![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/4e/99332b312383d7549f08fed3a8cc3d2c.jpg)
「ふっくらとしたいいお顔をしているなあ」と、玉泉寺(あきる野市)でいつも見ていた。なんのお地蔵さんなのかなんて考えたこともなく、ただ「いいなあ」と感じていた。水子地蔵だと気づいたのはつい最近のことだ。
青梅市の石材店でこんな話を聞いたことがある。「頬のふくらみ、指先の細やかな表現、衣服の襞など日本の職人さんの技はすごい。お地蔵さんにかける思い込みがあるからでしょう。外国産よりも価格はずっと高いけれど、皆さんに違いがわかるようにお話しています」。
水子地蔵を彫るときは、どんな思いを込めるのだろう。「優しさ」が浮かんだ。目にはちょっと慈悲の「非」が浮かんでいるよう。新明解国語辞典には、慈悲とは「仏、菩薩が衆生をいつくしむ心。あわれみ」とある。「非」は「苦を取り除く意」とも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/b6/c31ff3edc338cd7e5c4343016bfe529a.jpg)