遠足のための大型バスの手配を忘れたJTB職員が企画自体を無くしてやろうと、生徒を装い学校に「遠足を延期しなければ自殺する」と手紙を出していたらしい。とんでもない奴がいたもんだ。学校側が全生徒に確認し、結果バレちゃった。
バスを用意してなかったというミスはデカいが、それを取り繕うためにやったことが頭が悪すぎる。当然一発レッドでクビだろうし、もうこの年齢で新しい別な職場で羽ばたくことも難しいだろうな。やっちゃったな。
まあ、誰しも何かミスをしたとき怒られたくなくて「こうすれば誤魔化せるんじゃないか」とか抜け道を必至で探したくなるものだけど。その抜け道がまだ正しい理屈が立てばいいが、自殺予告で企画中止を狙うって。結果怒られるわ、社会から制裁を受けるわ、生徒からは恨まれあげく後で話のタネになり笑われることになる。最悪コースだな。
しかし。このJTB職員は問答無用としても、悪気なくミスをした人が世間的に叩かれ叩かれ、その後なんの救いもなく這い上がっていけないような状況になるのも、それはそれで良くないかなあとも思う。程度にもよるけど。
例えばミスした時、その人の仕事の状況はどんなだっただろう。あまりにも膨大な量の仕事を抱えて、判断力が鈍っていたかもしれない。チェックできた人がいたのに、たまたまそのチェックが漏れていたのかもしれない。
そういうもろもろの事情を全て聞けば、あるいは「ミスした人が悪いのは言うまでもないが、そういう状況に置いてしまったシステムにも問題がある。もっと人を増やそう」というように、弾劾するだけじゃ終わらない建設的な話がしていけるんじゃないだろうか。
今回のJTBのように、悪い奴がこれほどまでにわかりやすくシンプルなことって、そうそうないものと心得ておきたい。近頃の報道の多くに当てはまる話だなあと思う。
~完~