ダメ人間ばかりを主人公に浅田次郎ばりの泣かせる話ばかりを集めた短編集。話は凡庸なのに、ちょっとした謎を忍ばせるうまさ、一人称のメール文体のきびきびした印象で、中々の作品に仕上がっています。
ダメ人間を主人公にしたことが成功の要因でしょう。
ホームレスに憧れる会社員、
売れないアイドルの追っかけ、
男に遊ばれる女子大生、
オレオレ詐欺を働く中年ギャンブラー。
不器用だけど正直で、ちゃんと自分のダメさ加減を認識している。
そんな、誰もが多かれ少なかれ覚えのある境遇を大幅に増幅したような主人公達。そんな彼らに一瞬の希望が垣間見えたとき、
ああ、頑張れよ、と心の底から思えてしまうんですね。
考えてみれば吉本新喜劇のような筋書きです。
お笑いの方には定番なのかも知れません。
ダメ人間を主人公にしたことが成功の要因でしょう。
ホームレスに憧れる会社員、
売れないアイドルの追っかけ、
男に遊ばれる女子大生、
オレオレ詐欺を働く中年ギャンブラー。
不器用だけど正直で、ちゃんと自分のダメさ加減を認識している。
そんな、誰もが多かれ少なかれ覚えのある境遇を大幅に増幅したような主人公達。そんな彼らに一瞬の希望が垣間見えたとき、
ああ、頑張れよ、と心の底から思えてしまうんですね。
考えてみれば吉本新喜劇のような筋書きです。
お笑いの方には定番なのかも知れません。