徒然なるままに・・・

日々の出来事、感じたことを書いていきたいと思います。

グラハム・ボネット

2007-06-07 13:57:51 | 音楽

「一番好きなボーカリストは?」

と聞かれて、まっさきに思いつくのはやはりこの人、グラハム・ボネットです。自分のもつ声域・声量を限界まで駆使して歌い上げる歌唱方法はグラハムの強烈な個性であり武器でもあると思います。

私が HR/HM 界に足を踏み入れるきっかけとなったアルバム "Assault Attack / MSG" でボーカルをとっていますので、なおさら印象に残っているのでしょう。

MSG 脱退後、自らをリーダーとするバンド "ALCATRAZZ" を結成しましたが、ここで起用したギタリストが『革命児』イングヴェイだったことで、爆発的にブレイクしました。その後も スティーブ・バイ、クリス・インペリテリなど、個性的でテクニカルなギタリスト共演していました。個性の強いギタリストとの相性はものすごくよいボーカリストです。


そんなグラハムが、なんと札幌公演をおこなってくれることになり非常に驚き、そしてうれしく思いました。ジョー・リン・ターナーとのダブルライブ。こんなにおいしいライブは珍しいのではないでしょうか。個人的にはグラハムへの思い入れの方が数倍大きいのですけれども^^;

場所は ZEPP Sapporo。昨年行われた MSG 公演と同じ会場です。
蛇足ですが、私はこの会場でイングヴェイも見ていますので、イングヴェイ、マイケル、グラハムを同じ会場で見たことになります。全員一緒にやってくれたらすごいのですけれどもね^^

今回のライブは東京で2公演、大阪で1公演、札幌で1公演の合計4公演が行われています。初日は『ジョー→グラハム』、次の日が『グラハム→ジョー』というローテーションで行われたようです。この流れでいくと札幌は『グラハム→ジョー』です。グラハムが後の方がよいのにな~と思いつつ会場に入りました。

機材のセッティング状況をみると、やはりグラハムから開始となるみたいでした。それならそれで仕方がない、最初から全開でいくぞ!と張り切りました^^

会場暗転後、メンバー登場。RAINBOW の "Eyes Of The World" で幕開け。

「おいおい、グラハムだよ」

「本物だよ」

「歌ってるよ」

とものすごい感動。初めて MSG 公演を見た時に匹敵する感動でした。

グラハムの歌の感想

すごい!

この一言につきます。本当にすごかった。正直なところ、あの年でここまで歌えるとは思っていませんでした。多少キーは下げているかもしれませんが、これだけ歌えるなら文句なし。MSG のヤリもうまかったけど、完全にグラハムの勝ち!さすがグラハム!

セットリストも素晴らしい!ALCATRAZZ のナンバーはもちろん、RAINBOW、IMPELLITTERI、MSG ありの涙ものの構成でした。

セットリストはここここにあります。

この年になって "Jet To Jet" "Hiroshima Mon Amour" "Island In The Sun" を生で聴けるなんで思ってもみませんでした。本当に感動しました。

セットリストで残念だったのは、札幌公演のみ "Since You've Been Gone" がなかったこと。

な~ぜ~だ~

時間の都合かな~。聴きたかったな~。

あとは "Dancer" "Assault Attack" も聴きたかったけど、これはしょうがないかな。個人的に大好きな曲 "Will You Be Home Tonight" が聴けたのでヨシとします^^


グラハム終了後ジョーが登場するのですが、私的にはもう『燃え尽きた』状態^^; ごめんね、ジョー^^; ジョーはグラハムとは違って『聴かせる曲』を中心に披露してくれていましたね。

個人的には "I Surrender" が一番でした。できればアンコールに取っておいてもらいたかったですね^^;


そうそう、グラハムのギタリスト、なかなかうまかったですよ。というか、イングヴェイやスティーブのフレーズをかなり忠実に再現してくれていました。変に個性を出されてアレンジしたフレーズだとがっかりしたと思うので、このプレイはありがたかったです。今のイングヴェイよりも『当時のイングヴェイ』をうまく再現していたと思います。

何年か前、イングヴェイのライブで、アンコールに "Too Young To Die,Too Drunk To Live" を生で聴きましたが、ギターソロはまったく原型をとどめておらず、がっかりした記憶があるのですが、今回は安心して聴けました^^


ステージアクションなどで否定的な意見も聞きますが、それも含めてグラハムなのでいいじゃない、と個人的には思います。本当に感動しましたし、楽しめました。


まだまだ衰えをしらないスーパーボーカリスト。もう一度、是非もう一度札幌にきてください。

ありがとう、グラハム!