ハイカーズ・ブログ(徘徊者備録)

「あなたの趣味はなんですか?」
「はい、散歩です」

「こうなる前からですか?」
「いいえ」

居合術の稽古に励む

2011-10-23 21:40:35 | 雑談
「和」に目覚めた侍
ボリショイ最終幕:岩田守弘の新たな挑戦/4 真の「侍」目指して

 9月中旬、モスクワ市内のスポーツ施設で、はかま姿のロシア人と一緒に日本刀を構える岩田守弘(41)の姿があった。数年前に始めた居合術の一派「易水(えきすい)館」の稽古(けいこ)だ。日本から出張指導に訪れていた若浦次郎館長(62)は「練習量は少ないが、体の軸がしっかりしているから突っ込まない」と、岩田のバランス感覚に感心していた。
若浦宗範十段
 岩田は約10年前から合気道にも取り組んでいる。ソ連バレエにあこがれて単身モスクワへ渡った日本人ダンサーが、異国で「和」に目覚めたのは、自分のバレエ作品がきっかけだった。

 2000年に岩田は初めて日本文化をモチーフとした演目「富士への登攀(とうはん)」を振り付けた。創作の動機は「話題を集めて自分が主演する公演のチケットを売りさばくためだった」と言う。興行主と打ち合わせていくうちに、日本文化への関心が高いモスクワなら、日本を前面に出した作品が話題を呼ぶのではないかと判断した。
岩田初段
 その後も武士の自己犠牲を描いた「魂」など、日本をモチーフにした計5作品を発表してきた。昨夏にモスクワで上演した「通りゃんせ」では、世界的な和太鼓奏者、林英哲と「共演」した。これまでロシアで日本をテーマにしたバレエ作品がほとんどなかったことから、新風を吹き込んだ。

 岩田と20年近く親交があるロシア国立バレエ・モスクワ指導教官のナターリャ・チェーホフスカヤ(51)は、「どの作品も入念に準備されているし、モスクワで日本を描く作品を鑑賞できることはとても貴重」と評価する。

 もともとはバレエ作品のために日本文化を学び始めた岩田だが、今では文化そのものへも入れ込んでいる。最近は日本に一時帰国した際に、ちゃぶ台や座椅子を持ち帰る。舞台で「サムライ」を演じていたダンサーは、真の侍を目指し始めたようだ。
サムライ展館長アイストロフ・ユーリー四段

定年後の日々

2011-10-23 18:02:26 | 晩年学
毎日新聞夕刊
しあわせのトンボ 近藤勝重

ある定年男の話を友人から聞いた。
男は毎朝食事をすますと、自転車に乗って出かける。
なぜ自転車かというと、どこでも自由にいけるからで、向かう先はペダルをこいでも行ける距離の銀座のかいわいと周辺の区の図書館や公園などだそうだ。

「図書館や公園はわかるけど、なぜ銀座なんだろう」
ぼくが不思議がると、友人は「そうですね。想像だけど、彼らは年金暮らしでお金はない。でももともとオシャレな男性で教養もある。
おそらく無料では入れる百貨店の催しをのぞいたり、ショーウインドウだって楽しんでいるんじゃないでしょうか」と話す。

定年後の男の日々はかねて興味があった。
夕刊の企画で提案し、取材してもらったこともある。
その記事で同僚と驚きの声を上げたのは、奥さんから定期券を買い与えられ、昼食を外で食べて帰る男の話だった。
その定期券男も銀座が食事のスポットに入っていたから、自身から華やかさが薄れていくにつれて、外に華やかさを求めていくのかな、などと思ってみたりする。

そんな話のあと、友人は「みんな持っているんですよね」と感心するように言う。
「持っているって、何を」と尋ねると
時間をつぶせる場所です」と一言あって、話を続けた。

「彼らの行く先で一番多いのは、やはり公園みたいですね。お弁当を持ってくる人もいるって話です。アスレチックや健康遊具の備わっている公園が人気らしいです」
「二番目は?」と聞くと、「これも予想通りでしょうが、図書館です」
通っているうちに似たような雰囲気のもの同士が顔見知りになって、一緒に話し込んだりするそうだ。
女同士、ぺちゃくちゃ話しているのとは違って、男同士が輪になって、というのはなにか変な感じもあるようだが、そのうちずっと姿を見せなくなる男が出てくるらしい。
「そういう時、ふっと思うそうです。『死んだんかな』って」

その場を頭に描いて、どう答えたものか口ごもっていると、友人は自転車男のことに話題を変えた。
「自転車にまたがってどこをのぞこうかとキョロキョロしている。銀座ですと、お巡りさんに時々、職務質問を受けるらしいです。お巡りさんがいないかどうか、キョロキョロうかがっていると、それがまた職質を呼ぶんだそうです」

進歩賞

2011-10-06 22:50:16 | 晩年学
この方に進歩賞をあげたい。武道どころかスポーツにも縁がなかった人なのに無理矢理引っ張り込んだ。何かいいところがあったのか、熱心に稽古されて今では私の相手を十分に勤めてくれる。