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つれづれなるままに・・・雑感を

「無用のエルネスト」

2014-04-26 19:12:54 | 映画
イタリア映画祭2014で「イタリア的、恋愛マニュアル」の
ジョバンニ・ベロネージ監督の作品を観てきました。
1960年代以降のイタリア社会で実際に起こった出来事も
盛り込みながら、純粋で正直者のエルネストが家族のために
奮闘する姿をハートウォーミングに描いた話。
こんな感じの映画です⇒L'ultima ruota del carro
制作プロダクションの運転手エルネストさんをモデルに
90%は本当のこと?らしいです。
激動の時代、悲喜こもごもある中で常に家族や友人を
大切に思い、相手を疑ったり貶めたりすることなく、
平凡だけれど満ち足りた生活を送っているエルネスト。
日々の生活の充実を考えました。

どの映画を観ようかとチラシで作品紹介を見た時に
ウディ・アレン監督の「ローマでアモーレ」に出演した
アレッサンドラ・マストロナルディが出ているのと
あと「イタリア的、恋愛マニュアル」の監督ということで選んでみました。
赤い旅団という組織に誘拐、殺害されてしまったモーロ首相の事件やベルルスコーニが
政界へ進出し台頭していった頃など、当時の雰囲気を感じられたような気もします。

エルネストの友人で父親のような存在でもある芸術家を演じたアレクサンドロ・アベルが
上映前に「今のイタリアの政治は文化をないがしろにしているところがある。フランスや
スペインなどの国は映画を支援していたりするけれども。イタリアの政治家に今この会場
を見せてやりたい。どんなにか海外からイタリアの文化や映画などが注目されているか」
というような挨拶がありました。
また上映後には質疑応答があり、明後日に上映される「南部のささやかな商売」のロッコ・
パパレオ監督も質問に加わったりして、なかなか面白いひとときでした。
アレクサンドロ・アベルが演じた芸術家には特に名前はなく『マエストロ』となっていますが、
監督がインスプレーションを受けたのはマリオ・スキファーノというイタリアでは有名はポップ
アーティストで、劇中の作品の数々はミンモ・パラディーノの作だそうです。
若い頃から老いる手前までのエルネスト演じたエリオ・ジェルマーノは素晴らしい若手俳優で、
これから彼の出演作品を見ることもあるのでは、と仰っていました。

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