三宅孝治の独り言

税理士三宅孝治の日々の想いを綴ります。

JALのV字回復

2012-07-05 21:07:22 | 経営者にちょっといい話
平成24年6月28日のカンブリア宮殿の内容の要約です。
(テレビ東京のHPより)
 
 
 
金言1
経営者は従業員の心を掴め
金言2
リーダーに必要なのは誠実な人柄と逆境に立ち向かう意志

“日の丸フラッグ”にあぐらをかいて頑なに変化を拒み、まさかの破綻に追い込まれたJAL。
だが、そこから誰もが驚く起死回生を果たす。
2010年の経営破たんからわずか2年。日本航空を“スピード再生”させたのが、稲盛名誉会長。
不可能とさえ言われたJALの再建。それを、稲盛はどのように成し遂げたのか?3万人を超える巨大組織は、なぜわずか2年で変わることができたのかー? 今回の「カンブリア宮殿」は、放送300回を記念した特別企画。「10年後」をサバイバルするために、いま何が必要なのか?ニッポン最後のカリスマ経営者の掟を解き明かす!

奇跡のJAL再生!その全てを語る…稲盛和夫が挑んだ最後の闘い

最後の大仕事として、周囲の反対を押し切ってJAL再建を引き受けた稲盛。就任するや幹部と“合宿”、社員に対しては『JALフィロソフィー』で意識改革を求める一方、『部門別採算制度』でコスト改革を断行した。つまり稲盛は、京セラや第二電電創業で培ってきた経営ノウハウをJAL再建に惜しみなく投入したのである。その結果、破綻前は500億円の営業赤字だったJALは一転、2000億円という過去最高益を叩き出すまでとなった。
稲盛によってJALの現場は変わり始めた。例えば整備士たちは無駄使いしないように備品に原価を書いたり、本社ではオフィススペースを半分にして社食を無くした。タクシーやハイヤーで通勤していたパイロットはバスを使うようになり、空港のカウンターも大幅に縮小した。

「10年後」を生き抜く鉄則とは?~熾烈競争サバイバル戦術

2期連続の大幅黒字を叩き出したとはいえ、原油高や格安航空会社(LCC)の台頭など経営環境の厳しさが増す航空業界でJALはサバイバルできるのか?
稲盛からバトンを渡された植木の危機感は強い。「確実に利益を上げ続ける企業にならなければならないがゴールは遠い。今はムチを打たれて走らされ、結果を出せた面もある」。“10年後も存在している企業”であるための新戦略とは。秋に再上場を目指す中で断行しているのは、徹底した攻めのサービス。モスバーガーや吉野家と組んで機内食を作ったり、世界で初めて機内エンターテイメントでマンガを読めるようにしたなど、これまでの常識に捕われない企画を次々と打ち出している。
また、JALは最新鋭機材ボーイング787を購入。中型機にも関わらず遠くまで飛ぶことができる787は国際線の要として戦略上重要な意味を持つ。破たん後初めての新規路線、ボストン線初就航までのドキュメント。

ゲストプロフィール

稲盛和夫(いなもり・かずお)

1932年 鹿児島市生まれ
1959年 京都セラミック(現・京セラ)を設立
1984年 第二電電企画(現・KDDI)を設立
2010年 日本航空代表取締役会長に就任
2012年 日本航空取締役名誉会長に就任

ゲストプロフィール

植木義晴(うえき・よしはる)

1952年 京都生まれ(片岡千恵蔵の4男)
1975年 日本航空にパイロットとして入社
2010年 執行役員に就任
2012年 代表取締役社長に就任

村上龍の編集後記

300回という節目の収録で稲盛さんとお話しできたのは、幸運だった。 収録前、「本当は前原元国交相に質すべきでしょうが、国策としての救済には違和感がありました」と言うと、稲盛さんは「いや、私に、何でも聞いてください」と言われた。どんな質問をしても、誠実に、ていねいに、答えていただいた。
オーラがすごかった。「神様」と話しているような気がしてきた。日本で、最後に残った経営の神様だ。ただし、JALが本当に再建できたのかどうか、現時点では私にはわからない。業績改善のおもな要因はコストカットであり、成長に転ずるには乗客や路線を増やさなければならない。巨大企業の体質がたった2年で変わるのかという疑問も残る。
サバイバルは本物なのか、答えが出るのは5年後だろう。

五年後に・・・・ 村上龍

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