野原うた

日々美しい自然の花や生き物などを紹介するブログ。

コシオガマ

2007-11-17 | 双子葉植物・キク亜綱

科名:ゴマノハグサ科Scrophulariaceae
属名:コシオガマ属Phtheirospermum
和名:コシオガマ
漢字:小塩竃
学名:Phtheirospermum japonicum (Thunb.) Kanitz
読み:?・ヤポニクム(ヤポニカム)
英名:--
別名:--
流通名:--
撮影場所:神奈川県厚木市船子
撮影日時:2007.10.14 

公園にある藪をぷらぷら見ていると、
ちょっと奥のほうになにやらピンクの花が…!
この時期の花にしてはやけに大きくカワイイっぽい!
葉っぱがぎざぎざだし、どうせ植栽だろうなあ~
としっかり見ないで通り過ぎたのですが…

次の日、どうしてもどうしても正体が気になったので、
改めて厚木まで二時間かけて行きました…我ながらバカです

藪に分け入り、花をじっくり観察。
お初にお目にかかる植物でした!!

早速、写真にとったり、葉っぱをさわったりしました。
葉は手に粘つくような感じがします。
アキノノゲシか何かの綿毛がくっついていました。
丈は意外と長く、他の草に負けじとがんばっています。



…お初の花に出会い、
ほくほくしながら公園から程近い母校へむかいました。
するとどうでしょう。
道端にも同じ植物が!!↓


こちらのほうは若干花色が薄いよう?
花に傷がなく綺麗だったので、アップでのせます~


4年通っていたときは気がつかなかったのに、
見つかるときにはまとめて?見つかるんだなあと驚きでした。

近くで見た姿形からすると、植栽ではなさそう…
家で調べるのももどかしく、
母校のよっちゃんさんにさっそく撮ったばかりの写真を見せて、
名前を聞きました!

なんと、コシオガマ!!

分布が広くとくに珍しい植物ではないそうですが、
今ま校内に生えていることには気がつかなかったとのこと。

いいもの見つけたなあ~
バカみたいですが、ちゃんと確認しに戻ってよかった~



ツルウリクサ

2007-09-09 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:ゴマノハグサ科Scrophulariaceae
属名:トレニア属Torenia(ツルウリクサ属)
和名:ツルウリクサ
漢字:蔓瓜草
学名:Torenia concolorLindley var. formosana Yamazaki
読み:トレニア・コンコロル(コンカラー)・フォルモサナ
英名:Taiwan wishbone flower
別名:――
流通名:――
撮影場所:茨城県 つくば市 筑波実験植物園
撮影日時:2007.09.08

ツルウリクサというからには、
ウリクサと同属なのかと思いましたが、
別の属でした!

葉っぱの形や花、実の雰囲気もよく似ていますが、
サイズがまったく違います。

ツルウリクサは奄美大島・宮古に自生しているそうです!
(「琉球弧野山の花」より)
どうも最近の情報では絶滅しかけているそう…ざんねんな話です。


さてさて、トレニア・コンコロルとどう違うのかなあと調べると、
よくわかりませんでした

しいていえば、
園芸で出回っているコンコロルは色が濃くてかわいくないのですが、
写真に撮ったツルウリクサは素敵な色をしています…




その名のとおり、つるがたらーんとたれていますね!

formosanaというのは台湾をさしているそう。
台湾にも分布があるためのようです。

英名の‘台湾ウィッシュボーンフラワー’ですが、
2本の雄しべがアーチ型になっていて、葯でくっついている様子が、
鳥の胸の叉骨(願かけ骨:wishbone)のように見えるからなんだとか。

最初にこの花の雄しべを見たときには、
葯がくっついているのが不思議でたまりませんでした!!


ちなみにウィッシュボーンというのは、
二人で願いをかけながら互いの親指を合わせてウィッシュボーンの両端を握り、引き上げるようにして折ったとき、大きく残ったほうの願いがかなうという遊びだそう。

…日本の風習のせいか、
お箸で骨を取り合うのを想像してしまいました
そのせいか、楽しい食卓の風景とは
どうしてもつながりませんでした

もっと柔軟な思考をしないとだめですね

アイナエ

2007-09-08 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:マチン科 Loganiaceae (旧フジウツギ科)
属名:アイナエ属 Mitrasacme
和名:アイナエ
漢字:藍苗??
学名:Mitrasacme pygmaea R. Brown
読み:--・ピグメア(判明したら、追記します~)
別名:――
流通名:――
英名:――

撮影場所:茨城県 つくば市 筑波実験植物園
撮影日:2007.09.08

筑波の植物園へ行ってきました。
珍しい植物は無いか?とアンテナ張り巡らせて、
一生懸命下を向いて歩きました

すると、なんだか見慣れない、小さな小さな植物が…

ナデシコ科のハコベの仲間かなあ??と思いつつ、
しゃがんでよーく見ます…

花のつくりが、どうも違う…
葉っぱは赤みが差しているし…

写真にとりズームすると、筒花の内側に、細かい毛が見えます。
雰囲気から行くとリンドウの仲間っぽいけどなあ…
なんて考えつつ、携帯した図鑑をしらべます。

すると、ちゃんと載っていました!!
マチン科ですって…
リンドウ科やキョウチクトウ科と類縁があるそうです。

マチン科ってあまり聞きなれませんよね。
私たちと縁遠い植物なのかと思いきや、
身近なところでは、「カロライナジャスミン」があります。
ちょっと意外です。
黄色い筒型の花で、甘い香り。
常緑で強健なためフェンスや垣根に絡ませてあるのを見かけます。
ジャスミンの名がつくため、
モクセイ科のジャスミンと勘違いをし、お茶を作った人が
中毒を起こしたなんてことが…

ちなみに以前は〝Loganiaceae"というと、
フジウツギ科だったのですが、
フジウツギ属が独立して、
フジウツギ科〝Buddlejaceae"となったので、
〝Loganiaceae"=マチン科となったのだそうです。


このアイナエは在来の植物だそう。
ですが、分布がひろく、本州から沖縄、朝鮮半島、中国、インド、マレーシア
ミクロネシア、オーストラリアなどにもあるんだとか!!

この花は、午後になるととじてしまうそうで、
植物園に入ってすぐに見つけられたのはラッキーでした
   


                    面白い形の果実です↑
最初虫食い穴なのか?と思いましたが、もともとこういう形のようです。



アイナエの字は藍の苗となっていますが、
確かな由来はわからないそう…
どういう意味なんでしょうね!!

図鑑を見ていて、ちょっとかわいらしいし、
変な名だなあと、まえまえから気になっていた植物だったので、
発見できてうれしかったです。










ヒナキキョウソウ

2007-08-26 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:キキョウ科 Campanulaceae
属名:ヒナギキョウ属Triodanis(旧:Specularia
和名:ヒナキキョウソウ
漢字:雛桔梗草
学名:Triodanis biflora (R. & P.) E. Greene.
読み:トリオダニス・ビフロラ
別名:ひめだんだんぎきょう
流通名:――
英名:small venus'looking-glass(小さいヴィーナスの鏡)

撮影場所:東京都 多摩川河川敷
撮影日:2007.05.27

ヒナキキョウソウです。
`小さい´キキョウソウの意味。
英名も`小さい´ヴィーナスの鏡となっていて、
花や植物全体の雰囲気がキキョウソウに比べ華奢な感じです。


キキョウもそうですが、
咲き進むとしべが開いていきます。

最初はめしべに寄り添うようにくっついている雄しべですが、
花粉が出る頃には、めしべから離れ、放射状?に開きます。
写真ではまだですが、やがてめしべも、くるくると先がひろがりわかれます!

子供の頃、花瓶にいけてあるキキョウの花を絵に描いたのですが、
しべが最初と違う形になっていて…
「先生、形が変わっています」と言い、
先生に「変わっていたら、そのとおりに描いてください…」と言われて
めそめそと描き直したことから気がつきました
切られたお花も生きていて動くということが
なんだか不思議でショックを受けたのをおぼえています・笑





キキョウソウとヒナキキョウソウの見分け方

キキョウソウ花の色が濃く、花弁の幅が広く、花が大きい。
★葉が茎を抱く

ヒナキキヨウソウ
花の色がキキョウソウより淡く、花弁がすらっとしている、花も小さめ。
★葉は茎を抱かない

花の大きさや色形は、固体によって変化があるので比較対象がないと
見分けにくいですが、
葉のつき方や様子は基本的にはどの固体も変化が少ないので
まず葉を見れば間違いないと思います。




ちなみに名前が似たヒナギキョウ
花だけがぴょろーっと伸びていて、
葉は株の根元にあるので、間違うことはないと思います。


名前の似ている植物
ヒナギキョウ(雛桔梗)
キキョウソウ(桔梗草)

同じ科の植物
キキョウ(桔梗)
ヒナギキョウ
キキョウソウ

サワギキョウ

ヒナギキョウ

2007-08-26 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:キキョウ科 Campanulaceae
属名:ヒナギキョウ属Warlenbergia
和名:ヒナギキョウ
漢字:雛桔梗
学名:Warlenbergia marginata
読み:ワーレンベルギア・マルギナタ
別名:――
流通名:同属の園芸品種は「ワーレンベルギア」で流通しています。
英名:――

撮影場所:広島県 江田島
撮影日:2007.06.30

広島県江田島で見つけた野の花、第二段です。

この植物にはじめて出会ったのは、長崎県の諫早でした。
東京ではまったく出会えず、

石垣島で2004年に偶然遭遇。
そして、広島で再会することができました~
思い出の植物に出会えると、
同郷の友に会ったような懐かしさを感じます…


実の形や花形など、キキョウの雰囲気がありますね!
名前も、ちいさいキキョウという意味です。
「雛」は「姫」と似たようなニュアンスで
ちいさいとかかわいらしいといった意味です。




もう少し丈がつまっていて、花色が濃かったら、
ファンが増えそうなんですよね

吹けば飛ぶよな風情ですが、じつは、たくましくゴボウのような深い根で、
子供の頃、太刀打ちするシャベルすらないまま掘ろうと思って
断念した記憶があります…

薄水色の星型の花は、遠くからみるとニワゼキショウ(白花系)にそっくり!
偶然一緒にニワゼキショウが生えていました!(写真は撮っていませんが…)



ちなみに石垣島でであった固体はこんなにいい色でした↓



名前の似ている植物
ヒナキキョウソウ(キキョウ科)

同じ科の植物
キキョウ
ヒナキキョウソウ
キキョウソウ

サワギキョウ

キキョウソウ

2007-08-26 | 双子葉植物・キク亜綱

科名:キキョウ科 Campanulaceae
属名:ヒナギキョウ属Triodanis(旧:Specularia
和名:キキョウソウ
漢字:桔梗草
学名:Triodanis perfoliata (L.) Nieuwl.
読み:トリオダニス・ペルフォリアータ
別名:だんだんぎきょう
流通名:――
英名:common venus'looking-glass(普通のヴィーナスの鏡…なんて訳せばいいのかなあ…

撮影場所:東京都 多摩川河川敷
撮影日:2007.05.27




川っぺりを散歩しながら、面白い花は無いかなあと見ていると、
ちらと薄い紫色を見つけました。

キキョウソウです。
そしてそのすぐそばにはよく似たヒナキキョウソウも…

どちらもいわゆる雑草のたぐいな割りに、可憐な花を咲かせています。

名前も見た目も似ている二つ。
コレは比較するのにもってこいだ!!
…と思いながら写真を撮っていると…

お散歩中のおじさんが声をかけてきました

私が写真を撮ってるのをみて、
「キキョウソウとは珍しい!!」と感激し、
カメラを持ってこなかったのを残念がっていました。

千葉にお住まいの頃キキョウソウにであい、
久々に東京でこの花をみることができて嬉しかったとのお話。

後日、同じ道を散歩していると、
キキョウソウを支えるように小枝がそえてありました・笑

その方よほど嬉しかったんでしょうね

今回この仲間を調べていると、
素敵な英名を見つけました!

ヴィーナスの鏡ですって!!
ロマンチックではありませんか?!

和名の簡潔さも悪くはありませんが、
花の名にはロマンチックな雰囲気があったほうが素敵だなあと思いました~



キキョウソウ、大分の社宅の庭にぽつぽつと生えていて、
初夏に葉が出てくると、花はまだかな~なんて毎日楽しみに
見に行っていました。
懐かしい思い出の花です。

帰化植物だと知ったときはちょっと残念でしたが、
見かけるとついニンマリしてしまいます。




キキョウソウとヒナキキョウソウの見分け方

キキョウソウ
花の色が濃く、花弁の幅が広く、花が大きい。
★葉が茎を抱く

ヒナキキョウソウ
花の色がキキョウソウより淡く、花弁がすらっとしている、花も小さめ。
★葉は茎を抱かない

花の大きさや色形は、固体によって変化があるので比較対象がないと
見分けにくいですが、
葉のつき方や様子は基本的にはどの固体も変化が少ないので
まず葉を見れば間違いないと思います。






同じ科の植物
キキョウ
ヒナキキョウソウ
ヒナギキョウ

サワギキョウ


センブリ

2007-08-26 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:リンドウ科 Gentianaceae
属名:センブリ属Swertia
和名:センブリ
漢字:千振
学名:Swertia japonica (Schult.) Makino.
読み:スウェルティア・ヤポニカ
別名:当薬(生薬としての名称)
流通名:――
英名:Swertia herb(スウェルティア ハーブ)

撮影場所:福島県 鮫川村
撮影日:2002.10.06

センブリです。
この植物は日本固有種なのだそうです。
同属のムラサキセンブリ(イブニングスター)は
花の仕事のときに見ていましたが、自生したセンブリを見ることができて、
このときはいたく感動したものです!!

センブリは苦いと聞いていたので、
ためしにかじった気がしますが、
記憶がありません
記憶が飛ぶくらい苦かったのかなあ…なんて思ってしまいます。

ちなみに、センブリの由来は、
千回振り出しても(←水の中で振って成分などを出す。)まだ苦いため、
千振だそうです。
その苦味のため、健胃や整腸に効く生薬になります。
生薬としての名称は”当薬”。

ちなみに、生薬と聞くとなんとなく漢方薬が思い浮かびますが、
センブリやセンブリ属の植物を薬用として使う習慣は、
中国には無いのだそう。
(インド・チベットではセンブリ属の植物が
薬用として利用されているそうです。)
もともとは、漢方薬の‘胡黄連’の代品として使われたものだそう。
中国の人としては、現物(胡黄連)があるのに、
代品(当薬)をわざわざ輸入する必要ないですものね!
納得です


前のカメラで明け方の散歩中に撮ったため、
いまいち綺麗な写真ではありませんが、
雰囲気は伝わるかと…

それにしても、コレがリンドウ科とは、あまりピンとこないですよね!
よーく見れば、つぼみの雰囲気やめしべ雄しべのつき方は、
リンドウに似ていなくもないですが…



ハナハマセンブリ

2007-07-02 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:リンドウ科 Gentianaceae
属名:シマセンブリ属Centaurium
和名:ハナハマセンブリ
漢字:花浜千振
学名:Centaurium tenuiflorum(Hoffmanns. & Link) Fritsch ex Janch.
読み:ケンタウリウム・テヌイフォリウム
別名:――
流通名:――(近縁種に小町りんどう Centaurium confertum
英名:Branched centauryブランチド・セントーリー(枝分れ)
   Slender centaury スレンダー・セントーリー(すらっとした)

撮影場所:広島県 江田島
撮影日:2007.06.30

場所は広島県江田島、父方の祖父母の実家のあった町です。

海岸沿いの歩道を歩いていると、
道路の真ん中に、草地の分離帯が…
見ると、なにやらピンクの小花が星のように咲いています。
はじめはムシトリナデシコかと思ったのですが、
この花はもっと優しいピンク色をしています。

何だろうと思って駆け寄りました!!

そこには、小町りんどうが背伸びしたような、
ピンクの星型の花が!!

かわいいのなんのってとても暑い日差しの中、汗だくになりながら写真を撮りました!

ただ、日本の植物には見えないなあ…
自衛隊の船がよくくる場所だし、帰化植物なのかもしれないなあ…
そんなことを思いながら、帰途につきました。

帰ってきて調べると、やはり比較的最近発見された、
帰化植物だということ。
乙女チックなこの花はよく人目につくようで、
インターネットの検索ですぐに見つかりました。




この植物の英名、ブランチド・セントーリーの意味は枝分かれしたセントーリーという意味です。

…で、セントーリー
という植物、
対応する日本名があるかと探しました。
ところがこれといった日本名はないようです。

辞書を調べていると、ヤグルマギク=centauryということもあるらしいので、
ちょっと紛らわしいです…


このセントーリー( Cantaurium umbelatum )という植物、
バッチフラワーレメディという植物エキスをつかった治療?の業界では、
比較的有名な植物のようです。




花のアップです。
センブリにはあまりにていない気がしますが、
花の周辺にある苞?の雰囲気は少し似ています。




オオカワヂシャ

2007-05-27 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:ゴマノハグサ科Scrophulariaceae
属名:クワガタソウ属Veronica
和名:オオカワヂシャ
漢字:大川萵苣
学名:Veronica anagallis-aquatica L. 
読み:ヴェロニカ・アナガリス‐アクアティカ
英名:Water Speedwell
別名:――
流通名:――
撮影場所:東京都 多摩川河川敷
撮影日時:2005.05.26

よもやこんなところでオオカワヂシャを発見してしまうとは夢にも思いませんでした!
帰化植物パワー恐るべし




先日紹介したカワヂシャの天敵とも言えます!
あまりの繁殖力に「特定外来生物」とやらに指定されてしまった
悲しい存在でもあります
それにしても、指定された12種(植物だけで)のうちの一つに選ばれてしまうなんて、
相当なツワモノなんですね・苦笑

「特定外来生物」がお魚の場合は、
釣った後食べるの構わない書いてあったけど、
植物もいいのかな??
カワヂシャとにたようなもんなら、食べれそうだけど・笑


ちなみに、今回偶然にも隣にカワヂシャが生えてました。
(↑写真上)
多摩川偉いじゃん!!

しかし困ったことにせっかく生えているカワヂシャはこのままでは、
オオカワヂシャのパワーに押され消えてしまうかもしれません。
さらに悪いことにカワヂシャオオカワヂシャは自然環境でも
交雑(ハーフができちゃう)してしまうそう…
そのため遺伝的なかく乱(純粋なカワジシャが消え、みんなハーフになってしまう…)が今現在進行中なんだそうです…

どうしよ…せっかく生えているオオカワヂシャには悪いけど、
カワヂシャのために報告?したほうがいいのかな??
報告したとして、お役所が対処するのかなあ??
ほっとけば、どう考えても、これから増えるよね・苦笑


それにしてもオオイヌノフグリにそっくりですね!
草丈が小さくて花をつけてるものは、
一見するとオオイヌノフグリの咲き終わりで色が変わったヤツかな?
と思いました!
ただ、オオイヌノフグリの花期はほぼ終了しているのでヘンだと思ったら
この子でした…

そうそう、実がフグリじゃないのでそのへんも見てください・笑

個人的にはかなり好みで、いい花なんですけどね…
こんな大害虫みたいな扱いにされちゃって残念です。

この植物を増やしたり、栽培したり、友達に株分け?したり
種をあげたりを無許可で行ったりすると法に触れるそうです。
もし心当たりの植物がある方はこちらの外来生物法というページを
↓ご参考になさってください!
http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html





名前が似た植物
ノヂシャ


オオカワヂシャと同じ属の植物

カワヂシャ
イヌノフグリ
オオイヌノフグリ
タチイヌノフグリ
フラサバソウ
ムシクサ

ヴェロニカ・ペドゥンクラリス・オックスフォード・ブルー


シュムシュクワガタ

2007-05-19 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:ゴマノハグサ科Scrophulariaceae
属名:クワガタソウ属Veronica
和名:シュムシュクワガタ
漢字:占守鍬形
学名:Veronica grandiflora  
読み:ベロニカ・グランディフロラ
英名:――
別名:――
流通名:――
撮影場所:大阪府大阪市 咲くやこの花館
撮影日時:2004.09.28

このお花は、とても珍しいんだそうです。

ヴェロニカ・ペドゥンクラリス・オックスフォード・ブルーを調べていると、
偶然「咲くやこの花館」の名が出てきました。
…私、そういえば咲くやこの花館では、
リンドウと一緒に、青い花を何種類か撮ったなあ~と思い、
昔の写真をひっぱり出してみました!
すると、ばっちり!
シュムシュクワガタなんてマニアックな植物が写ってます

そんじょそこらの園芸品種や雑草と
一緒にしないでーなんて声が聞こえてきそうですが・笑
お花を好きになるには、
いろんなものを見比べるのが大事だと思います。
特に近い仲間のものは「どこが違ってどこが似ている」というのが重要なので、
同じヴェロニカ属と一緒にご紹介します!
原産地は千島列島(クリル諸島)の占守(シュムシュ)島だそうです。
いまは領土問題で微妙な位置にある島のようです…

そんな背景を聞いてしまうと、
うつむく姿やこの深い青は
はるか故郷を偲ぶ悲しみの青に見えてきました
切ない感じがします…


シュムシュクワガタと同じ属の植物
イヌノフグリ
オオイヌノフグリ
タチイヌノフグリ
フラサバソウ
ムシクサ
ケムシクサ
カワヂシャ
ヴェロニカ・ペドゥンクラリス・オックスフォード・ブルー
シュムシュクワガタ

ヴェロニカ・ペドゥンクラリス・オックスフォード・ブルー

2007-05-18 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:ゴマノハグサ科Scrophulariaceae
属名:クワガタソウ属Veronica
和名:――
漢字:――
学名:Veronica peduncularis 'Oxford Blue' 
読み:ヴェロニカ・ペドゥンクラリス・オックスフォード・ブルー
英名:Speedwell
別名:ベロニカ・ジョージアブルー ‘Georgia Blue’
流通名:オックスフォード・ブルー
撮影場所:神奈川県植栽
撮影日時:2007.04.29 

伯母さんのうちへ遊びに行くと、かわいいヴェロニカが!
しかも先日紹介したオオイヌノフグリに似てる!!
ぜひ一緒に紹介しなきゃ
そう思って写真を撮ってきました!

写真では判り難いですが、オオイヌノフグリよりも色が濃く、
花が一回りほど大きめです!

葉の形もちょっと違います。

原産地はアルゼンチンらしいです。

 


ヴェロニカ・ペドゥンクラリス・オックスフォード・ブルー
と同じ属の植物

イヌノフグリ
オオイヌノフグリ
タチイヌノフグリ
フラサバソウ
ムシクサ
カワヂシャ
シュムシュクワガタ




ヤセウツボ

2007-05-13 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:ハマウツボ科Orobanchaceae
属名:ハマウツボ属Orobanche
和名:ヤセウツボ
漢字:痩靫
学名:Orobanche minor 
読み:オロバンキ・ミノル
別名:――
流通名:――
撮影場所:東京都大田区 森ヶ崎公園
撮影日時:2007.05.12

この植物に出会ったのは、2005年の5月。
東京港野鳥公園でした。

つんつんとツクシのようなものが
観察小屋の向こうに生えています。
わあ!なんだろうなあ??
寄生植物っぽいけれど…
そう思いつつ、そのときはそれ以上近づけないため
詳しく調べるのをやめてしまいました。

それから丸一年たった2006年の5月、
まったく別の場所で、この植物に出会いました。
それは森ヶ崎公園です。

葉っぱが無く、緑色の色素をまったく持たない、あからさまに怪しい植物が・笑
もしや、これは去年野鳥公園でみたあの草?!
そう思ってじっくり観察してしまいました!
そのときにこの植物がヤセウツボであると判明!
すごく珍しいものを見たなあと一人でほくほくでした!

そして今年、またあのヘンテコな姿を見たい!
そう思って、森ヶ崎公園へ!
やや時期が早いかな?と思いきや、
出るわ出るわ!
ものすごい数のヤセウツボに歓迎されました

今回は数も場所も問題なかったので、一個失敬して、
根っこや種子も観察させてもらいました

花は根元側から順に穂先のほうへ咲きあがっていきます。
花は筒状で、雰囲気はまるで桐の花のよう。
咲きたての花はじっくり見るとかわいらしくもあります。
写真左下は種の様子。
まだ熟していないのか、中はゆで卵の黄身のような感じでした

その右隣が、根っこ。
茎の付け根が、球状になっています!
残念ながら宿主の根まではたどりつけませんでした。


宿主はマメ科が多いとの情報ですが、キク科、セリ科のこともあるそう。
この場所では宿主はキク科のチチコグサだったようです。


どうですか?
この見事な生えっぷり!
でも、この植物は殖力旺盛すぎで、
各地で急激に増加しているとの報告があるそう。
とってもとっても生えてくるそうです。

もともとは、ヨーロッパや北アフリカが原産。
この繁殖力の強さは、帰化植物だったからなんですね

森ヶ崎公園でも、私が気が付かなかっただけなのか、
去年の疎らな生え方からは想像がつかないほどの増え方?だったので、
ちょっと心配。

珍しいなと思っていましたが、
実は日本の環境に対してちょっと危ない植物だとわかって
どうしたものかと考えてしまいました

ハマウツボ科のオニクは確か薬草だった気が…
なにかの薬にでもなればいいんですがね!
根をすって湿布とか・笑
ゆでておひたし…
来年覚えてたらやってみようかなあ・笑

タチイヌノフグリ

2007-05-08 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:ゴマノハグサ科Scrophulariaceae
属名:クワガタソウ属Veronica
和名:タチイヌノフグリ
漢字:立犬の陰嚢
学名:Veronica arvensis L.
読み:ヴェロニカ・アルヴェンシス
別名:
流通名:
撮影場所:東京都 新宿御苑
撮影日時:2007.04.08

吹けば飛ぶような小さな花です。
でも、こうやって拡大すれば、
ばっちり観賞にたえうる美しさ

ユーラシア、アフリカ原産の帰化植物。
明治の中ごろ帰化している事に気づかれたそう。
オオイヌノフグリとまるっきりおなじですね・笑

オオイヌノフグリもこのタチイヌノフグリも2年草だということです。
なんとなく1年草のイメージでしたが、
そういえば冬場にこの子たち姿を見た気が…?

今年は冬から春にかけて、気をつけて観察してみようと思います。


オオイヌノフグリとそっくりな花の色形。
でも、サイズはまったく違います。





実は最近、花の色が淡い赤紫の系統も増えてきたそう。
お花の形が若干丸っこいです。
最初はムシクサの変種のケムシクサかな?とおもっていました!

↓左側の7個は赤紫の系統、右2個が普通のブルーの系統。


新種かな?とかおもったので、チョッピシ残念です


同じ属の植物
オオイヌノフグリ
イヌノフグリ
タチイヌノフグリ
フラサバソウ
ムシクサ
ケムシクサ

カワヂシャ
ヴェロニカ・ペドゥンクラリス ‘オックスフォードブルー’
Veronica peduncularis‘Oxford Blue’

ムシクサ

2007-05-08 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:ゴマノハグサ科Scrophulariaceae
属名:クワガタソウ属Veronica
和名:ムシクサ
漢字:虫草
学名:Veronica peregrina L.
読み:ヴェロニカ・ペレグリナ
別名:
流通名:
撮影場所:東京都 新宿御苑
撮影日時:2007.04.08

オオイヌノフグリ系だけど、
名前が判らん…
もしやこれがイヌノフグリ?!
はじめてみたときは、そんなおバカなことを考えてしまいました。

この植物、何でムシクサかといいますと、
果実にゾウムシの仲間が子房に虫こぶをつくって、
それが果実のようになるためです。

今回は、残念ながら虫こぶ発見できませんでした



同じ属の植物
ケムシクサ
タチイヌノフグリ
オオイヌノフグリ
イヌノフグリ
フラサバソウ

カワヂシャ
ヴェロニカ・ペドゥンクラリス ‘オックスフォードブルー’Veronica peduncularis‘Oxford Blue’
シュムシュクワガタ

オオイヌノフグリ

2007-05-08 | 双子葉植物・キク亜綱
科名:ゴマノハグサ科Scrophulariaceae
属名:クワガタソウ属Veronica
和名:オオイヌノフグリ
漢字:大犬の陰嚢
学名:Veronica persica Poir.  
読み:ヴェロニカ・ペルシカ
英名:Bird's-Eye、Birdseye Speedwell、Bird’s Eye Speedwell
別名:瑠璃唐草(るりからくさ)、天人唐草(てんにんからくさ)
瓢箪草(ひょうたんぐさ)、星の瞳(ほしのひとみ)、犬の金玉(いぬのきんたま)←地方名?
流通名:――
撮影場所:東京都新宿御苑
撮影日時:2007.04.08

子供の頃からなじみの深い植物。
可愛いので
「持って帰って飾ろう!」と思いぶちっと摘もうとすると、
ぽろぽろとお花が落ちてしまう、子供泣かせなお花でした

いたるところに生えているので、日本の植物かと思いきや、
こちらもユーラシア、アフリカ原産の帰化植物です。
明治の中ごろに帰化している事に気づかれたのだとか。


大犬の陰嚢。
漢字で書くとやけに生々しいです
イヌノフグリという在来の植物があって、
それより大きいのでオオイヌノフグリといいます。

残念なことに、名前の由来となったイヌノフグリは、
いままで一度も見たことがありません!
というか、見ていたとしても、気に留めてなかったんでしょうね…
今更ですが、見てみたいなあと思っていて、
散歩にでると、もしかしたら無いかしら?とつい探してしまいます。
(本州分布とはいえ、主に中部地方以西なので無理とは思いつつ・笑)

イヌノフグリのほうの、名前の由来は言わずもがなですね・笑
わんこのタマタマです。

上の写真がオオイヌノフグリの果実。
これは比較的平たいのですが、
イヌノフグリの果実はまるまるしていて、
もっと似ているのだそう。
イヌノフグリは、花がちいさく果実のほうが目立つので、
そういうネーミングだったんでしょうね

現に、英名は小鳥の瞳なんてかわいい名前がついてますもん
でもどこをどう見ると小鳥の目なのかな…??

Speedwellっていうのはクワガタソウ(ヴェロニカ)属の植物の
総称なんですって。
花の寿命が短く、触るとぽろっといくことが由来。
スピードは納得いくけどwellの意味がワカランというのが
皆さん一致した見解でした


2006.05.23. 
東京都大田区森ヶ崎公園

上の写真、オオイヌノフグリとタチイヌノフグリが混生してます。
こう見ると大きさの違いは歴然ですね!


オオイヌノフグリと同じ属の植物

イヌノフグリ
タチイヌノフグリ
フラサバソウ
ムシクサ
カワヂシャ
ヴェロニカ・ペドゥンクラリス・オックスフォード・ブルー
シュムシュクワガタ