山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

2013北東北・南八幡平遠征(後半)

2013-01-28 | 2012-13山スキー

山域山名:松川温泉周辺・下倉山、姥倉山、源太ヶ岳(岩手県)
期  日:2013年1月11日(金)~14日(土)
参 加 者:みやぶー、ほか総勢16名

【1/13源太ヶ岳】
行動記録:松楓荘(9:00)→ゲート(9:15)→尾根取付950m(9:50)→1145m(10:35/10:50)→1400m(12:00/12:35)→源太ヶ岳1541m(13:10)~1470m(13:20/13:35)~林道950m(15:10)~松楓荘(15:30)
参 加 者:みやぶーほか、熊トレ山スキーチーム総勢11名

<天候:雪、午後2時過ぎから晴れ>

出発前に全員集合。

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今日も冬型、当たり前のようにしんしんと雪が降っている。宿の裏山をショートカットして車道を進む。

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ゲート先の林道にはトレースがあった。楽をさせてもらう。

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丸森川を渡って尾根に取り付く。

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すぐに先行者に追い付くが、彼らは小沢の横断で苦労しているようだ。我々はそのまま尾根を直登する。

ラッセルは膝程度でそれほどでもない…のだが、(ボーダー)スノーシューはスキーのトレースのあとでも、さらに20㎝ほど潜って苦労し消耗している。厳冬期の粉雪には、どうもスノーシューでは戦闘能力がかなり劣るらしい。

1000m~1100m付近のブナ林はいつ来ても素晴らしい。藪もほとんど埋まっているので、下りの滑降が楽しみだ。

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その上のダケカンバ帯に入り1146m標高点へ。

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雪が弱まると、上倉山方面が一瞬見えた。

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ここからが源太ヶ岳への核心部。樹間が密な急斜面と、その上は迷路のような針葉樹林帯でルートファインディングが難しい。

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でも、この尾根は4回目なので地形も把握できていて、目印となる斜面と沢地形も頭に入っているので効率的なルートを取る。

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樹林帯を抜けると不気味な源太ヶ岳の大斜面の下に出た。安全な場所で昼食を取る。

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気温-14℃、ここから上は厳しい条件となるのは必死なので、目出帽、ゴーグルを装着して完全装備で出発。おぼろげに高みが見えているさらに奥の源太ヶ岳山頂を目指す。

大雪原はさすがにラッセルが深く膝上だ。

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冬ルートの北尾根に取り付くと、所々氷化している箇所があり、灌木帯を絡めながら登る。

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平坦地になったら山頂の一角だが、途端に猛烈な西風に吹かれる。ストックでバランスを取らないと煽られて転倒してしまうほどの強風だ。厳しい~。

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強風のすさまじさは、ご覧のとおり。まっすぐ進むのもままならない。

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一歩一歩着実に300m進むと雪がびっしり氷りついた源太ヶ岳山頂に到着。
「撮るぞー」と叫んで、ドクターQとラガーが振り向く。

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あまりの強風に写真を撮るのもままならない。
体の向きを返るのもひと苦労で、危険を感じるほどだ。

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すぐに下山開始。厳冬期の稜線は強風地獄。

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一段下った灌木帯に入ると急に風は弱まった。冬の風は恐ろしい。

シールを取って滑降へ。出だしの斜面は視界がなく凹凸がつかめず、不完全燃焼に終わる。

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少しずつて天候も回復してきた。

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昨年もパウダーゲットした斜面で遊ぶ。

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これがあるから、また来てしまうのだ。

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標高を下げていくと急速に天候が回復して、正面にはドカーンと岩手山の勇姿が!。
3年目にして初めて稜線から岩手山が見ることができた。厳冬期の岩手山は別格だ。

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風がなければのんびりできる。岩手山をバックに「はいポーズ」。

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去年登った三ツ石山。

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さっきまで吹雪だった源太ヶ岳山頂も一気に天候回復。

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さぁ、これからがお楽しみのパウダー斜面。
1146mまでは針葉樹とダケカンバの急斜面パウダーラン、そのあとは超快適なブナ林のツリーランを堪能する。

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ボーダーもさっそうと滑る。

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林道からの岩手山。

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神の山と言われるのも納得。

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林道に出てからは熊トレわかんパーティの凸凹トレースを踏んで、スキーもよく滑った。ゲートからも車道を滑って極楽湯が待つ松楓荘へ。

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今日も思いっきり楽しめました。


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松楓荘はこんな感じ。

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昔のスキーも展示している。山スキーも盛んだったに違いない。

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今晩の夕食。

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食後にはサイフォンで入れた珈琲を飲む。

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コクがあって本当に美味しい。

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冬山も温泉もみちのくの宿も楽しむ。

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【1/14~15大パニックの東北道】
行動記録:松楓荘(8:50)=松尾八幡平IC=安達太良SA(15:00着…待機&仮眠…25:00発)→阿武隈PA(26:00…仮眠…)=白河IC(8:30)=那須SA(8:40/9:15)=佐野藤岡IC=羽生駅(11:00)

<天候:雪>
午前中に丸森に行く予定だったが、南岸低気圧が発達して関東でも大雪の予報が出たので登山行程は中止。朝食後に出発する。

岩手県内は曇りだったが、宮城県に入ってから本格的な雪模様に。これままずいと昼食抜きで福島まで入ったが、「本宮ICから白河ICまで事故多発で通行止め」の表示…。

安達太良SA直前で渋滞につかまり、100m動くのに20分以上かかる超ノロノロ……。
本宮ICから国道4号まで大渋滞は必死で、このまま高速を出てももやは関東にすんなり帰れるすではなくなってしまった………。

安達太良SAで「待機」を決めて昼食を食べる。SAは意外と空いていたが建物の中も結構寒い。外に出てみると、本線に入ろうとする列はまったく動いていない…。

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2時間、4時間、6時間が過ぎて2回目の食事を取ってもまだ動く気配はない。

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雪は8時頃に止んだのだが…。

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日付が変わって白河ICまで開通の表示が出た(混乱を招くので、放送はなし)。とりあえず阿武隈PAまで走る。しかし、その先はまた渋滞で動かない。

PAでしばし車内で待機(仮眠)…、7時30分に「那須高原まで開通」のラジオの交通情報が流れるが本線上はまったくうごかず…待機…。

どうも、国道4号線を埋め尽くした白河IC開通を待っていた車列を優先的に高速に入れたらしい。8時半過ぎにやっと動き出した。

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那須で朝食を食べて南下。藤岡ICで再び通行止めなので、利根川を越えるのもまたひと苦労…で、羽生着は午前11時であった。

帰路は大雪による大パニックで散々だったが、八幡平のパウダーの素晴らしさ、冬山の厳しさを改めて実感できて、今年も楽しい北東北遠征でした。