粉瘤(アテローマ)は、皮膚の表面部分の「表皮」が皮膚の中に袋を形成してしまうことによって生じます。その袋の中に不要物がたまって、アテローマが成長していきます。
『粉瘤腫(ふんりゅうしゅ、 atheroma (アテローマ))とは、新陳代謝によって表皮から剥がれ落ちる垢などの老廃物が、皮膚内部(真皮)に溜まることによってできる良性の嚢胞性病変の総称』<ウィキペディアより>
アテローマの治療は切開排膿、そして抗生物質内服が基本的でしょう。もっともアテローマを袋ごと確実に取らないと再発する率が高いようです。
さてアテローマ治療に登場する漢方薬が排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)という方剤です。皮膚の腫れや発赤をしずめ、治りをよくします。化膿性の皮膚病のほか、歯肉炎や歯槽膿漏などにも用います。
『患部が発赤腫脹して疼痛を伴った化膿症などに』が効能書きです。
構成生薬は、桔梗(キキョウ)+枳実(キジツ)+芍薬(シャクヤク)+大棗(タイソウ)+生姜(ショウキョウ)+甘草(カンゾウ)の6種類。
主薬の桔梗には排膿を促す作用があります。枳実、芍薬、甘草などは炎症や痛みをやわらげます。大棗には強壮・利尿作用があり、また生姜には発汗・発散作用があります。これらが一緒に働くことで、よりよい効果を発揮します。
2週間内服してみて、効果ありそうなら、さらに2週間継続、アテローマが縮小→消退していく実感(実績)があるかも。お試しあれ!