点ノ記

青森県青森市在住。日々あったことを若干適当に書いています。月10回更新します。

優遇される追加戦士

2016年07月26日 18時44分40秒 | 日記
娘が突如、家で「手裏剣戦隊ニンニンジャー」の踊りを踊り始めた(今放送しているシリーズは「動物戦隊ジュウオウジャー」)。おそらく秋口に行われる保育園の学芸会的なイベントでこれをやるのかもしれない。嫁のスマホから動画を見せてもらい、せこせこ踊りを練習しているので、これでは見づらかろうと思い、先日DVDを借りた。

定番の5色のニンニンジャーがいて、さらに追加される形で金色の「スターニンジャー」というのがいた。自分の子どもの頃は追加戦士というのは無かったなあ。でも近頃はこういうのは標準的で、プリキュアでも「キュアフェリーチェ」が加わったし、仮面ライダーでもネクロムが味方になった。この方が話が盛り上がり、グッズの売り上げが伸びるのだろうか。

さて、スターニンジャーはアメリカからやってきた奴で、自分のことを「あっし」と呼ぶくせに何かと「ヒーハー!」「イヤッハー!」と叫びテンションが高い。主役5人は、変身ポーズ後「忍びなれども、忍ばない!手裏剣戦隊ニンニンジャー!」と決め台詞を言うが、スターだけは「忍びなれども、パーリナイ!」と叫ぶ。こいつ全体的に何かを勘違いしている。

それ以外の展開は、自分が見ていた30年前と変わらない。地上で敵を倒したらその敵が巨大化して、こっちは巨大ロボに乗って応戦し最後は大技で倒す。お決まりの美学、というべきか、どんなに世代が変わっても必ず子どもたちにウケるという流れがあるのは強いなと思った。そして意外にもギャグ色が強くて戦ってるのに悲壮感がない。

この追加戦士というのは何かと得でいいなと感じる。今やっている「ジュウオウジャー」の追加戦士「ジュウオウ・ザワールド」は、ワニ、サイ、狼の能力を持つ最強の戦士だが、人付き合いが苦手で友達がおらず、何か指摘されるとすぐ部屋の隅っこで体育座りする。その癖褒められるとすぐ調子にのる。そして手先が意外と器用。…とこのように、これでもかと濃い目の個性をあてがわれている。

それに比べて、最初期メンバーの(例えば青とか緑とか)個性の薄さと言ったらない。役回り的に大抵損をしているし、主役の赤や、追加戦士に比べるとほとんどモブキャラのような扱いしか受けない。これはこれでかわいそうな気もするが、それでも娘はピンクが好きだからという理由で桃ニンジャーを応援しているから、子ども的にはもうそれでいいのかもしれない。