自死遺族とうきょう自助グループ みずべの集い
大切な人を自死で亡くされた方へ。
私たちは自死遺族だけで、わかちあいの会を運営しています。
 



何故だかわからないけれど、
夕方急に胸がざわざわと落ち着かなくなり、マッサージ店に立ち寄った。
あの子を失くして1~2年のころ、どうにも苦しくなるとよくマッサージ店に駆け込み、
何とか凌いでいた。マッサージは私の体にも心にもじんわりと効く安定薬。

認知行動療法を治療に取り入れている精神科医が、認知や思考で不安や苦悩を変えることが難しい時、五感に効くことを試してみることでいくらか良い方向に向かうこともある、その一つの例としてマッサージなど心地よいと心身が感じること、リラックスできることを試してみることも有効と話されるのを聞いたことがある。
認知行動療法の理論を知っていたわけではなかったけれど、あの子のことを想い苦しんでいた日々、無意識に五感に効くこと、リラックスすることを選択していた。

日常的な雑事で疲れがたまると今でもふらりと店を訪れる。
ゆっくりとマッサージしてもらうと、緊張して固くなっていた体はほぐれ、気持ちも落ちつき軽くなっていく。それに比例して、疲弊してすり減ってしまったやる気も取り戻せる。

今日は何故苦しくなったのだろう。
あの子を失くしたのは5月。
体が、春の気配を感じてしまうのだろうか。

それなりに、日々を暮らしていけるようになってはいるけれど、
私の無意識の部分に、あの子を亡くしてしまった喪失感は
しっかりと存在していて、ふっと現れてくる。

たとえ寂しさで身動きがとれない日があっても、何とか明日も生きていこう。
少し気分を変える努力をしてみよう。
あの子はそれを望んでいるに違いないし、
遺された者は、辛くても生きていくしかないのだから。
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