
イタリアはブーツの形に似ています。ブーツのかかとにあたる部分のイタリア南部にアルベロベッロがあります。とんがり帽子の家並みが、そこだけ密集している地域です。私はかねてより、ギリシャの島(ミコノス島とサントリーニ島)とアルベロベッロという土地に、わけもなく気持ちが強く惹かれていました。昨年、ギリシャの島をこの目で確かめ、この足で歩いてみるという体験が現実のものになり、ギリシャの島を味わい尽くしてきました。長い間、願っていたことが現実となって、とうとう夢が実現したのです。「夢は叶う!」と思えた瞬間でした。幸せのカタチを手にしたような心持がしたものです。そして、私は知ったのです。惹かれるには惹かれるだけのきちんとした理由があったんだということを・・。次の夢はアルベロベッロです。夢を夢として残したままにしておくのはもったいないです。だって、夢は叶うからこそ、私の夢として、私の眼前に立ち現れてくるものでもあるのですから…。ギリシャの島とアルベロベッロはどうも源流を一にしている節があるようなのです。文化的な面に類似点が多々見られるからです。偶然かもしれないのですが、同じような時期に同じような現象が異なった地点で起こることってあるんですよね。私はもしかしたら、前世で、ヨーロッパの地中海周辺を彷徨う経験をしていたことがあったのかもしれません。でも、不思議と、その場所にずっと居たいとか住んでみたいとかはまったく思いませんでした。旅人だから・・だからこその「夢の在り処」でした。私は流浪の民にはなれませんし漂流することも出来ません。宇宙の中の本当に小さな小さな空間である、米粒のような自分の家が一番好きな場所です。そこにこそ私を受け入れてくれる癒しの空間があります。私は旅が好きですが、それは還る家があるということが分かっているから…ブーメランのように、やがてはすぐに、家に戻って来れるという安心感を胸に抱いていられるからこそ、旅の楽しさが倍増することを熟知しているからなのです。だから、なおさら、ひとときの、異空間における非日常で羽を一杯に拡げて「遊べる」ことが出来るのでしょうし、旅の醍醐味に思う存分酔いしれることが出来るということのようです。あなたをも、この異次元の桃源郷に是非、お誘いしたいです。さあ!ご一緒に旅に出ましょう!