こんにちは。
社労士関連で、本日あまり良くない数字が二件発表されました。
一つは10月の完全失業率です。4.5%ということで、3ヶ月ぶりに悪化しました。ただ、内容を詳細に見ると、リストラや倒産などの「勤め先都合」は減っており、「自己都合」が増加しているということで、それほど深刻に捕らえることもないのかなぁと思っています。また、合わせて発表された有効求人倍率は0.98倍と前月より0.01ポイント上昇しています。まぁ、相変わらず景気は横ばい状態というところでしょうか。ちなみに北海道の有効求人倍率をご存知でしょうか?なんと0.57倍と、全国平均を大きく下回っているのです。北海道の景気はまだまだ悪いと言えますね。
二つ目の数字は年休取得率です。昨年の年休取得率は、過去最低の46.6%ということです。0.8ポイント低下しています。企業規模によって取得環境に差があり、1,000人以上の大企業の取得率は52.1%、30人以上100人未満の企業は42.7%となっています。30人以下の企業は調査対象外なのですが、おそらくかなり低い数字となるでしょうね。厚生労働省の見解としては「景気回復とリストラが相まって仕事量が増えて、休みづらい状況があるとみられる」ということです。確かにそれもあるでしょうが、私が11/24の記事で書いたように、やはり日本企業の「休むことは悪いこと」という風土が大きな要素になっていると私は思います。有休を堂々と使えるような企業風土を作っていくように、国を挙げて対処していくべきだと強く思います。