「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

大鹿村 延齢草・アルプカーゼ

2006年05月19日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
いよいよ、辻信一さんに「エコツーリズムに興味があるならぜひ!」と勧められた長野県大鹿村の民宿延齢草へ。ここは、標高1000m近くまで急な坂道を登った山奥にある。途中、雨に濡れた新緑が色鮮やかで気持ち良い。

「自然と人とのふれあい、木造校舎の宿」を謳う延齢草は、1948年に村民総出で作られた大河原中学校の校舎が96年に解体される際、人々の想いが詰まった文化遺産である校舎を後世に遺したいと奔走した小林さんの想いがこもっている。雨に煙る木々の中に佇む木造校舎は、懐かしさと情緒に溢れていた。

「校舎建設当時に比べ物質的にはるかに豊かになった今、人々は精神的閉塞状態に陥ってしまったようだ。
 ・・・私はこの校舎を、土に根差した生活と労働を体験する場とし、自然の持つ絶対的価値を一人一人が探索する学び舎として活かしたいと思っている。」
と設立趣意書の中で述べている小林さんは、乳価が暴落して酪農家の生活が苦しくなった80年代に単身スイスへ渡り、本場のチーズつくりを学んできた。ひたすら本物を追求する姿勢といい、木造校舎に込められた思いといい、思慮深く実直なお人柄が感じられる。

夕食は、様々な山菜や鹿肉など山の恵を頂いたうえ、自家製チーズをたっぷり使ったチーズフォンデュ。味わい深いのにしつこくなく、いくらでも食が進む。また、自家製のアスパラガスなど、野菜をつけて食べるのもまたいける。

晩御飯の後、チーズ作りの準備を済ませ、様々なチーズとワインを頂きながら、小林さんのお話を伺う。
「ここに来たら、いろいろなことをやらなくても、ただひたすら山と向き合い、自分の立っている場所を確認すればよい。」という一言がカッコイイ。

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1 Comments

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リンクのお願い (香本博)
2010-10-08 07:10:24
はじめまして
小林さんと知己のある、絵画作家の香本と
申します。
私のブログ記事で、こちらのブログを
紹介させていただきました。
事後報告で恐縮ですが
よろしくお願いいたします。
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