今日は10月13日(月)。体育の日には毎年、「高田馬場の流鏑馬」が行われることになっている。この行事は、歴史ある穴八幡神社(新宿区西早稲田2-1-11)の古式豊かな神事である。そこで休日ということもあり見物に出かけることにした。穴八幡神社はうっそうとした木々の中にあり、とても新宿区にあるとは思えない大きな神社だ。
神社の入り口には流鏑馬の立派な銅像が建っている。
また、新宿区指定無形民俗文化財としての案内板もある。
「高田馬場の流鏑馬・・・・・享保十三年(1728年)徳川将軍吉宗が世嗣の疱瘡平癒祈願のため、穴八幡神社へ奉納した流鏑馬を起源とし、以来将軍家の厄除けや若君誕生の祝いに高田馬場で流鏑馬が奉納された。
明治維新以降中断し、昭和9年に皇太子(現天皇)誕生祝いのために再興され、数回行われたが、戦争のため中断された。昭和39年流鏑馬の古式を保存するため、水稲荷神社境内で復活し、昭和54年からは都立戸山公園内に会場を移し、毎年10月10日に高田馬場流鏑馬保存会により公開されている。
古式豊かで勇壮な高田馬場の流鏑馬は、小笠原流によって現在に伝えられており、貴重な伝統行事である。 平成4年8月 東京都新宿区教育委員会」
絵図は当日配布されたパンフレットより転写。
午後1時から穴八幡神社で神事が厳かに行われていた。これは撮影禁止である。境内には出番を待つ馬が並んでいた。
その後、場所を戸山公園に移す。行列はお供を含めて長く、さほどの距離はないのだが神社を出発してから馬場までは40分ほどかかった。
馬五頭と一団が場内を一周し、午後2時過ぎから流鏑馬は始まった。馬場の延長は200m弱、そこに60cm角の3つの的が置かれている。射手は20年~40年の経験を持つ人ばかりだそうだ。
馬は、最近は競走馬を使うので、昔と違ってとても速い。三頭目の馬は目の覚めるような速さだった。これでは射手も大変である。しかし、砂塵を巻き上げて疾走する姿は迫力十分だ。
流鏑馬の3頭目の雰囲気 SONY PCM-D50 を使用しデジタル録音 MP3に変換 33秒 audiotechnica STEREO MICROPHONE AT822 使用
この馬は四頭目。流鏑馬は神事であるため、身につける服装は鎌倉時代の武士の狩装束である。そのため、弓を射るのには、少々大変であるとか。
もともと手綱を持たず長い弓を持ち走る馬上で矢つがいをし、的を射るということは困難なことなのだ。競馬でも手綱を持っていながら落馬する人が、時にはいるほどだから。
今回初めて流鏑馬を実際に見たがなかなか勇壮な行事であった。ただ、今年は2番目の的を射た人がほとんどいなかったのが残念。
神社での写真はPENTAX K20D + SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO、流鏑馬の写真はPENTAX K20D + SIGMA 70-300mm F4-5.6 APO DG で撮影
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