元カノ/カレ

EX（エックス）はラテン語の前置詞からきている
イタリア語で、元彼、元彼女、元夫、元妻を表すそうです。

永遠の愛を誓って結婚したはずなのに離婚したり、喧嘩が絶えず
別居したり、様々な問題を抱えたカップルの6つのエピソードが
織り交ざった恋愛群像劇でした。ちょっと「ラヴ・アクチュアリー」
っぽい感じなんですが、こちらはコメディー度がかなり高く、
ゲラゲラ笑い転げてしまいました。

こんな感じの映画です⇒trailer

離婚するにあたってお互いに子供の親権を放棄しようとする夫妻、その離婚調停の担当判事が
妻と険悪な関係に陥ってしまい別居、判事の娘は転勤で彼氏と遠距離恋愛になり、他にも元恋人
を諦めきれず、新しい恋人が出来ようものなら脅迫して別れさせようとする警官や結婚式を挙げる
教会に行ってみたら、なんとそこの神父が元彼だったというスーパーマーケット店員や自宅で
娘がボーイフレンドとベットインしているところを見てしまいする心理学者の話など、
それぞれのエピソードが絶妙に絡み合って、本当に面白い作品でした。
息子のところに転がり込んだ判事がホームパーティを開いて弾けちゃって、息子に呆れられたり、
担当した離婚調停の夫婦が「離婚を止めて、一緒に暮らすことにしました」と報告しに来たら
「結婚は最大の過ちなんだ！後で何で結婚したのか、後悔するんだ」と心の底から叫んでいる
ところが大笑いでした。

でも、ただ面白いだけでなく、結婚の重要さや相手を思いやる心とか、大切なこともいっぱい
詰まっていて、観終わった後にいろいろと考えさせられる内容でした。
心理学者の離婚した奥さんは、実はだんなさんが戻ってくるのをずっと待っていたことを奥さん
が亡くなってから知り、別れてから8年間、毎年用意していたクリスマスプレゼントの包みを
だんなさんが一つ一つ開けるシーンにはジーンと来てしまいました。

転勤で遠距離恋愛になってしまう若いカップルのエピソードで出てくるジクソーパズル。
Robert Doisneauの「KISS BY THE HOTEL DE VILLE,PARIS 1950」は私も好きで、ポストカードを
持っていたなあ、と帰宅後ゴソゴソ探してしまいました。