あきばっこの日記

やっぱりメイドカフェでかわいこちゃんとの出会いがたのしみです。

【韓国】コラム・繰り返される「韓国型ニュース」[09/08]

2011-10-05 11:00:12 | 日記
 仁川国際空港から米国行きの飛行機に乗ったのは先月26日だった。そして十日間滞在し、今月5日に韓国へ帰国 した。この間、韓国では次期首相のほか、閣僚の候補者二人が、国会の聴聞会という壁にぶち当たり、辞退を余儀 なくされた。李明博(イ・ミョンバク)政権の若手実力者たちは、「李政権から違法な査察を受けた」と暴露し、 外交通商部長官は娘を同部の職員として特別採用させたとして、不名誉な辞任を余儀なくされた。韓国第2の銀行が、 親会社の現職の社長を、背任・横領容疑で検察へ告発したかと思えば、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は、 前回の訪問からわずか3カ月余りで再び中国を訪問。そして、台風7号(アジア名:コンパス)が韓半島(朝鮮半島)を 直撃した。ほかの国では1年に1-2件起こるのも珍しいような大事件が、韓国ではこの十日間に集中的に起こった。  それに比べれば、記者が滞在していた米国ワシントンはあまりにも平穏だった。ワシントンに滞在中、米国の テレビ局が三日以上にわたって生中継した最も大きなニュースは、米国東海岸に沿って北上したハリケーン「アール」 に関するものだった。もちろん、ワシントン周辺でも、韓国系米国人が人質事件を起こし、射殺されるという事件が 起こったほか、イスラエルとパレスチナの平和交渉再開といった重要なニュースもあった。しかし、「韓国型ニュース」 のように衝撃を受けることはなかった。  あえてここで「韓国型ニュース」と名付けたのは、ほかの国のニュースとは明らかに違った特徴を持っているためだ。 韓国型ニュースは、その一つ一つが国を揺るがすほどの驚く内容を含んでいる。もしほかの国で、首相や閣僚の候補者 3人が一斉に辞退し、さらに外相がスキャンダルで辞任するような事態になれば、十中八九「政権の危機」という言葉が 登場するはずだ。そのような事態に至った経緯や、システムの問題などを明らかにし、責任を問い、改善策を模索しよう と奔走し、国中が騒がしくなるだろう。ところが韓国では、首相や閣僚の候補者が辞退しても、何日もたたないうちに 人々の関心が薄れていく。あと1カ月もすれば、首相や閣僚の候補者3人が一斉に辞退したという記憶もなくなっていく のではないだろうか。一気に沸き立ち、一気に忘れ去られるというのが、韓国型ニュースの特徴だ。今、韓国に残って いるのは、突然登場した「公正な社会」という掛け声だけだ。  また、韓国型ニュースは繰り返される。偽装転入や不動産投機は、人事聴聞会の制度が導入された2000年以降、何度も 繰り返し浮上した問題だ。歴代政権はこうした問題が浮上するたび、決まって「人事に関する厳格な検証、制度の改善」 を約束してきた。それにもかかわらず、人事聴聞会が開かれるたび、これらの問題が必ず浮上する。国民もある程度 あきらめの感情を持つようになり、現政権もこれといった対策を打ち出していないようだ。  疑惑の実体や責任の所在が明らかにされることもほとんどない。与党の若手議員たちが、国家機関から違法な調査を 受けたという問題は、政権が進退を懸けて究明すべき重大な問題だ。それは民主主義の存立に直結しているからだ。 もし、議員たちの主張が事実でないとすれば、議員たちが政治的・法的に責任を取らなければならない。それにしても、 調査を受けたと主張している議員たちは、その証拠を出そうとせず、一方で調査の背後にいるとされている人たちも 知らんぷりを決め込んでいる。与党から巻き起こった違法な調査をめぐる騒動もまた、数日間で関心が薄れ、このまま 忘れ去られるかと思いきや、再び話題になるという、珍しいパターンを見せている。 (>>2以降に続く) 朴斗植(パク・ドゥシク)論説委員 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版: 2010/09/08 16:01:03