点ノ記

青森県青森市在住。日々あったことを若干適当に書いています。月10回更新します。

優・良・可・不可

2015年04月28日 21時36分24秒 | 日記

うちのスチャラカな課長が飲むとよく言う「どんな物事でも優・良・可・不可のうち、可だったらそれでいいんだ」という言葉がとても気に入っている。

非常に深い言葉で、他人に対してはおおらかさ、自分に対しては気楽さの大事さを表すし、メンタルセルフコントロールの大事さを示す意味もあると思う。誰だって何かに取り組んで「優」を取るのが最も嬉しいが、「優」を取るのはそれなりに努力が必要で、失敗も多い。

常に「優」を追い求め、「優」でなければだめだという姿勢で走り続けると、「優」を取っても当たり前で「優」以外は失敗という気持ちになり、いつか疲れて潰れてしまう。ちょっと不細工でも「合格点」が取れてりゃまあいいだろう、という考え方が、ゆとりと余裕を生む。

課長がここまで考えてるかどうかは知らないが、ここ2年ほど、毎日のように体験したことがない仕事をして余裕がなく、いつもテンパってる自分にとって大変気が楽になる言葉で、思い出すたびに何度か救われた記憶がある。勝手に座右の銘にしちゃってる感がある。

仕事で言うなら、多少部長にダメ出しを食らおうが、他課の人に若干の迷惑をかけてしまおうが、最終的に仕事としてうまく完結させられたのなら「可」ってことでOK。それなりに形になって物事がちゃんと問題なく回るのならいい。

育児で言うなら、最近娘はなんでか知らんがおにぎりしか食べようとしない。おかずをなかなか食べないのは心配だが、「何も食べない」のを「不可」とすればおにぎりだけでもちゃんと食べたっていうのなら「可」としていい。食べず嫌いは自然と治るって。

気を付けたいのはあくまでも「優」を目指した結果いろいろあって「可」に落ち着いたという過程であって、最初から「可」程度のものしかやらなくていいというわけではない。それはただの手抜きとか怠けでしかないから。「優」を目指して「優」に固執するな、っていうか。

最悪なのは自分が自分で「優」を追い求めるならまだしも、他人にまで「優」の結果を押し付ける場合で、こういう人が上司や同僚だと本当にツラい。少なくとも自分はこうなってはいないと思っているが、将来的にどうなるかわからないので戒めの意味でも今回記しておきたい。

                                       ~完~