点ノ記

青森県青森市在住。日々あったことを若干適当に書いています。月10回更新します。

郡山へ行って来た(その2)

2016年09月15日 21時30分25秒 | 日記
妹の結婚式出席のため郡山市へ行ったが、娘への気遣いという側面も非常に大きい旅だった。娘は機嫌が悪くなると癇癪を起こしやすくなるのに、どうしても式のことや出発時間など、娘よりも優先する事柄が多い。そういう意味で「キレてその場に座り込んだらどうしよう」かという不安があった。

当初の目論見としては披露宴で娘に、親父のねぶたの歌で一緒に壇上で跳ねてほしかったので、一度事前に昼寝が出来れば…と思い、空いている午前中に駅前の宇宙科学館でそこそこ遊ばせて体力を消耗させた。そして披露宴の前に行われる式には参加させず、ホテルの部屋で休ませようと考えた。

だが、親族の写真撮影が終わると娘は人の流れに乗って式会場の神社へ向かうバスに乗り込んでしまった。神前式が始まると眠くなったようで、結局20分だけ寝た。昼寝としては短いので披露宴では終始ご機嫌斜めで、ねぶたもほんのわずかに跳ねただけだった。実力の20%も出せていない結果になってしまった。

日曜日は、娘のために郡山カルチャーパークへ。古めの遊園地で妹いわくショボイとのことだったけれども3歳児にとってはちょうど良かった。郡山市が運営しているから料金もお手ごろで、娘は観覧車もメリーゴーランドもなにもかも無料だった(その代わり何に乗るにも必ず付き添いが必要で、付き添いの人は有料)。

怖いからという理由でおばけ屋敷には入らなかったが、それ以外はどれも積極的に遊んでくれて良かった(特にメリーゴーランドが気に入ったらしくて2回乗った)。観覧車や、正式名称はわからないがよくある「高低差をつけながら周るやつ」も楽しかったが、コーヒーカップはそれほどでもなかったらしい。

遊園地の華、ジェットコースターやバイキングは、小学生でないと乗れない。娘はそもそも乗りたがらないだろう、と思っていたが意外にもコースターに乗りたいと強く主張した。嫁の丁寧な説明でなんとか納得してもらえて良かったが、癇癪中だったらヤバいところだった。ていうか、滑り台すら怖がる娘なので、小学生になって一度でも体験したら二度と乗りたいとは言わないだろうに。

思いのほか、遊園地を楽しんでくれたので良かった。同僚から八戸の遊園地も良いと聞いたので早速、シルバーウィークで遊びに行こうかなと思っている。

郡山へ行って来た(その1)

2016年09月12日 18時06分06秒 | 日記
9月9日(金)から9月11日(金)まで、妹の結婚式出席のため福島県郡山市に行ってきた。

甥っ子二人と受付業務にいそしんだが、新婦側は会費制、新郎側はご祝儀制という変則方式だった。会費制のほうが中身を確認しないとだめな分忙しく、中には「会費+お祝い」をくださる方や、入れ忘れなのか逆に少ない人もいて正直混乱した。最後、受付簿と内容を整合させる暇もなく、ホテルの人が早々に金庫にしまったのはトラブル防止のためか。

披露宴は実に良かった。「新郎側VS新婦側の大運動会」と称して二人三脚や綱引き、利きワインなどをやって一同大盛り上がり。新郎側のゴンゾーのタンバリン芸も「運動会前の準備体操」という体で扱われていて笑える。綱引きでは指名の選手たちの間で一度決着したのに「練習だった」ことになり、他にどんどん人が飛び入り参加して怒涛の展開になった(自分も娘も参加した)。

我が親父がねぶたの歌を歌うとまたしても会場は盛り上がった。親父はどさくさに紛れてマジックで花を出して、それはスルーされてたが、一緒に娘がステージで跳ねていたのが良かったんだなきっと。青森の式でねぶたを歌うとあまりウケないがさすが他県だとリアクションが違う。これほど盛り上がれば親父としても本望だろうと思う。

最後の妹のあいさつがまた良い。詳細は覚えていないが、子どもの頃親父が大好きだったのに思春期に大反発したことや、母への気遣いなど、ありきたりだがしっかりと話した言葉には重みがあって、友人もウチの姉もみんな泣いていた。その直後の新郎の挨拶が妙に軽くみたいな感じでチャラかったので、新郎側客席からブーイングが起きて面白かった。

我が妹の結婚式なので言いにくいが、これまで参加してきた全ての結婚式の中でも最も素晴らしかったと思う。綱引きの綱は近くの小学校から借りてきたとのことだが、こういう自由過ぎる発想力で140人全員を巻き込んでしまったのが良かったのだろう。後は、新郎の職場(ホテル)で披露宴をした、というのがまたホーム感が出てて良かったのかも。

むつ市の同期の時も最高に良かったが、どちらにも共通しているのは新郎・新婦が参加者に愛されていることだな。はるばる郡山にまで行ったかいがあったものだ。娘もまたいろんな人に声をかけられ、娘からはプリキュアのリンクルストーンや、新郎側のお客さんからはゴンゾーのメガネも貰ったしいい時間になった。

昔話の不思議なストーリー展開

2016年09月06日 20時45分52秒 | 日記
先日、娘に一冊に12話の昔話が収録された絵本を買ってあげたところ、大変気に入ってくれて、毎日朝・夜と必ず6話ずつくらい読み聞かせをせよと要求してくる。前回の投稿で「こち亀を何回も読んだ」と書いたが、あれは好きだから出来たことであって、同じ昔話を何度も何度も読むのが非常に苦しい。

特に「さるとかに」「うらしまたろう」「きんのがちょう」が娘のお気に入りらしく、通算20回は読んだ。もう飽き飽きだ。娘本人も完全にオチはわかっていて、勝手にサルや臼の台詞を発言したりする。わかっているならもう自分が読まなくてもいいような気がするが…おそらくそういうことではないんだろう。

ところで、何回も読んでいるうちにどんどん疑問が頭から離れなくなってきたのだが、この絵本には意味不明で、結局何が言いたいのかよくわからないような話が何個かある。普通の昔話なら例えば「人にいじわるをすると最後は自分に返ってくるよ」とか「どんな人でも必ず誰かの役に立てるよ」とかそういう教訓めいたものがあるのだが、それがない。

まず「うらしまたろう」がわからない。いじめられた亀を助けるという良い行いをしたにも関わらず、その亀によって竜宮城へ連れて行かれて、帰ってきたら300年が経過している。これまでの人間関係全てを強制的に断ち切られてしまったあげく、玉手箱で瞬間的に老人にさせられ、知り合いが誰もいない社会に一人放り出されるというオチが怖い。

「ジャックと豆の木」。主人公ジャックは雲の上の巨人の家に行き、金貨や金のたてごとを勝手に盗み取ったあげく、追いかけてきた巨人から逃げて豆の木を切り倒し、巨人を墜落死させる。主人公とお母さんは、取った金で末永く幸せにくらしましたとさ…って、これでいいのか。巨人が仮に悪いヤツだったとしても、でもこれでいいのか?

「ブレーメンのおんがくたい」。歳を取ったロバ、イヌ、ネコ、ニワトリがブレーメンの音楽隊に入るべく旅を始める。道中、悪い泥棒たちが住む家を見つけ、機転を利かせて追っ払う。動物たちはそこを気に入り、みんなで仲良く暮らしましたとさ…って、結局ブレーメンにたどり着いてないのだがこのタイトルの意味は?

今まで考えたこともなかったが、最近の理路整然としたオチやストーリーがあるお話に慣れすぎてしまってるから気になるのかな。こういう、不思議で意味不明な展開が昔話の魅力なのだと思って納得するほかないか。娘にせがまれたので今度同じシリーズの別な絵本を買うから、また変なのを見つけたら書こうと思う。

こち亀の思い出と、最終回の予想

2016年09月05日 19時04分22秒 | 日記
こち亀が9月17日のジャンプ掲載をもって最終回になるというニュースを見た。連載40年、コミックスは同日発売する200巻目で、きりよく終わるとのこと。

何度かこのブログでも書いているがこち亀は小学校~中学時代、自分のバイブルだった。各巻を本当に何度も何度も穴が開くほど読んだ。取材に基づく沢山の情報量と、作者のサブカル的知識、人情話の熱さがキャラクターの魅力に合わさって、しかも60~80巻代は絵も円熟して独特の厚めの筆圧に味があり、本当に大好きだった。

100を越えてからは目に見えて作品のパワーがダウンして、当時、信者たる自分は戸惑った。作品からは情報量が大幅に減り、大ゴマが増え、マネキンみたいなモブキャラが世界観を邪魔し、キャラの性格は乱れた。108巻だったか、麗子が「いい加減にしなさい!」と言って両さんを殴り、「ぎょえー」と言って飛んで行くというオチを見たときに、深い悲しみとともにファンであることを辞めた。

あれからまさか、更に20年も連載を積み重ねるとは。しかも一回も休まずに。凄すぎだ。最近の連載は読むことすらなくなってしまったので連載終了のニュースに対して正直ショックは少ない。でも自分の中で若りし頃に死ぬほど好きだった作品が今ついに終了すると聞いて、なんか一つの時代が終わるのだなという寂しさがふつふつと湧いてくる。

好きなキャラは、月並みだけどやっぱり日暮熟睡男。あるときたまたま買った41巻に出ていて「4年間寝ている」と話していたキャラが、4年経った62巻に本当に再登場して感激したものだ(実は途中49巻で一度起きているが)。部屋がどんどん汚くなり、ついには樹海化していくというのが当時小学生ながらに面白かった。

好きな回は沢山あるけど、今ぱっと思い出せたのは…84巻の、両さんが署長の家に呼び出された回だな。いよいよクビにされるのかと怯えながら家に行くと、孫に頼まれて「FF5」の攻略法を両さんに聞きたかっただけ、という。攻略法を教えて欲しくて下手に出る署長と、悪ノリして署長宅の高級酒などを飲む両さん。シーソーゲームが最高だった。しかも署長、孫のいたずらで背中に「おじじ」と張り紙されてるし。

その他ならば、散髪失敗シリーズが良い。床屋にミスで後頭部をツルツルにされたあげく、マジックで「ごめんなさい」と書かれたまま、キリッとした表情で道を歩く両さんには腹がよじれた。人情系の話なら、ファン投票で1位に選ばれた57巻の「浅草物語」は外せないが、自分は64巻の下町の交番をあちこち周る回がとてもいいと思う。こち亀の良さが凝縮されている。

これだけ長く続けてきたこち亀の、最終回はどんな話になるんだろう。ニュースによると、終了後もちょくちょく描いたりするようだから、何事もなくいつも通り終わるのかもしれないが、自分は以下のように予想した。

両さんと麗子の結婚が決まり、結婚式に歴代の名キャラが大集結。披露宴は大盛り上がりするも、最終的に両さんが金関係の悪巧みをしていたことがバレて、式はご破算。大原部長や飛飛丸など、怒ったみんなに追いかけられながら「みんな、またなー」。結構ありそうじゃない?

最初から最後まで着いていったファンも、自分のように途中で離れたファンも、最近のファンも、たくさんいると思うが、全てのファンが楽しくなれるような最終回だったらいいなあと思う。

クレイジージャーニーDVD3巻を見た

2016年09月02日 20時54分17秒 | 日記
仕事にだいぶ余裕があった8月も終わり、いよいよ加速度的に仕事が忙しくなってくる秋に突入した…!去年も辛かったが、今年はさらにますます嫌なことが起こりそうなので、とにかく心だけは強くありたい。どんなに気持ちがすさんでも、「俺がいなかったらどうする」という開き直りの精神、攻めの姿勢で生きたい。辛いのは今年で終わりにする。

さて、クレイジージャーニーのDVD第3巻を観た。大変面白かった!

丸山ゴンザレスは今回も全く怖いもの知らずで、「世界最大級のスラム街に潜入」の回でもガンガン怪しい家や通りに入っていき誰にでも話しかける。路上販売している、ハエがたかる汚い牛スープ(60円)も平気で食す。この日本で生まれ育っておきながら、なぜあれほどの度胸があるのか…。ネジが飛んでいるとしか思えなかった。

「世界一危険な島、湖に浮かぶ島まるごとスラム」の回では、島に上陸するやいなやすぐさま地元警察に捕まり軟禁されてしまう。撮影許可が下りたのは離島予定時間の1時間前だったが、限られた時間でズボンを破りながらドンドン取材を続けていて笑ってしまった。帰りのボートにエンジントラブルが起きて、波の力だけで4時間かけて帰った、というのもあまりにギリギリすぎる(湖には海賊もたくさんいるらしい)。

「世界中の深海に潜り続ける熱い研究者」の回は特に良かった。深海生物の研究を通じて「地球の生命の起源」を明らかにすることを目的として研究していると。研究者の高井研さんは超頭がよく情熱的なのに、話し方がざっくりしていて深海生物のことを「こいつ」とか「あいつ」とか気さくに呼ぶ。

地球の生物は、地球に酸素が生まれてから爆発的に多様化したが、深海の地中深くには生物が多様化する前の、地球最初の生き物「メタン菌」が40億年間そのままの形で今も生きている。このメタン菌を研究することで、生命の起源に近づけるのだ、と。土星の衛星にもメタン菌がいると思う、と。興味深い話だった。

ゴンザレスも高井さんも、仕事では想像もつかないような苦労を重ねているはずなのに、とても活き活きしている。自分も仕事に向かってはこうありたいなあとしみじみ感じる。