かれこれ10年近く前になってしまうのですが、テディベア協会がチャリティーで作品を募った時に、どこへの募金が忘れてしまったのですが(忘れてしまうくらい、テディベアは、様々なチャリティーへ参加しているのです)、私もその思いに賛同し、ベアを製作し、無事にお家の決まったシトロンタイプ(当時の私の代表的な子でした)のクラウンベアは、その使命を全うしてくれました。
『作り人』としてはそこそこの年数を経ていましたが、ベア作家としてはまだまだ駆け出しだった私は、そのベアのお家が決まってくれたことは、とても嬉しい知らせでした。
その後、更にそのベアは嬉しい出会いを運んでくれました。
東京のテディベアコンベンションにて。
私のダブルジョイントでできた、首がクタッとしたベアを、何度も気にしながら見てくださる方がいました。
そして、何度か見て下さった後に、『この子をください』と連れて帰ってくださいました。
それはきっとこのダブルジョイントの子を気に入ってくださったからなんだろうな、と思いつつ、翌年の案内状を送付しました。
すると、見覚えのあるその方が翌年も訪れてくださり、『○○県から来てくださったんですか!
?』とお聞きすると、『案内をいただいたんで』というお答え。
嬉しさと申し訳なさとが入り混じりながらの気持ちで、去年聞くことができなかった私のベアを連れて帰ってくださったいきさつをお聞きしました。
すると、その方は元々シュタイフが好きだったそうですが、冒頭に書いたテディベア協会の冊子Voiceに載っていた私のチャリティーベアを見て、気に入ってくださったそうなのです。
そんな縁が、現在も続いています。
私はチャリティーと云えば、そんな出会いを思い出してしまうのでした・・・☆