時事解説「ディストピア」

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新事実発覚 丸山眞男はスターリン主義者だった(嘘です)

2013-10-24 23:04:14 | 浅学なる道(コラム)
中川八洋という極右をご存じだろうか?
といっても、ほとんどの人間は知らないと思うが。

私もよく知らない。
だが、彼の発言で面白いものがあったのでここに記載しようと思う。


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マルクス・レーニン主義の信奉者だけを共産主義者だと思うのは無教養の誹りを免れない。
たとえば、戦後の共産党系知識人“トップ二人”といえば、清水幾太郎と丸山真男である。

両名が共産主義者であることに異論は存在しない。
だが、この両名ともマルクス・レーニン主義者ではない。

清水幾太郎はコントとデューイ、丸山真男は知識社会学(ルカーチ/マンハイム)
とフランクフルト社会学(アドルノ/ホルクハイマー/ボルケナウなど)と
マックス・ヴェーバーで、共産主義者の自分の思想を形成した。

ただ丸山真男はスターリン崇拝が強度で、
スターリン著『レーニン主義の諸問題』を座右の書にしていたので、
レーニンについて学ばなかったとはいえない。
2013年6月号 『尖閣防衛戦争論』204頁

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丸山がスターリン主義者?
そんなん初めて聞いたわ!



知っている人は知っているが、丸山は戦後直後の時点で
共産党にも戦争責任があると党を攻撃した人間である。

いわく、戦争を止められなかった責任があるらしい。
その理屈に従えば自分にだって責任があるじゃないかと思うのだが、
それを抜きにしても、戦前非合法とされ、幹部のほとんどが
入獄され拷問を受け、最悪の場合、獄死を遂げていた共産党にも
戦争責任があるだなんて無茶苦茶だと少し考えればよくわかるものだ。

当時は戦時中に反戦を訴えた唯一の政党だったということで
共産党の人気が上昇してきた時で、丸山はこのタイミングを見て
発言したものだと思われる。明らかに丸山が反共主義者だろう。


また、清水は戦前は体制支持、戦後しばらくは反権力、
またしばらくして保守へ転身した素晴らしい人物で、中川が
なぜこの男を非難するのかよーわからんところである。

丸山にしても清水にしても戦後左翼における代表的人物だからだろうか?
(逆を言えば如何に戦後左翼が反共主義を基軸に展開されたかがよくわかる)


大体、ヴェーバーってマルクス批判で有名・・・
というかそれ(エートス論)をもって名を馳せた人だろう?
共産主義と真逆に位置する理論だと思うんだが・・・

まぁ、左翼を標榜する連中もマルクスとヴェーバーの両方が
好きという立ち位置がよくわからない人間が多いけれど・・・


驚くべきことに掲載された雑誌のタイトルが『尖閣防衛戦争論』である。
この程度の知識しかない人間が尖閣諸島をめぐって戦争しろといっているのだ。

自分が爺さんだから戦わないのをいいことに随分と無責任なことを言っている。
恥ずかしいことだが、この中川が日本の右翼の代表者の一人なのだ。
これで最高レベルなのである。私が右翼に与しないのもご理解頂けるだろう。

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