みちくさ茶屋

いらっしゃいませ。どうぞごゆるりと。

きれいな日本語

2008-10-30 | kid
朝、保育園にこうたろうを送ったとき、
こうたろうよりひとつ上の女の子がやってきて
(このあいだ「結婚したの?」と言ったのとは違う子)
私の手をそっとさわってきた。

私は立っていたので、女の子を見下ろすような格好になり、
「なんだ、なんだ、かわいいな」と思いながら
にこにこしていたら、女の子が顔を上げて言った。

「こうちゃんのお母さんも、爪がももいろなのね。
わたしもなのよ。こうして押すと、白くなるのよ」

私はマニキュアを塗っていないので、
なんのことかと思ったけど、爪から透けて見える肌の色を
そう表現してくれたのだろう。
そうして女の子は、私の爪をきゅっと押した。
ほんとうだ、白くなるね。
そう言いながら、少しのあいだ、その子と
手をさわりあっていた。

顔は知っていたけど、ちゃんと話したのは初めてだった。
こういう女の子の着眼点って、かわいいな。
(それにしても、この時期の女の子って、
お母さんたちの手をそんなに見ているものなのか。)

久し振りに聞いた「ももいろ」という言葉の響きが、
とってもいいなあ、日本語ってうつくしいなあ、と
気分の良い朝でした。

私の手帳

2008-10-24 | monologue
ちょっと不思議なことがあった。
私はこの2週間ほど、来年の手帳を探していた。
でも、私の条件を満たすものになかなかめぐりあえず、
機会があれば伊東屋にでも行こうかなと思っていた。

そしたら、伊東屋に行く機会ができた。
Cちゃんとの逢瀬の場所が、銀座チョイスだったのだ。
よしよし、伊東屋に導かれたのかも……と思いながらCちゃんに会った。

そしたら、Cちゃんに2009年版の手帳をいただいた。
びっくりした。彼女には手帳の話なんて一切してなかったのに。

その手帳は、はっきり言って、
私が求めていた条件はほとんど満たしていなかった。
私は、極力薄くて月間カレンダーがついてるだけの、
余計なページがあまりないシンプルなものを探していたのだが、
Cちゃんがくれたその手帳は、やり手のビジネスマンが持つようなサイズ。
そしてとにかく、書き込むところがたくさんある。
1日は1度しかないのに、一冊の中に月間も週間も年間も、その他いろいろ、
細部にあらゆる工夫がこらされている。
どう見ても、これは「単に予定を書いておく」ためのものではない。
「未来」「現在」「過去」を立体的に記していく仕様だと思う。
スケジュール表だけではなく、頭のトレーニング問題なんかもついている。
ついでに言うと、私は「オレンジがかった黄色」の表紙を理想としていたが
その手帳は茶色だった。
もしこれを店頭で見つけても、私はきっと手にすることはなかっただろう。

なのに。
どうしてだろう、Cちゃんが鞄からその手帳を出したとき、
「あっ、私の手帳だ!」と瞬時に思ったのだ。

私は結婚してからずっと「3年日記」というのをつけている。
それは1ページが三段に分かれていて、
同じ日付けの3年間をぱっと見ることができるというシロモノだが、
正直、毎日その数行を書くのがせいいっぱい。
なので、毎日こんなにいろいろ書き込むページのある手帳、
使いこなせることなんかできるのか?
……と、一瞬だけ思ったのだが、新たな思いが芽生えてすぐに払拭された。

この手帳が私に対して「プレゼン」してくることは、
すべて私に足りなかったことなのだ。
マメさ、根気強さ。
計画、実行、反省。
自己管理。
想像と創造。
頭に留めておくこと、片付けていくこと。
からっぽの自分を、埋めていくこと。

私はここ数ヶ月、
「忙しい、忙しいと過ごしているはずなのに、
結局たいしたことができていない」ということに
かなり悶々としていた。
自分だけ人より早く時間が過ぎていっている気がして、
「私ってなんでこんなにのろいんだ??」ということが疑問であり不安だった。
どうしてみんな、あんなにいろいろなことがいっぺんにできるのだろう?

この手帳が私の元へ来たことで、
解決の糸口がみつかるような気がする。
茶色って、そういえば、2009年の私(三碧木星)のラッキーカラーだし。
あんなに探しても買いたい手帳が見つからなかったのは、そういうわけか。
1年。まずは、1年。
自分なりに使い方を考えて、この手帳としっかりつきあいたいと思う。




5歳の成長

2008-10-21 | kid
土曜日、こうたろうの保育園で運動会がありました。

去年、年中さんがリレーをやっているのを見て
「来年、こんなことできんのか……?」と思いましたが、
ひとりのこらずちゃんとバトンを回して走りきったのには感動。
こうたろうも、赤いハチマキをりりしくしめてがんばっていました。
4歳と5歳って、こんなに違うんだなあと実感です。

おえかきも、ひらがなの読み書きも、
トイレも、食事も、歩く距離も、昼寝の有無も、
5歳になるこの年でめざましく進歩した気がします。
ここにきてきゅっと成長のスピードを上げたような。
もちろん、それは土台になる4年の歳月があってこそ。
もう新生児のころのこうたろうをうまく思い出すことができませんが、
誕生から5年の歳月が経ってるんだものね……

私にも等しく5年が経っているはずなのですが、
うーん、どうかな、私もちょっとくらいは進歩しているのかな……。


ふるさとは 遠くにありて……

2008-10-15 | Weblog
三連休、両親の家に行っていました。

私は愛知県出身なのですが、
上京してから両親が岐阜に引っ越したので
「里帰り」といってもお里ではなく、
「実家」というのも違うので、
「両親の家」というヘンな言い方になります。

私が中学から大学まで何度となく利用した
「愛知青少年公園」は、その後、万博会場となりました。
万博も無事終わり、今ではその跡地が整備され
新しいきれいな公園に生まれ変わりました。
この三連休中にみんなで行ってみたのですが、
思い出の場所は、あまりにも面影がなかった。
ちょっとさびしかったですが、きっと、
これはいいことなのだと思います。

ここで、すがきやのラーメンとクリームぜんざいも食べました。



私にとって地元の味といえば、コレです。
たまに、ものすごく食べたくなります。
でも、すがきやにはぜひ、都心進出などせず、
東海でこの味を保っていてほしいです。

しかし、この「フォークスプーン」、
いつ形が変わったんだろう。
しばらく食べてなかったから知らなかった。
昔はこんなオシャレくさいフォルムじゃなかったよねぇ。
はっきりいって、前のほうが食べやすかったです。

あー、また食べたくなってきた……



結婚しました。

2008-10-10 | Weblog
私は普段、あまり結婚指輪を身につけないのだが、
先日、ちょっと気まぐれで(?)保育園のお迎えにはめていったら
年長クラスの女の子が駆け寄ってきた。

「あっ、こうちゃんのお母さん、指輪してる!」

すごいなー、女の子だなー。
こんなことに気がつくなんて、びっくり。

そして彼女、
ものすっっごい驚いた顔で、

「結婚したの!?」

と言うではありませんか。
思わず笑ってしまった。

「そうなの~、結婚したの
と私が左手をぷらぷらとかざしながら答えると、

「まだ早いよ!」

だって。
今まで誰もそんなこと言ってくれなかったよ。



そんな私も、もうすぐ妻8歳の誕生日です。