受け取る」ことも大切
つ目・・・相手が発信することを「受け取る」姿勢がなければ、相手は自分が発信することを受け取ってくれない。
皆さんは、どんな人の話を聞きたいと思いますか?自分の言うことを聞いてくれない人の話を聞こうと思いますか?
自分が発信する言葉を相手が技術的に“聞く”または“読む”ことが出来るだけでは、受け取って頂くことは出来ないと思います。
受け取って頂くには、人が発信していることを受け取ろうという態度が必要です。それがなければ、発信は成り立ちません。
つ目・・・相手から学ぶことがある。
相手が発信していることから学ぶべきことはあると思います。相手の方が拙い場合もあると思います。しかし、それを聞く価値のないものと考えると、それで自分の進歩が止まってしまいます。そこから得るものは必ずあるはずです。
相手がどのような人であるのか分かっているからこそ、人の心に響く言葉を届けることが出来ると思います。
周りの大人が心掛けるべき事
つ目・・・子供が何を言っているのかよく分からない場合や言葉が足りない場合、大人は“以心伝心”では対応しない。
例えば、子供が「先生、鉛筆忘れた。」と言った場合、気を使って、つい鉛筆を貸してしまう場合があります。これは、とても親切なように思えます。そして、時にはこうしたことも必要だとは思います。しかし、その続き「だからどうして欲しいのか?」ということを伝えるまでは、原則としては対応しない方が良いと思います。
大人が先回りし過ぎると、子供が明確に言いたいことを伝える能力が育たないと思います。
つ目・・・「敢えて教えない」
先月(10月)のブログでもお伝えしたように、子供が発信することに慣れていない原因の1つに、教えてもらっていない様々な“解答”が想定されることを表現することに慣れていないことにあると思います。
教えてもらうことに慣れてしまっていて、教えてもらっていない内容=“解答”を表現することが苦手になっていると思います。伝える内容を自分で考えることが必要です。
周りの大人は、子供が言おうとしているのに、先走って子供が言葉を発する前に、代わりに言ってしまう、または、対応してしまうことがあるのではないでしょうか?
確かに、子供が何かを伝えようとしている時、拙い表現であるために、じれったく感じることもあると思います。しかし、急がずに言葉を引き出してあげるように心掛けるべきです。
子供が「何を言っているのか分からない」「発信するのが苦手だ」と言う前に、“周りの大人が子供にいかに接するか?”ということを考えなければなりません。子供は、周りの対応次第で、かなり変わってくると思います。
私は、急がずに暖かく見守ってあげることが必要だと思います。
補足
ここでいう「発信」とは、“大勢の前で話をするスピーチ”の場合もありますし、このブログのように“文字”で発信する場合もあります。また、“一対一のやりとり”の場合など、様々な場合があります。
そして、「受け取る」とは、相手の言うことを“聞く”場合もありますし、“読む”こともあります。
ここでは、様々な場合を混ぜて書いています。それぞれの場合について詳しく書いていると、もの凄く長くなってしまうからです。
<追伸>
関連事項は以下のクリック
「敢えて教えない」
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/e/07436bb5b9bb20727d2015995fe04ab2
「敢えて教えない」理由
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/e/b78ba728b9296d2425b8ccad50e08cb2
「ことば」の学習
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/e/7f9b8eaf0e3775caf2b69d01393f69a2
「英語学習以前のこと」
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/e/1c0af35b34778e7e2d3009d544c522c0
「スピーチコンテスト教室大会を終えて」
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/e/f5c8fa1014034b3d9caa9ff8298dba4f