スポーツメンタルトレーナーの小噺

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サッカーWユース、辛くも1次リーグ突破

2005年06月19日 | サッカー小噺
 オランダで行われているサッカーの20歳以下の世界大会、ワールドユース選手権で日本はオーストラリアと1-1で引き分け、辛くも1次リーグ突破を決めました。
 先制点はオーストラリア。これまでファインセーブでチームを救ってきたGK西川が簡単なハイクロスをキャッチミス。技術的には何の問題もなく、余裕がありすぎたために気が緩んでしまったのでしょう。自分でもイージーミスだと認めています。GKはそれが失点に直結するポジション。この教訓を必ず今後の競技生活に生かさなければなりません。また、そうしなければこの年代の日本を代表して来ているわけですから、出られなかったり選ばれなかったりした選手たちに申し訳が立ちません。素質はあるGKだと思うので、しっかり練習していけば良いGKになるんじゃないでしょうか。
 同点弾は途中出場の今大会初出場の広島・前田。「試合に出ないと意味がない」と言ってフラストレーションを溜めていた男は相手GKに触られながらも気迫でゴールをねじ込んでくれました。こういう1対1で果敢に勝負していく、ゴールを目指す姿勢のあるFWらしい選手がいるのは心強いですね。
 フル代表も同じ悩みを抱えていますが、相手ボールをどこで奪いに行くという意思統一がなされておらず、プレスがかからず、DFラインは下がり、中盤が間延びしてスペースを与え、日本に不利な1対1の状況を多数作られ、良いサッカーができていません。これを修正するのはそんなに難しいことでしょうか。それから、立ち上がりに様子を見すぎですね。フル代表もそうですが、そんなに自分たちが強くも無いのに受けて立っているという印象が強いです。アジアでは致命傷にならなくても世界では違います。もっと序盤で3点ぐらい取って相手の戦意を削いでやろうぐらいの気持ちが欲しいものです。大体、日本のチームは無駄なパスが多すぎます。サッカーはパス回しがどれぐらいできるかという競技ではありません。もっとゴールを意識した向かっていくという意識・姿勢が日本には必要だと思います。
 決勝トーナメント進出は素直に嬉しいですが、正直に言って、勝ちが無く2分け1敗での決勝トーナメント進出は1強3弱の組み合わせに多分に恵まれたからに違いありません。ちょっと恥ずかしい気もします。ただ、この年代にとっては世界との本気の戦いを経験する本当に良い機会です。幸い組み合わせにも恵まれベスト4も可能です。そこまでいけば世界との戦いをあと4回経験できるわけですから最初からフルスロットルで頑張ってもらいましょう!